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幸福度が最低になる年齢とは?

幸福には教科書など存在しない

勉学に励み、友人を作り
常識を学び、課題に挑戦し

大学に入り、就職し稼ぎ、家庭を持つ

ステレオタイプな幸福すら要求が多すぎて
多大な時間を消費してしまう

だから皆困惑するんだ

苦労して難題を乗り越えた後
手に入れたモノを見て
人はこう思う

「で?」
「コレがなんなの?」

用意された幸福によって
人は勝利を見失うんだ

眞鍋 瑚太郎(小学校教員)



先日、『残酷すぎる幸せとお金の経済学』
という本を読みました。

「幸せ」って主観的、抽象的概念ですが
ここ30年で経済学による実証的分析
進んでいるそうです。

それらの研究結果を数値的に計測・分析し
「幸せ」の正体を導き出すという
非常に興味深い内容でした。

いくつか抜粋してみたいと思います。





『残酷すぎる幸せとお金の経済学』より


この本の内容で
個人的にインパクトのあったものを
いくつか並べてみます。

★男性より女性のほうが幸福度が高い

研究結果を男女で比較すると
日本では平均的に

女性の幸せの水準のほうが
男性よりも高くなっています。

なんと、世界的に見ても
日本は男女間の幸せの格差が大きい国
なんだそうです。

これには隔世の感があります。

★子どものいる女性ほど幸福度が低くなる

研究の結果、なんと日本では
子どもを持つことによって幸せの水準が下がる
ことがわかりました。

これは驚きで…
前回の記事でくわしく触れました。


★女性は自分より若い相手と結婚したほうが幸せ

男性の場合
自分よりも若い女性と結婚できると

結婚生活の満足度が高くなる
という結果が出ています。

一方、女性の分析結果を見ると

自分より年上の男性と結婚するほうが
夫婦関係満足度が低くなっているんです。

うーん、自分の周囲を見る限りは
そんなことないですけどね。

★離婚は女性にとっては軽傷で
 男性にとっては重傷になる

厚労省のデータによると
女性は離婚1年後にはメンタルがかなり回復

男性は離婚して2~3年後も
まだメンタルの不調があるケースが多い。

離婚を言い出すのがたいては妻側
ということも要因らしい。

ほんまかいな…
女性って強い(笑)

★経済成長しても僕たちの幸福度は上がらない

日本が経済成長して
みんなの年収が増えても

幸福度は上がらないことがわかっています。

なぜなら
人は周りとの比較で幸せを感じる生き物だから。

これは切ない(笑)

★年収が高ければ高いほど幸福度も高くなる

まぁ、一般的にはそうでしょう。

お金がすべてとは思いませんが
経済的余裕は幸福な生活の必要条件
だと思います。

「幸せになりたければまずお金を稼げ
という、超シンプルな話ですね。

★妻が管理職だと夫の幸福度は低くなる

2030年までに
女性の管理職比率を30%以上にすることを
目指している国なんですが(笑)

逆に夫が管理職だと
妻の幸福度は高くなるそうです。

年収が増えるんだから、そりゃそうか。

★人生の中で幸福度が最低なのは48.3歳

世界145ヶ国の
年齢と幸福度の関係を調べたところ

どの国も約48.3歳で幸福度が低くなる
ことがわかったという。

まもなくこの年齢になる僕にとっては
気になるところですので

今回はこれについて
深堀りしてみたいと思います。


人生の中で幸福度が最低なのは48.3歳



幸福度と年齢の関係は
若年期から中年期にかけて幸福度が低下

そして高齢期にかけて上昇することが
わかっています。

この、人生全体を通して
幸福度がU字型になるというのは
世界145ヶ国で共通していて

最も幸福度がどん底になるのが
平均で48.3歳という結果が出ているんです。

(日本だけの結果を見ると
49歳~50歳で幸福度が最低に)

とにかく、中年の時に不幸を感じやすい。

まぁ50歳くらいになると
仕事でも多くのストレスを抱える世代ですし
だいたい自分の人生の先行きが見えてきます。

大きな変化を起こすことも難しくなるし
体力も落ちていくし
親の介護をする必要も出てきますからね。

特に両親が75~85歳ぐらいになってくると
本格的な介護が必要になり
大変になることは容易に想像できます。

さらに、子供がいれば
大学進学の時期とも重なってきて
金銭的負担がピークを迎えることにもなります。

蛇足ですが
今現在48歳の有名人を挙げてみると

米倉涼子さん、内田有紀さん、ムロツヨシさん
aikoさん、井ノ原快彦さん、バカリズムさん

小峠英二さん、さかなクン、乙武洋匡さん
高見盛さん、城島健司さん、楢崎正剛さん

などがいらっしゃいます。

何も参考になりませんでした(笑)



『ミッドライフ・クライシス』とは?



『ミッドライフ・クライシス』
という言葉があります。

40代~50代の頃に

「毎日楽しくない」
「こんなはずじゃなかった」
「自分の人生、このままでいいのか」

などと思い悩む
“心の悩み”のことです。

『中年の危機』と訳され
『第二の思春期』とも言われ
なんと中高年の8割が経験するらしい。

社会的な立場も変わり
身体的に曲がり角を迎えて

先拭き不安や焦りを感じることで
うつ病になる人も少なくありません。

実際、気分障害(主にうつ病)の患者数は
40~50代の増加が顕著なんです。

主な要因は下記の3つです。

①健康
体力の衰え、ホルモンバランスの乱れ
睡眠の質や食欲の低下

②キャリア
仕事の限界が見える中
定年まで続けるのか転職するのか葛藤

③家庭環境
親の介護、夫婦関係の悪化
子どもの自立による空虚感

ずっと仕事一辺倒で
仕事以外のつながりがない状態

不安感を抱えながら過ごしていると
陥りやすくなります。

そういえば
うちの社内にも役職定年を間近に控え

モヤモヤを抱えている先輩方が
たくさんいらっしゃいます。

対策としては

適度な運動
自分が楽しいと思える時間・場所を
たくさん持っておく
こと

等が有効です。

家族や友人など
仕事以外のつながりも大事ですね。


おわりに


今は人生100年時代です。

40代50代になっていく中で
『ミッドライフクライシス』は

誰にでも起こりうる
人生の通過点
なのかもしれません。

今のうちから趣味などの
コミュニティとつながりを持ったり
やりたいことをリストアップ
したり

自分自身と向き合うこと
自分の人生を豊かにしてくれることにも
つながっていくと思います。

そして

この50歳付近の幸福度の落ち込みを
無効化させるものがあるんですよね。

ズバリ、お金です。

高所得者ほど
50歳付近での不幸を感じない
ことがわかっています。

子供がいると不幸を感じるのも
年をとると不幸を感じるのも

そのほとんどは
お金を持っていると解決できる
と、この本では結論づけています。

言わずもがな、稼ぐ力って大事です。

新NISAも始まりましたし
貯金や投資などを始めたり

スキルを磨いて副業を始めることを
考えるに越したことはありません。

今のうちにできることをやっておきましょう。




最後まで読んでいただき
ありがとうございました。

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