新川修平

20歳で阪神淡路大震災を経験する、自宅が全壊し、避難所生活を半年続ける。「生と死」「人…

新川修平

20歳で阪神淡路大震災を経験する、自宅が全壊し、避難所生活を半年続ける。「生と死」「人とまち」の再生を目の当たりにする。障害のある方のアート活動の場として「片山工房」を設立。 NPO法人100年福祉会片山工房理事長。http://studio.kobe-katayama.com/

最近の記事

あかん

耐えなあかん。そして力を溜めなあかん。とんでもない的を射抜くには、それ相当の力と方角がいる。未来を見据えて耐えなあかん。同じ土俵ではなく智を使い高い位置で、真実を現実に変えなあかん。俯瞰してそれは深く宿る。耐えなあかん。先日、星野富弘さんが亡くなったと聞いた。僕が16歳で高校を辞めて、何にもなくなってバカしてた頃、母が星野富弘さんの画集を買ってきて、口で描く人も頑張ってるんやから、あんたもめげずに頑張りって渡された。見る気持ちにもなれず1年以上ページを開かなかったがあるひ何故

    • 雨と風

      僕は、障害福祉事業を行なっている、利用される方がとてもたくさんの「生きにくさ」を感じているように解釈している、実はご本人は「生きていること」がそれだけで「スペシャルな1日として、楽しく過ごしているかもしれない」ただ、周りが「大変そうだ」と気にかけているかもしれない、、、 人が育つには、色々な要素や経験に言葉かけ、そして環境が必要だ。 僕が行なってきた片山工房は、その障害のある方の「望みや」「幸せ」を常に意識してきた。でも、これにとっても、ご本人から頼まれたことではないことを

      • 手放せない車

        車のディーラーの方から、先週電話が来る。 車検が間近になってますが、どうしますって、 そう2年に一度いつもこの電話で想いを巡らしてしまう。 新車で買って、もう13万キロ、そして今年で20年目。 長女が誕生した年に購入した車。 これから事業を何が何でも頑張ろうと決めた車。 ナンバープレートの番号も長女の誕生日の車。 おくるみ着た姉妹を家に迎えた車。 長女が試験で間に合わないと言って必死で向かった車。 次女が公園で友達と遊んでいて、お父さん!って手を振った車。

        • 自由を得るには曖昧な領域を容認すれば良い

          至って簡単なことに壁を作ることがある、それは理想だったり、良質な形だったり、目標設定値の高さだったりする、ただ言えることは、それにはある程度の段階と現実味を帯びているかが肝心なような気がする。   最近終えた、NPO法人としての、理事会に総会。 これに関しては、1年間を振り返って報告する義務があり、そして、今後の未来を話す・託す義務が生じている、これは法的に考えると会社組織の株主総会や小さな会社でも中期長期戦略みたいな感覚が類いしているのかもしてない。会社を見直すには、収益

          翼がとれたら 生えるまで待てばいい 靴が脱げたら 裸足で走ればいい 上手くいかなかったら 次上手くいけばいい 先が見えなくなったら 今を正せばいい 前に水溜りがあったら 顔を写せばいい 孤独になったら 勝ちと思えばいい 危険と感じたら 実際に見ればいい 犬は棒に当たらない 猿は木から落ちない みんな大丈夫に繋がっている お皿が割れたら いいことがある 素敵な命は心にしまえばいい 壁にぶち当たったら 壁がなくなるまで 横に歩けばいい

          不安の種

          GWらしい、ことは2、3日、後は、ただただ考え書く。でも、書きながら考えながら気づくこともある。全てはみんな繋がっていて、全てはみんな必要で、全ては自分に必要なこと、そう、今体験していることに無駄がないように感じている。だから、正しく受け入れるしかない未来の自分のために、。片山工房の20周年を考えているが、幸せと困難の連続でもあった、でも結果0.01%幸せが上回っていたら、それは100%の幸せに通ずる。そんな感じ、不安の種って、今ある不安が去ってほっとしたら、その次にその不安

          千羽鶴と色

          最近ある方と、色々と話していて、、。 ある話の流れからウクライナのことに。 最近話題になっている千羽鶴になった時、 その方が無意味ですよね(戦争している時にありがた迷惑みたいな) そうなんやなぁって話していたのですが、なんか引っかかるものがあって、 それは多分、本当に相手にとって状況を考えると全くもって無意味だし文化の違いもあり解釈に困ることも察することもある。 僕は阪神淡路大震災を経験しているので、こう言った未曾有の有事の時の受身側の気持ちも若干把握している当時は若か

          千羽鶴と色

          「ボリュームとリセット」

          このコロナ化以前の問題でもあるが、年を追うにつれ 仕事のボリュームも膨らんできた、結果として求められる回数も多いが 力の配分を見失う。言い訳になるが、日々の思考の雑踏に巻かれ 本丸の的を射抜く力と目が眩んでいるように思う。 人間と言うのは、いかに曖昧か、 その曖昧な加減がこの世界で生き残れた象徴のように思い そこには、量と言う単位としてボリュームがある、 歳を追うにつれ、ボリュームゾーンは大きくなるが、扱い方に注意しないと、思考には異物が残り、発言に精細さを欠く、複雑に交差

