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「コーヒーは健康に良いか?」から人間の個体差について考える

こんにちは。

日本身体管理学協会事務局の新美です。

本日は「人間の個体差」について考えてみたいと思いますので、

もし宜しければ、最後までお付き合い頂ければと思います。

NHKのとある番組から

先日、たまたまテレビの録画用HDDの中を整理していたところ、

以前撮ったNHKスペシャル「人体Ⅱ 遺伝子」が残っておりました。

そこで、なんとな〜くもう一度、倍速で流していました。

NHKスペシャルは本当にすごいですね。

CGを駆使しながら、体内でどのような働きが起こっているのかを

非常にわかりやすく解説されています。

普段、学術書などでは、簡単な絵柄と、難解な専門用語の続いた無機質な文章、

理科の教科書ですらチンプンカンプンであった、化学式が羅列されていること

などが多いですが、

あの番組は、一般の方々にもわかりやすく伝えることを意図していますから、

非常に簡単な言葉や、小道具などを駆使していて

私のような頭でも、難しいことは分からなくても

本質的な部分の一端を理解することはできます。

物質と遺伝子

そんな番組で今回扱われていたのが”遺伝子”です。

そして、私が今回引っかかった部分が

「〇〇は健康に良い」と言われる情報についての部分でした。

今でも、スマホやテレビで健康系の情報をみたり、本屋さんでそのような棚を見れば、

毎日のように「〇〇は健康に良い」というような内容の情報は

見聞きすることができるかと思います。

今回の番組でも、その中の一つとしてよく挙げられる

コーヒーについて、取り上げられておりました。

これについて番組では、

コーヒーに含まれる成分と人間が持っている遺伝子の情報の観点から

「コーヒーには、良い影響を受ける人もいれば、悪い影響を受ける人もいる」

という結果があるとのことでした。

これはどういうことかというと、

コーヒーにも他の食品と同じように、様々な物質が含まれていますが、

その中に、”抗酸化物質””カフェイン”があります。

抗酸化物質は、血管を若返らせ心臓を健康に保つ効果があると言われ、

一方でカフェインには、血管を収縮させ、血圧を上昇させる可能性があると言われています。

さて、これらについて考えた時、果たしてコーヒーは身体に良いのでしょうか?

それとも悪いのでしょうか?

これは当然、一概には言えません。

そして番組では、その理由の一つに、遺伝子が関係している可能性があると言うことでした。

2人の人間が同じようにコーヒーを飲んだとしても、

一方の人は、カフェインを分解する物質を素早く大量に生産でき、

もう一方の人は、その能力が低い場合があります。

つまり、分解能力が高い人にとっては、コーヒーが身体に良いですが、低い人にとっては注意が必要かもしれないという事です。

これは遺伝子に含まれる情報によって、

得意、不得意が生まれる可能性があると言うことになります。

つまり、”個体差”があると言うことができます。

ほとんどのことは個体差で分かれる

多くの物事については、そのほとんどが実は個体差によるものが大きく、

対して差はないことが多いのかもしれません。

片方の人にとっては有効でも、もう片方の人には対して必要ではないと言うことです。

ですから、まずは”人間にとって科学的に必要とされていること”のベースだけはしっかりと抑えた上で、

あとは、自分で好きなように選択しながら、

自分なりの生活習慣を探していくのが良いのではないかと思います。

そのほうが、何にも縛られることがなくて楽しいですし。

私は体質的に、全くお酒が飲めませんが、

「〇〇が身体に良い」と言うのは、

「お酒が身体に良い」っと言うのと、大した差はないのかもしれません。

それよりも、大切なのはベース(基本)です。

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