患者さんに「リピートしてもらう」時の大切な心構え3選!
今回も治療技術の話ではないですが…
患者さんに「リピート」「通ってもらう」時にセラピストが心掛けておきたい意識を3選ピックアップしてお伝えします。
いくら治療技術があって、治療の練習をしても、参考書を読んで勉強しても患者さんが来たいと思ってもらわなければ、元も子もないです。
自分自身も理学療法士になった新人の頃は、クリニックで働いていても、ある日突然に患者さんが来なくなったりする経験もしましたが、今では自費でピラティスや整体事業をやったりしてますが、来られた方の90%以上は2回目以降も継続して来て頂いてます。
理学療法士の新人の頃よりも、知識も増えて、技術力も上がっているのは多少はあるかもしれないですが、「リピート」してもらう時の心の持ちようも大きく関与していると思っています。
マガジンを読んでくれてる方は、理学療法士・トレーナー・インストラクターの方が多いと思うので、「患者さんに通院してもらう」「患者さんに2回目以降も来てもらう」というのは仕事自体は違えど大きくは変わらないと思うので最後まで読んで参考にしてもらえればと思います。
今回は、ボリュームは少なく見えますが、書いてることは大切なのでこの3つのポイントを押さえておくだけでも変わるはずです。
①自分に必要なモノと思ってもらう
まず1つ目のポイントとして…
いかに、「自分に取って必要なモノ」と思ってもらうかが大切。
患者さんによっては…
痛みがあっても結構軽く考えている方も多く、自分の中で解決する課題としても優先順位が低い方もいます。
そのため…
どうしたら、「自分に取って必要なモノ」と思ってもらうかを考えることがセラピストとしては大切になってきます。
・安いから買って下さい
・お得なので来て下さい
・来て下さい、来て下さい
こういうのは来る理由にならず、セラピスト側の一方的なサービスの押し売りの様な状態です。根性論で相手を動かそうとしても逆効果です。
売ろう。売ろう。
来て欲しい。来て欲しい。
こちらの要望というか、こちらの気持ちを一方的に相手に押し付けても絶対に良い結果には繋がらないです。これは間違いないです。
「相手が欲しいと思う感情にする」
「自分にとって必要だと思ってもらう」
「2回目以降もまた来たいと思ってもらう」
こういう相手のことをベースで考えると、こっちが必死にならなくても、自然にリピートしてくれる方がほとんどです。
②良くなる絵が頭に浮かぶ
この2つ目も大事にしていて…
「継続して通う」「リピートする」理由って、痛みを改善したいでも、姿勢改善をしたいでも目的は何であれ、全て共通して、「今の負の現状を変えるため」ですよね。
現状 → 未来
このイメージを持たせてあげるのが超大切。
自分の経験上ですが…
「自分が良くなるイメージを頭の中で絵になって浮かぶ状態」をイメージさせてあげると自然にリピートしてくれる方が多いです。
例えばですが…
脱毛サロンに行く理由も、脱毛後のイメージが浮かぶから脱毛に定期的に通う人がいるだけだし、、
ピラティスを受ける人も、ピラティスを継続して、今より良くなった見かけや姿勢、動きやすさ、健康体をイメージできるから通うわけだし、、
痛みの施術に通う理由も、痛みが楽になった後の生活がイメージできるから継続して通うだけです。
そのため…
「リピート」してもらうためには、今の現状ばかりにフォーカスするよりも未来や将来的にどういう状態になるかをイメージさせてあげることが重要になってきます。
③後ろめたい気持ちがあれば伝わる
最後3つ目ですが…
「リピート」に後ろめたい気持ちがあれば相手に伝わるという話。
・継続して来てもらう
・次回も来てもらう
リピートや継続して来てもらうことに「申し訳ない気持ち」「後ろめたい気持ち」みたいなのがあると相手に伝わります。
リピートするのも「全ては相手のためという意識」でいることで、それが相手に伝わって、安心感が生まれるので、2回目以降も来たいという意識になります。
少し話が逸れますが…
施術をしても毎回100%の確率で上手くいくとは限らないですよね。変化を出せることもあれば、人によっては変化を感じてもらえなかったり、症状がさほど変わらないこともある。そんな時に、2回目のリピートをしてもらうことって言い出しにくいと思うんですが、そこで言わなかったらおそらく一生その人を診ることはなくなるので、自分がどうしようもない症例に関しては仕方ないですが、自分自身がどうにか出来そうな症例に関しては1回目思うように行かなかったとしても、相手のためを思うと2回目も来てもらうように伝えるべきです。(伝え方の工夫は必要ですが…)
まだまだポイントはありますが…
この3つを意識して接するだけでも全然結果は変わってくるはずなので、今日から患者さんと接する時。リピートしてもらう時には意識して心掛けて見て下さい。
ではでは〜〜(*´ω`*)
ライタープロフィール
薬師寺 偲
理学療法士
PHIピラティスインストラクター
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