Shinokku 🌤 食と健康(珈琲と半日断食、酒と肴)、家事と育児、読書と実践

軽く軽く、心の赴くままに生きていきます。0歳の子供の成長を見守りながら、いろいろ思索し…

Shinokku 🌤 食と健康(珈琲と半日断食、酒と肴)、家事と育児、読書と実践

軽く軽く、心の赴くままに生きていきます。0歳の子供の成長を見守りながら、いろいろ思索しています。東京居住者の視点から、日々の気付きを呟きます。

マガジン

最近の記事

【未読】想像域内?「中国共産党 暗黒の百年史」石平

最近、「平和ボケした日本」ということを意識するようになった。そして、日本以外の社会が日本と異なった支配/被支配の関係で成り立っているということがわかるようになった。 日本に生活しているので、中国社会がどのように回っているかということが体験できない。(直接体験したいとは思わないけれど。)自分のイメージしているものが、どの程度あたっているのか?が気になるところ。 中国以外の西欧社会についても、今後調べていきたい。 ※2021年6月29日発売予定

    • 諭す・謝る・赦すと労働観念が日本らしい絵本「パンどろぼう」「パンどろぼうvsにせパンどろぼう」柴田ケイコ

      虎ノ門ニュース(DHC)で竹田恒泰氏が娘さんに読んであげていると紹介していて、早速手に入れた。1歳になったばかりの息子には少々はやく、3~4歳になり、パン屋と泥棒がわかるようになったら読んであげたい。 読んで見て、とても日本らしいと思った。この絵本のストーリーを外国人に説明するのは難しい。このストーリーが腑に落ちるということが、自分が日本社会で教育されてきたのだ、ということを表しているように感じる。また、多くの日本人にこのような観念が共有されているということは、とても素晴ら

      • 本末転倒な世の中に一石を投じる「捨てないパン屋」田村陽至

        ■アミノ酸スパーク こねてグルテンをつなげる→乳酸菌発酵でグルテンを分解し酸性化(雑菌の排除)→酵母発酵で膨らませる→食材と一緒に食べると相乗効果で美味しくなる イーストは19世紀末に開発されて、世に広がった。イーストにより、小麦を分解せずに、小麦の香りを活かしたパン作りが可能になり、もてはやされる。歴史的に欧州世界では、フルーツ酵母も広まらず、乳酸菌発酵と酵母発酵を用いたパン作りが主流だった。それは、グルテンを人間が分解しづらいのが理由ではないか。 ■レトロ・イノベー

        • 変わらないもの/変わっていくもの「銀河鉄道の父」門井 慶喜

           タイトルの通り、宮沢賢治の父を描いた作品。  詳しいわけでもなく、全く知らないわけでもない宮沢賢治。賢治に対しては多少の先入観を持ちつつ、しかし、賢治の父の目線は新鮮で、先入観なく、この家族の群像劇に引き込まれる。  賢治の祖父⇔賢治の父⇔賢治を含む家族の親子関係の物語を読みながら、変わらないものと、変わっていくものについて思いを馳せた。 【変わらないもの】 ・ 親が子を可愛がる気持ちと心配 ・ 子の親への甘えと反抗 ・ 商売の基本(賢治には不向き) 【変わる

        【未読】想像域内?「中国共産党 暗黒の百年史」石平

        マガジン

        • 読書記録
          16本

        記事

          ひとには、正しくないことをする自由もある。「臆病者のための株入門」橘玲

           金融リテラシーについて、様々な観点のストーリーが綴られている。単純に社会を理解するための読み物としても面白い。  投資をゼロサムもしくはマイナスサムであると理解し、投資家の仕事は損をすることであると心得ることから、投資は始まる。  トーシロ投資法をやりつつ、部分的にギャンブラーになるということをやってみようと思う。

          ひとには、正しくないことをする自由もある。「臆病者のための株入門」橘玲

          踏み出せば、その一歩が道となる。「横浜をつくった男」高木彬光

           易聖、高島嘉右衛門にまつわる記録や伝承をもとに書かれた物語。  特に、物語の中盤で、嘉右衛門が牢で命拾いする場面がとても印象的。人間臭い部分を鮮明に描写されている。この部分を抜き出して、歌舞伎の題材にでもなりそうな話だと思った。映画化となると、この場面だけでは話が発散してしまうので、もっと大掛かりになってしまいそう。  事実を脚色して、物語としてとても面白いものになっているが、若干、判官びいきになっているのではないかという気がしてならない。江戸幕府は悪、明治新政府は善と

          踏み出せば、その一歩が道となる。「横浜をつくった男」高木彬光

          猟師の生き様。「熊撃ち」吉村昭

          熊を仕留めるために山に入る猟師を追体験できる。1発で仕留め損ねると、熊が襲ってくるので、スリリング。(特に北海道のヒグマは恐ろしい。)知らない世界を垣間見ることができる。 人間と熊が対峙するのは、①山菜採りなどで人が山に入っているときに遭遇してしまう場合、②集落に熊が食べ物を求めて出てきて人に遭遇する場合、③猟師が熊を追って山に入り熊を追い詰めた場合である。 ①と②はこちらが意図しない遭遇であり、襲われた人が命を落とすこともある。③は猟師が犬とともに山に入って熊を探し求め

          より、自然な方へ。「感染症を恐れない暮らし方」本間真二郎

           感染症対策についてはもともと詳しくないけれども、「ACE(アンジオテンシン変換酵素)」により「RAS(レニン・アンジオテンシン系)」が亢進し、血圧が上がり、炎症が起こり、免疫を低下させる。また、「ACE2」は逆にRASを抑制するとのこと。これらの内容の概略が説明されており、そういうものなのかと、なんとなくイメージができた。血管が硬くなっている人は、血圧を高め血流を確保するためにRASが亢進された状態が恒常化しているとのことで、基礎疾患のある人が感染症で重症化しやすいというこ

