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【本】脱GHQ史観の経済学

【本】脱GHQ史観の経済学

田中秀臣さんの「脱GHQ史観の経済学」の読後感想です。

本書の主要テーマは
“日本における緊縮財政、もっといってしまえば日本社会の脆弱化、衰退化をもたらす経済思想を、特に占領期のGHQ(連合国最高司令部)と当時の日本の経済学者たちとの関係から考察する”(*1,p7)
ことだそうです。

経済、歴史、安全保障、時事問題を学べ、教科書で学んだはずの歴史とは異なる史実を学ぶことが出来る書籍です。

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【本】日本経済再起動

【本】日本経済再起動

高橋洋一さんと田中秀臣さんの共著です。

https://amzn.to/3mQ5UTs

お二人の対談形式の部分が、とても読み易いです。経済学と政策、政治の現実的なエッセンスをアベノミクス以降の時事問題などを通じて味わうことが出来ます。

アベノミクスの裏話や雇用環境改善が長期政権につながったことなど、とても面白い内容です。

第一章では、マクロ経済を理解している政治家が少ないことを改めて痛感さ

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【本】「知」への英単語----英語ゼミ形式で覚えるはじめての教養英単語(著:星 飛雄馬)

【本】「知」への英単語----英語ゼミ形式で覚えるはじめての教養英単語(著:星 飛雄馬)

星飛雄馬さんの著書、
「知」への英単語----英語ゼミ形式で覚えるはじめての教養英単語
https://amzn.to/3bczrkq

本書は「英語力を鍛えながら、さまざまなトピックに関する基礎知識を身につけ、人の意見に耳を傾け、自分の考えを表明するための第一歩となる一冊」と紹介のある通りの本です。

「英語を学ぶのは何のためか?」
この目的がハッキリしていないと中々学ぶ力が入らないもの。この書

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【本】デフレ脱却戦記3 就職氷河期世代 の声を聴け!(金子洋一)

【本】デフレ脱却戦記3 就職氷河期世代 の声を聴け!(金子洋一)

‪金子洋一さんの「デフレ脱却戦記3 就職氷河期世代 の声を聴け!」‬
https://amzn.to/2Qklc5n

僕が最も尊敬する政治家、金子洋一さんの最新刊です。

冒頭に「就職氷河期・ロスジェネ世代は、政府・与党が作り出してしまった世代。その救済は公の責任で行わなければならない。

私も彼らの声に耳を傾け、少しでもお役に立てるように働きたい。」

と、あります。
これ

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‪【本】MMT 現代貨幣理論とは何か(井上智洋,2019)‬

‪【本】MMT 現代貨幣理論とは何か(井上智洋,2019)‬

‪【本】MMT 現代貨幣理論とは何か(井上智洋,2019)‬
https://amzn.to/35yTuXt

井上さん「MMTに全面的に賛成でも、全面的に反対でもありません。明確に賛成できる部分と疑問や違和感を抱かされる部分とが混在しています。」
というお考えの経済学者が書かれた書籍です。

レイ氏が書かれたMMTの入門よりも大分読み易く分かり易い印象です。

井上さんは自身は

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【本】ミルトン・フリードマンの日本経済論

【本】ミルトン・フリードマンの日本経済論

ミルトン・フリードマンの日本経済論 (柿埜 真吾,2019)
http://amzn.to/2riUPT1

”金融政策を中心とする日本経済の諸問題とフリードマンの関わり“について書かれた本です。書籍の中では、(日本では大物経済学者かもしれない)日本の経済学者の残念な言説をバッサリ斬っていて痛快です。
文章も読み易く(僕はiOSに読み上げてもらったのですが)、あっという間に読了しました。

マネ

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【本】日本史に学ぶマネーの論理

【本】日本史に学ぶマネーの論理

(*1)『日本史に学ぶマネーの論理』(著:飯田泰之氏)
https://amzn.to/2Z9u3Ma
(Kindle版: https://amzn.to/2KzTNJz)

貨幣の歴史に迫った好著です。令和時代の「マネ論」本として広く読まれて欲しい一冊です。
経済本というより歴史本といった印象です。

貨幣の歴史から、貨幣と国債の共通点と違い、通貨発行益を上手く活用した歴代の「政権」(徳川幕

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【本】労働者の味方をやめた世界の左派政党

【本】労働者の味方をやめた世界の左派政党

(*1)労働者の味方をやめた世界の左派政党(著:吉松崇氏)
https://amzn.to/2Y18EFi

吉松氏の言説に触れたのは書籍「アベノミクス は進化する」(*2)が初めてでした。
その書籍の発刊記念イベントで生講演を拝聴しました。片岡剛士さんが進行を務め、若田部昌澄さん等がご出席されていました。吉松氏は日銀の倒産を心配する人向けに分かりやすく解説をされていました。

今回の書籍では、

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