ディストピアしんじ

愛犬家、ハウスミュージック愛好家、ときにDJ。

ディストピアしんじ

愛犬家、ハウスミュージック愛好家、ときにDJ。

マガジン

  • 難聴録

    突発性難聴と告げられてからの日々を綴っております!是非!と言われても重そうで楽しくなさそうですが、別に悲観もせず誰かに怒ることもなく淡々と出来事を見つめて笑い飛ばしていますので気楽に読んでほしいです。

  • 突発性難聴の僕がDJやってみた

最近の記事

気がつけば… 難聴録vol.50

そう、気がつけば2ヶ月ほど記事を書いておりませんでした。 そして、気がつけばこの難聴録と名付けた記事は50回目を迎えることとなりました。 思えば聴力を失って仕事を休み、そして聴力がある程度戻ったところで職場復帰して今日に至ります。 体調はすこぶるよくありません。 でも常に辛いというわけではなくて、ちゃんと腹は減るし筋トレもたまにするし、年相応の性欲もあって、今の自分でも楽しめるエンタメもある。 昔から続いている趣味もいっぱいあるし、他にも挑戦したいこともあるし、コロ

    • 自分よりも先に周りが慣れてきた 難聴録vol.49

      突発性難聴と言われ、やがて若年性の両側感音難だと告知されました。 それから段々と聴力は落ちて耳鳴りと閉塞感は続きますが、職場復帰を果たす… でも、これを美談にしてはいけないんですよ。 無理して困難な状況を乗り越えたことが前例になり、「あのとき乗り越えたじゃないか」と思考停止するのはまさにブラック企業の発想であり、脳筋の生き方であり、心の豊かさとはまさに正反対であります。 だから、これからは一生懸命考えることにしました。 どうしたら無理な状況にならないか。 そしてそ

      • 少しずつ以前の日々へ 難聴録48

        職場に復帰してから以前のような生活に戻りつつあります。 耳鳴りや閉塞感、眼球の裏の謎の痛みなどで気が狂いそうになることもありますが、少しずつ慣れてきた気が。 しかし、状況に慣れねばという自分への厳しさが難聴をより悪くしたのも事実でしょう。 休職してまず「人にも自分にも優しく」という姿勢がいかに大切なのか実感したわたくしです。 もうちょい休んでもよかろうと思ったのですが、療養に専念した結果、収入がゼロになるという事態を招き軽く体が震えた次第です。 完全なる健康体だった

        • 突発性難聴の僕がDJをやってみた vol.7

          働き始めてそれなりに忙しくしておりますが、暇さえあればレコードをキュキュッとしております。 ちょっとくらい耳がつらかろうと、やはり好きなことだから続けられるのでしょう。 趣味がなくなったと絶望したこともありますが、好きなことがあれば日々は豊かになるのだとしみじみ感じる次第でございます。 しかしながら、なかなかDJとして人前に立ってプレイする機会はありません。 まだ人としゃべるのが面倒だし、デカい音がきついし、クラブでお酒飲んだら最悪な気分になりそうだし… それでも、

        気がつけば… 難聴録vol.50

        マガジン

        • 難聴録
          50本
        • 突発性難聴の僕がDJやってみた
          7本

        記事

          電話にうんざり 難聴録47

          難聴になり、会話をすることがストレスになってしまいました。 しかし普通に電話ができるのは不思議なものです。 働き始めて少しずつ職場環境に慣れてきて、電話でやりとりする機会が増えております。 そこで相手の声量が大きいと頭が痛くなるのがタチが悪い。 難聴になると同時に聴覚過敏になり、突然大きな音が鳴ると頭の中で反響してしまうのです。 人が集まってでかい笑い声とか聞こえると不快でたまりません。 本当に面倒くさいやつになってしまった… 文字通り、新たな頭痛のタネである。

          電話にうんざり 難聴録47

          金が貯まる 難聴録46

          金が貯まるとは書いたが決して裕福ではないですからね。 まあしかし、難聴になってからとにかくお金を使いません。 書籍にレコード代、映画鑑賞代にお酒といったものの支出がなくなり、病院代もかさむことから普段からも無駄遣いをせぬように努力しております。 車も運転するのも好きなので、ランクル乗りてえなぁとか思うのですが、ハイブリッド車ならではの燃費の良さや意外とパワフルな一面などが魅力的なCHRにはしばらくお世話になりそう。 遠出をするときの安定感は抜群であり、ダサすぎる見た目

          金が貯まる 難聴録46

          孤独を楽しむ 難聴録45

          実はしれっと復職し半月ほどが経過。 しかしながら以前のように働くことはかなわず、だいぶ仕事量は減りました。 自分の状況を理解してくれる職場のおかげで負担もストレスも減り、おかげで皺寄せが他のチームスタッフへ… 申し訳ねえ。 とにかく働き始めたのですが、はっきり言って障害者なわけですから、あんまり使い物にはなりません。 難聴ゆえコミュニケーションはほとんどなく、誰とも話さず1日が終わることもしばしば。 ミーティングへの参加はできず、宴会も欠席し、一人黙々と職場で過ごす

          孤独を楽しむ 難聴録45

          メタバースで死す 難聴録44

          難聴になって以来、定期的に発生する謎のめまいに苦しんでおります。 めまいには決まった周期があり、ほとんどが週末に訪れることがわかっているので心構えはばっちりなのですが、そんな心構えなどしたくありませんね。 とにかくこのめまいがタチが悪く、地面に吸い込まれるような気持ちの悪い感覚をしばらく味わうことになります。 つまり三半規管が正常じゃないのに、アホなわたくしは自宅にあるオキュラスクエスト2を装着するという暴挙に出た結果、今日のタイトル通り死ぬ思いをしたわけですな。 目