          より、自然な方へ。「感染症を恐れない暮らし方」本間真二郎

          想像した者勝ち。「拡張の世紀」ブレット・キング

           序章にある3人の物語は、それなりに刺激になる。現在でも他の人達がどのような生活をしているの知らないが、近未来人の生活を垣間見れる。もっとも、どんな時代にもいろいろな生活様式の人が混在(分布)しているので、もっとも時流に乗っている人たちの生活様式ということだろうか。近未来においても、山奥で自給自足する人々もいなくなりはしない。  なんとなく、そっちに方向にテクノロジーは進んでいくのだろうな、ということが書かれているが、そのような世界が現在と比べてより幸せなものになるのかとい

          何のために書くのか。「人を操る禁断の文章術」メンタリストDaiGo

           文章は固定化され、効果を検証しやすいことから、文章において人を操る方が、会話の中で人を操るよりも難易度が下がる。まずは、文章で人に自分の意図を伝えられるようになるために、文章を書く際の姿勢と技術を改善していきたい。文中に練習問題があり、ノートに書きだして考えてみたけれど、なかなか難しかった。意識的に取り組まないとできるようにならないので、訓練あるのみである。  肝は、文章を読ませることで、自分の見せたいものを「見せる」のではなく、文章から相手がこれまでの経験を踏まえてあれ

          何のために書くのか。「人を操る禁断の文章術」メンタリストDaiGo

          リスクの世界へ。「インベスターZ(1)」三田紀房

           まずは始めること。「習うより慣れろ」というのが、投資に限らず、いろいろなことに共通すると思う。投資をやってみようかな、と思ったときに、投資の雰囲気がなんとなくわかり、始める際のイメトレができるのがよい。  貨幣経済に関する「一般的」な説明がこの漫画で読める。(表面的な情報であり、現行の経済システムを形作った人々の思惑までは書かれていない。)  とりあえず、1巻だけで読み止め。

          マイクロ法人を作るぞ!「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方2015 知的人生設計のすすめ」橘玲

           あとがきにある、「経済的に成功するためには、経済合理的でなくてはならない。国家は神聖なものでも、崇拝や愛情の対象でもなく、人生を最適設計するための道具だ。」という部分が肝。  リスクとリターンを認識し、期待利回りや割引現在価値の考え方から、適正な価格や適正なリスク量を考えなければない。刷り込まれている常識とされているものの中には、経済合理的でないものが多々ある。  合法的に節税するためには、法人成りしてマイクロ法人を作る必要がある。法人成りする際、法人登記を司法書士に頼

          マイクロ法人を作るぞ!「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方2015 知的人生設計のすすめ」橘玲

          誰も見たことのない景色を。「神々の山嶺」作:夢枕獏、画:谷口ジロー

           日本の高い山(富士山を除く、北岳、槍ヶ岳など)に登ったことがあるが、このレベルでは多少頭が痛くなるくらいで、幻聴が見えるほどの高山病とは縁がない。登山道を行くだけで、ロープを必要とするようなところはない(沢登は別)。これまで、山小屋よりもテント泊が多かったので、荷物の重量もそれなりに背負って登るが、基本的には天気のよい夏山にしか上らない、のんびりとした登山ばかりしてきた。  カトマンドゥの街からは、エベレストは見えない。カトマンドゥの東にあるバクタプールの丘の上から、天気

          誰も見たことのない景色を。「神々の山嶺」作:夢枕獏、画:谷口ジロー

          より良い何かを求めて。「すべての仕事はクリエイティブ・ディレクションある。」古川裕也

           本書では、クリエイティブ・ディレクションの仕事を、「課題 → アイディア → エクゼキューション」の方程式のすべてを考え、決定し、実行することと定義し、より具体的には「1.ミッションの発見 → 2.コア・アイディアの確定 → 3.ゴールイメージの設定 → 4.アウトプットのクオリティ管理」の4つを行うこととしている。また、クリエイティブ・ディレクションは「技術」であり、その故、上手下手があり、正しく繰り返せば上達可能であるとしている。  よく整理するとこうなるのだろうなと

          より良い何かを求めて。「すべての仕事はクリエイティブ・ディレクションある。」古川裕也

          経験するということ。「新・日本列島から日本人が消える日」ミナミAアシュタール

          読書記録、読了:2020.07  結論を言えば、「ご機嫌さんで行きましょう」ということであった。そして、軽い波動になることで、3次元から5次元に移行して、ピラミッド型社会ではなく丸い社会で生きていく。対立ではなく、相互の提供で生きていく。結果的に、レプちゃん達とかかわらないで生きられるようになる。ということ。  歴史は勝者が都合の良いように書き換えるものである、ということは昔から理解していたので、歴史に関する記述を絶対的なものではなく、相対的なものであると理解するようにし

          経験するということ。「新・日本列島から日本人が消える日」ミナミAアシュタール

          音符のひとつひとつは音楽家の解釈である。「革命前夜」須賀しのぶ

          読書記録、読了:2020.07  音楽大学の学生たちが、自分の音を追及してもがき苦しむさま。音楽性に対する遠慮のない批判を投げつけられることで、自然と素の自分をお互いに出せる。新しい人間関係を築いていく際に、共通点を探すまでが大変だが、音楽家には、音楽という共通点があることで、評価されるか、関わる価値がないと見限られるか、という最初に行われるコミュニケーションに要する時間が大きく短縮される。  事件に巻き込まれた際に、DDR(東ドイツ)の人々が、普段は隠している心の内が否

          音符のひとつひとつは音楽家の解釈である。「革命前夜」須賀しのぶ