「膝が痛くなる人」「膝が変形する人」に多い日常生活の悪い習慣5選!
膝関節疾患を診る機会が臨床では多いんですが…
内側広筋の筋力低下がどうだとか…
パテラの可動性がどうだとか…
足関節からの影響が大きいだとか…
もちろん機能面を評価して、改善していくことで、可動域が改善したり、痛みが改善したりという経験も今まで沢山してきました。
しかし…
そういった機能改善は根本的な解決にはなっておらず、本当の意味で膝の痛みを改善したり、変形を予防したりする際には24時間をデザインする必要があると思っています。
そして…
膝の痛みを訴えられる方を数多く診てきて、問診からも色んな情報収集をする中で共通点がやっぱりあることに気付きます。
この膝に悩みがある方の共通点を知っているだけでも、セルフケアの指導にも活用できますし、症状の戻りを防ぐことが出来たり、痛みや変形が出る前に予防できたりしますので参考にして頂けると嬉しいです。
1:膝を伸ばし切る習慣がない
膝は深く曲がらなくても…
日常生活にはさほど影響は出ないが…
膝関節を完全伸展させることが出来ないと、膝の痛みや可動域制限といった膝関節の問題に直結します。
そして…
今まで膝の悩みがある方を数多く診てきた中で、膝を完全伸展させる機会が日常的なほぼゼロの方も非常に多いです。
仕事でもデスクワークが多く…
テレビを見る時も椅子に座り…
歩く時も、股関節を大きく動かせないから膝が伸びない…
生活スタイルや他の関節からの影響も重なり、膝関節を完全伸展する機会がなくなります。膝関節を完全伸展させる機会がなくなると、最終伸展域で働く内側広筋の筋力低下も起きやすくなり、その結果として、膝を伸ばそうとしても膝が伸ばせないという状態になりやすいです。
1日に数回でもいいので…
膝をフルで伸展させる機会は必ず作った方が膝関節にも良いです。
2:スリッパを履く習慣
靴など、履物の影響もかなり大きいと感じてます。
病院やクリニックで働いていた経験からも、問診をしても普段から履いている履物が良くないケースが非常に多い。
・靴の踵を踏む
・踵がない靴を履く
・踵がすり減った靴を履く
・スリッパを履く習慣
こういう方って結構いますよね。
スリッパを履かない方でも、靴の踵の外側か内側がすり減って、その靴を長年に渡って履き続けている方いますよね。あれは絶対にすぐ靴を変えるべきです。
一般向けのYouTubeですが…
自分も愛媛から東京まで、スリッパで行った経験があって、踵が不安定な履物のため、膝の違和感が帰る際にはありました。笑
踵がホールドされているってめちゃくちゃ大切ってことを、そんな経験からも実感しました。
クライアントさんの靴まで見てる人も、もしかしたら多くは無いと思うので、普段どんな履物を履かれているか確認しておくのは大切ってことですね。
3:骨盤後傾させる習慣
これも現代の方に多いですが…
骨盤後傾が当たり前になって、骨盤後傾しか日常で取れなくなっている方も多いのが特徴です。
座っている姿勢も骨盤後傾してますし…
立っている状態でも骨盤が後傾してるケースや、後傾してなくても体幹が完全に抜けた姿勢になっている方が多い。
この様な骨盤後傾し、体幹部分が抜けると…
腸腰筋や多裂筋といった骨盤や下部体幹を安定させる筋肉が働かない状態になるため、膝関節にも問題が起こりやすくなります。
4:正座する習慣がある
膝に最も負担が掛かる姿勢が正座です。
普通の椅子に座る姿勢よりも…
膝にストレス掛かりそうなのは想像できますよね。
女性で特に多い印象ですが…
座り方は長年ずっと正座をされていてえ、正座は出来るけど、歩く時や階段昇降をする際に膝が痛いって方も何人かおられました。
膝関節をフルで屈曲した上で、体重が掛かるわけなので、PF関節への圧迫ストレスも加わり続けることになります。
正座をすることも悪くはないですが…
正座しか普段しない方や膝が痛いけど、正座をしている方には日常の座り方を変えてもらうのも重要です。
現代人は座り過ぎって言われているので…
自分も作業する時には、基本はスタンディングデスクを活用してますが、地面や椅子に座るなというわけではないですが、やっぱり座り続けている方も多いので、姿勢を変える習慣は必要ですね。
5:割座&横座りをする習慣がある
女性に多い座り方ですが…
XO脚とかX脚とか脚のラインで悩まれている方にほぼ共通する。
割座や横座りされる方って多くて…
幼少期からこの座り方をされていると、股関節外旋制限が起こりやすく、下腿も外側に引っ張られる状態になるので、膝関節には常に捻じりのストレスが生じます。
YouTubeを始めたての動画なので、ぎくしゃくしてますが…笑
割座や横座りはできればやらない方がいいです。
以前のTwitterでも上げた内容ですが…
下腿が外旋している女性の多くが、この座り方をしている方が多い。
下腿外旋アライメントを修正することも必要ですが、この座り方を治さないと、これが原因なので、一生改善しないことは想像できますよね。
その機能不全を起こすことになったきっかけの日常生活スタイルは何なのかを考えることは根本的に解決をする上では必要です。
この様な感じで…
今回は、膝関節に絞った話をさせて頂きましたが、下肢疾患全般に当てはまる話なので参考にしてみて下さいね(*´∀`)
ではでは〜(*´∀`)
ライタープロフィール
薬師寺 偲
理学療法士
PHIピラティスインストラクター
ここから先は
臨床マガジン【現場で使える機能解剖学・運動療法・ピラティス】
業界最大規模の購読者数700名以上●「現場でしっかり結果を出したい」セラピスト・トレーナー・インストラクターのためのマガジン●"臨床で本当…
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?