          メタバースで死す 難聴録44

          ええ土や! 難聴録43

          土をふるいにかけると、石ころや枯れた根っこがなくなって、さらさらの状態になります。 土といえば汚れという認識でしたが、いい状態の土はさらさらでどこか芳ばしい香りも放っているのです。 決して汚いものとは思えません。 そんな「ええ土」にするのが気持ちよく、難聴になって以来、時間を見つけては家庭菜園に精を出しているわたくしです。 屋外で過ごす心地よさ、そして適度に頭を使う作業が、耳鳴りと耳の詰まりを忘れさせてくれて、気がつけばずいぶん時間が経っております。 まさにスローライ

          ええ土や! 難聴録43

          風呂でポッドキャストを聴く日々 難聴録42

          聴覚過敏で映画館は無理。 耳が疲れてしまうので音楽も無理。 同じ作業に集中し続けると気分が悪くなるので読書も無理。 そんな可哀想なわたくしですが、風呂にいる間だけは絶好調になれることを以前書きました。 だからといって風呂に本棚を置いて、スピーカーとディスプレイを設置するわけにもいきません。 なので持っていけるのはその日一番興味がある読み物とiPhone。 元々好きだったのですが、特に難聴になってからはポッドキャストにハマっております。 以下はハマっている番組です

          風呂でポッドキャストを聴く日々 難聴録42

          定期的に発生するめまい 難聴録41

          めまいって、決まった周期とかあるんでしょうか? 私の場合は、高確率で土曜日の昼間に発生します。 難聴になって以来、天気が良かろうと悪天候で偏頭痛に苦しんでいようと関係なし。 疲れていようがいっぱい寝て元気だろうが、お構いなし。 土曜日の昼間って一番楽しい時間のはずです。 自由に時間が使えて、あと1日以上休みがあって、とにかくワクワクしている時間。 昔は午前中の学校が終わったあと母親が作ってくれる美味しい昼ごはんを食べながら、吉本新喜劇を見てゲラゲラ笑っていたもので

          定期的に発生するめまい 難聴録41

          何もできない今だからこそ 難聴録40

          このツイートが軽く波紋を呼んでいます。 炎上というわけではないけど、激しい拒否反応を示されている模様。 ざまあ。 このツイート主と同世代である私は、この不快感の根源は何かと真剣に考えました。暇なので。 知名度や収入には天と地ほどの差があるツイート主と私ですが、同じ広告屋でありマーケターとして彼のこの感覚はちょっとわかります。 マネジメントやアウトソーシングをする多忙な立場になると、求められるのはまさにファストな解決策と教養であり、トレンドなわけです。 人文知や科学や

          何もできない今だからこそ 難聴録40

          週末の呪い 難聴録40

          難聴になって以来、週末のたびにめまいを感じるのはなぜなのか。 別に働いてないし、ストレスとは無縁の日々なのです。 当然収入が減ることや将来についての不安は尽きませんが、キャリアや地位を投げ出した今は実に気楽なものです。 それなのになぜか週末の、特に昼頃になると、めまいを感じて立っていられなくなり、布団に横になって苦しみが過ぎ去るのをただただ待つばかり。 これは誰かに恨みを買っているからなのか、悪霊の仕業なのか、普段の行いの報いなのか… と、結構なヤバめのネガティブモ

          週末の呪い 難聴録40

          混ぜるな危険 難聴録39

          難聴ライフには慣れましたが、耳鳴りと耳の詰まりが最悪なことには変わりありません。 それに加えて体調不良が重なると、頭痛なども加わりさらによろしくないことに。 風邪で寝込んだ2日間は、生きているのがつらいとしか言いようがありませんでした。 寝て食べて寝る… 娯楽と性欲と生活能力を失った私から、人間らしさをも奪う難聴と風邪の恐ろしさたるや。 体だけが元気なことが唯一の救いだったのですが、健全な肉体は一体どこへやら。 健全な精神は、健全な肉体に宿るのだとしたら、精神状態は

          混ぜるな危険 難聴録39

          死ぬことについて初めて考えた 難聴録38

          難聴の原因を探るべく脳外科にてMRI検査を実施。 このタイトルから、もしかして何かよろしくないものが見つかったかのような印象を受けるかもしれませんが、至って健康な状態の脳だということがわかって一安心です。 なら難聴の原因は何なのだという疑問が残りますが、まあ長生きできるならそれでいいですわ。 とにかくMRIの検査が初めてだったので、非常に新鮮な体験になりました。 マシンに閉じ込められる閉塞感や無機質で不快な機械音。 それが10分ほど続くと、自分がいなくなった世界のこ

          死ぬことについて初めて考えた 難聴録38

          突発性難聴の僕がDJをやってみた vol.6

          難聴にならないと実感できないことですが、明らかに曲の好みが変わります。 例えばここではDJの話題なので、ハウスミュージックを例に。 以前の私は、いわゆるソウルフル・ハウス、ゲイ・ディスコといったきらびやかで美しいメロディがあって、曲の展開があるトラックが大好きでした。 それが難聴になってからというもの、ボーカルが入るトラックを聴く機会が減る代わりに増えたのがディープ・ハウス、テック・ハウス。 少しずつ音のレイヤーが重なっていく気持ちよさに今はハマっております。 耳が

          突発性難聴の僕がDJをやってみた vol.6