記憶と自分

あなたが「今日」として認識している【今】は、明日には当たり前ではありますが「昨日」と名前が付き、また１日ずれれば「一昨日」となります。そのように「今という時」を時間の蓄積によって「認識」をしています。そしてその「今という時」の中にさまざまな体験や感情・思い等が混ざり合い出来上がる【記憶】が入ります。

【記憶】は、出来事がありのままに記録されていそうで「あなたの解釈や思い込み」により多少変化している場合があります。その「記憶」をあなたが頼りに何かを今判断しようとしているのであるならば、その「今まで生きてきた記録」からの選択や行動は改めて一歩下がり客観的に見直す事をお勧めします。

その「記憶」ばかりに頼ると、あなたの意識は本来の自分＝等身大の自分を汲み取れる・気付ける【感覚・感性】を失い、頭（思考）ばかりに意識が向くようになってしまうからです。頭（思考）は「記憶」から今のあなたの判断に対して、「最善」を提示してくれる優秀な機能ではあります。ですが最初の方にも書きましたが、100%ありのままを記録している訳ではなくて、そこにはあなたの解釈や思い込みによりさまざまな感情等も混ざり合い「記憶」に成っています。そのままその「記憶」をベースに今を選んでいけば、結果的には「あなたが解釈や思い込みした通り」にまた同じような体験・経験を繰り返してしまいます。

それがよく心や意識の話をしていて出てくる、「意識の癖（パターン）」と呼ばれているモノです。

その「意識の癖（パターン）」が駄目、悪いモノではありません。その事に関しては今までのさまざまな記事でも書いてますが、「難しくする前に」の記事がお勧めです。

あなたの「記憶」が今のあなたにとってイイ判断になるのであれば、それが一番です。ですがあなたの「記憶」は、冒頭の話でも言っていましたが【過去の事（今という時が積み重なり今現在からは離れた時）】を引っ張り出して、日々たくさんのあなたの細胞が「変わり続けている」のに、その過去を参考に判断をしていった先に、

あなた本来の自分＝等身大の自分が「求めている選択肢」に辿り着いているでしょうか？

あなたがどう受け止めていようと、あなたは日々一瞬一瞬、【変わり続けています】。

その「変わり続けていること」を無かった事にしようとするように、今まで体験や経験して「すでに知っている選択や行動」を選んではいないでしょうか？生きてはいないでしょうか？そしてそれはあなたが本当に望んでいる「あなた」なのでしょうか？

生きているかぎり、あなたが何を選ぼうと生きようと【無駄】はありません。必ず自分以外の存在に影響していますし、あなたがいくら「意識の癖（パターン）」を繰り返したとしても、あなただからこその【個性や才能、特質の糧】には成っていくからです。才能に関しては下記の記事に書いてます。

人間には、とても優秀な機能がたくさんあります。ですが結局はその「優秀な機能」をどのようにあなた自身が活かしていくのか？どのようにその機能らの意味を受け入れているのか？によって、

あなたという人間の生き方や発振していくモノの【質】もだいぶ変わると思います。「記憶」に惑わされずに、

今のあなたが発振していくべき事を、あなたの内側で生まれてきているモノを大切にしてあげてください。よりあなたが生きやすくなる為にも、です。（そのような生き方に関しては記事「「本能」を信頼する生き方」に書いています）