          「ボリュームとリセット」

          しかたがない論

          こうでないといけない それはとても、自分を縛ることばとなる。 こうでないといけないのではく こうあったらいいけど ぐらいが、まあまあ、すすむ 出来ることだけしようが大切 あとは、しゃーない。 ほんま、しゃーない。 それでいい それが、ながくつづく、コツ。 誰にだって、頼めば良いし 誰にだって、教えをこうむれば良い 頑張らないぐらいが 周りも育って、ちょうどいいこともある 一日、一個すれば、 いや〜しなくてもいい、年単位ぐらいでちょうどいい 後は、人に頼れば良い それは、結

          しかたがない論

          多分みんなしんどい、だから大丈夫

          多分みんなしんどい、だから大丈夫 ん、このコロナ、なにか決めるにも なにかするにも なにか感じるにも なにか話すにも TVみたって 会話したって 美容院にいったって コンビニでレジにお金を入れたって 誰かがコロナになったって ワクチン打つ打たないって 新規感染者数って 手洗いに消毒 食事に行ったって 電車に乗ったって おばあちゃんに会ったって 通りすがりの人がマスクしたって 家にマスクわすれて取りに帰ったって マスクなくても息苦しい 今は みんなしんどい だから みんな大

          多分みんなしんどい、だから大丈夫

          会話と対話

          「会話」とは、ざっくばらんに用を進めるような、でも人を安心させる行為であり、「対話」とは、要件・意味をなし、深く共有と共感をえる行為かもしれない、今、とても求められているのは、社会のスピードがあまりにも速く、対話が出来ていない点にあるような気がしてならない。 よくメールの最後に、また話しましょうみたいに終わることが多いが、人は本質的に会話ではなく、対話を求めているのかも知れない。 僕自身もそのくちで、インフォームドコンセントではないが、説明や順序で納得したい、故に対話がな

          会話と対話

          大局と小言

          ふと、空をみる、アスファルトの道は長くとも、土を覆っていることに気付く。 手を洗う、水が手を避けて流れ落ちる、顔を洗う、手が水を自然にためる。 相応にして、人は自分の安心を手に入れる為に「小言」を活用する。それは得てして、他の人の「成長」を妨げることもある。 片山工房は「小言」を極力無くした、その分、的確な大局観を備えなければ、「小言」を無くす行為を認識出来ない。 安全とは何か、それは極力「規制すること」=「芽を摘むこと」に相違する。 自分の意にそぐわないことは、すべて「違う

          大局と小言

          半凶という仕業

          娘の合格参りで北野天満宮へ報告に伺った、ありがたいことに皆のおかげをもって一区切り着いた。そのあと、三女がおみくじがしたいと言うので、おみくじを振るが重すぎて僕が振ることになる、12番。受付に行き、裏返しの紙を頂く、うっすらと浮かぶ半凶という文字、人生で初めての凶の文字を引く、これは三女ではなく、私への文字。ふっと力が抜けた。腑に落ちた状況に身体が軽くなる、今の重荷をしっかりともって歩くべしと。浮き足立つこと無く謙虚に進むことを意味すると感じ、今あってのおみくじに感謝する。

          半凶という仕業

          「時には風を集めない帆を」。

          このコロナ禍って、意識しているようで、していないようで、とてもしている。 生活環境を考えると、必ずといって良い程、違和感的な何かに出くわす、いつもじゃないのだ。 そう、いつもじゃない。消毒液にマスク、お、あそこもう閉まっているのか!みたいな営業時間の短縮、数えたら切りがない程、変わってしまったが。 自分の意識下では、ずっとは気にはしていない模様だ。うっすらと空にコロナ膜が張っているみたいな感覚にとらわれている表現が落ち着く。 たぶん、みんなみんな、必死に「これたちと生き

          「時には風を集めない帆を」。

          未来は見えない・お楽〜しみ〜・となりの山田君から、、

          人は未来を築く事が、今をとても充実させられるように思う。 時には、良い大学入り、良い友に出会い、良い職場に行く為に、今の受験を頑張る。 時には、何かになりたいことを夢見て、自分を奮い起こし、今を最善な場で挑戦している人。 時には、自分はこうありたいと願い、趣味やスポーツや学業に打ち込む。 それもこれも、全て、未来を見据えたい思い、自分が目指したい思いに他ならない。 未来が今の自分を形成しているといっても過言ではなく、未来が見えることを大前提として、世界や人や物や植物

          未来は見えない・お楽〜しみ〜・となりの山田君から、、

          「おそれるべからず」

          僕は、そのむかし大地震と言う自然に出くわした。 ただ、家を無くしたが、誰をうらむことなく、地震をうらむことなく。 そもそも、人間は自然と一体だったように 僕の娘が、雲は雨にぬれて大丈夫?と聞いた。 雲なら大丈夫と答えたが、人間だって本来は傘などささず大丈夫だった。 でも発展が進み、酸性雨と言う人間の人為がなされた。 今回のコロナも自然の摂理でもある。 ただ、人間があまりにも自然と境界があり、 コントロールしようとすればする程、おもい通りにならない、 これが焦

          「おそれるべからず」