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響けユーフォニアム3 12話の原作改変についてクリエイターとして思う事

222回目のNoteです。

今回は響けユーフォニアム3 12話
の原作改変についてクリエイターとして思う事
についてお話して行きます。

結論からお伝えすると
「流石京アニだな」
と言う印象です。
この改変を生半可な
アニメ制作会社がやってしまうと
確実に大炎上も良い所の騒ぎになっていた
と思います。
なぜ今回の改変が良いのかと言いますと
原作者も了承し、原作の説明不足とまでは
言いませんが映像化する上で主人公が
あまりにもチートすぎると
「群像劇」としてのリアリティが
減ってしまうんですよね。
更に原作での主人公のライバルの子は
ポッと出感が強く小説では
よく分からないまま退場してしまった
ですが
アニメ版では
ライバルの子(黒江真由)は
「基本的に久美子(主人公)よりも実力者である」
と言う事が丁寧に強調されていたので
この改変は事前説明も説得力を持って
されていて尚且つ13話のオーディションのシーンも「これは視聴者も納得せざるを得ない」
となる展開で本当に京都アニメーション
には頭が上がりませんと個人クリエイター
として思いました。

私自身、どちらかと言えば原作寄りの
立場にはなりますが
原作(コミック)の場合締切や
やりたい事よりもトータル的な面白さが
優先される事がかなりあるので
「やりたい事が今回の作品では
1部は出来たけど全部は出来なかったな」
と言う事が多々ありますし
「こうしておけば良かった」ではないですが
 作品を出した上で反省する事は
かなりあります。

それをアニメ化する上で
原作者に了承を取った上で
作品としてのクオリティの原作を超えてくる
京アニは本当に流石だなと感服致しました。

特に最後の大吉山の涙のシーンは
1から響けユーフォニアムを
観させて頂いてはいるのですが
心にくるものがありましたね。

泣き顔って描くのは非常に難しいです。
理由としては少しでも
アニメ顔の表情を崩すと一瞬で
違和感のある気持ちの悪い顔になるので
アニメスタッフの技術力の高さと
美術の美しさには頭が上がりません。

3で1期や2期であった
演奏シーンが全てカットされていたのも
作画コスト以外でも
「全て12話の為の伏線」
だったのかと頭が上がりません。

近年の京アニはどちらかと言えば
「原作重視」「原作改変は余程の事が無い限りしない」主義を取っていたので
今回の改変は意外でした。

ですが"ここまで説得力を持たせられるからこそ"
更に、「改変も原作者の承諾を得ているからこそ」
改変しても良い作品になるのであって
生半可な脚本家やスタジオが
「原作者の承諾を得ずに」改変するのは
本当に辞めて欲しいです。

更に京アニ作品は原作者ありきで
作品を制作しているのが伝わって来るので
このスタンスは今後も貫いて行って欲しいと
一クリエイターとして深く思います。

今回は特定の作品に対してベタ褒めする
Noteでした。


今回のNoteは以上です。


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