芹菜

🐯のようにガウガウとまではいきませんが、短編小説を趣味で書いています。

芹菜

🐯のようにガウガウとまではいきませんが、短編小説を趣味で書いています。

マガジン

  • 200文字小説。

    三題噺ベースで200文字の小説。

  • 200字で収まらなかったものたち。

  • 100文字小説。

    三題噺ベースで作ったものを置いてます。

記事一覧

イイね!

家の近くの停留所はハニーポットの形をしている。 ○ーさんが出てきそうな。 なんでこんなメルヘン仕様なのかと調べてみたら、なんと平成元年からあるらしい。 当時作った…

芹菜
2年前
1

ちわきにくおどる。

「えーと、この単語はこういう意味だから…」 今絶賛第一志望の大学に向けて勉強中。 ただ、1日経ったら忘れちゃうんだよなぁ。 テーマパークで働いてた時の方がまだ良か…

芹菜
2年前
1

誘拐事件?

「身代金を払うか、肩たたき券を使うか選べ。」 意味が分からない。 分からないけど、今現実に起きているのは確かだ。 肩たたき券なんてどこにあったっけな…。 探してい…

芹菜
2年前

ワンダーランド

誰かの声で目が覚めた。 ここはどこだろう…? 「あ、患者さんが起きました!」 バタバタと足音が響く。 そしてまたバタバタと足音がすると先生らしき人が私のところへ来…

芹菜
2年前
1

久しぶりに短編小説投稿します。

芹菜
2年前

特殊能力。

「いたっ」 急な痛覚が僕を襲う。 まるで身体を切り刻まれているようだ。 あー、豚さんを食べたからか…? 僕は時々食べたものの最期の瞬間を感じることがある。 この豚…

芹菜
2年前
1

昨年の振り返り&新年の目標。

昨年は年末に向けて良いことが色々あって、それまではダメダメ人間でした。 仕事休みまくって有給が2か月で飛んだり、やりたいこと全然出来なかったり、親友だと思ってた子…

芹菜
2年前
2

昨日の晩ご飯覚えてる?とかよく診断であって覚えてないのヤバいとか言うけど、脳みそをそこに使ってないだけの気がするんだよなぁ。みんながみんなご飯のこと気にしてると思うなよー。(なお私は覚えてない)

芹菜
3年前
1

入学式に向かう親子連れの群れとすれ違う。
樟脳の匂いと共に。
今の時代に匂うとは。

芹菜
3年前

吐き溜めみたいな喫煙所。
その中で電子タバコを吸う私。
たくさんのタバコが入った灰皿からは煙と臭いがすごい。
みんな(私も)スマホに向かって何かしている。
臭いに耐えきれないので逃げる。

芹菜
3年前
1

本を読んでました。

一度火がつくと止められないもので、ゆっくり読んでいこうと思っていた本をイッキ読みしてしまったので本屋で面白そうと思ったものや、訓練校の先生にオススメを聞いてそれ…

芹菜
3年前
4

ころころ、って言葉が似合うような笑い方。
さすが女子。

芹菜
3年前
4

㉘I Love….

「んー、このパンナコッタイマイチ…?」 友達が言った。 「良かったー、こういうのってあんたみたいに気心知れた友達じゃないと、正直に言ってくれないから。みんな何か…

芹菜
3年前
1

㉗妄想

「ピー…ザザッ、ザザッ…ピー…」 交信が始まった。 ここは北半球のどこか、とだけ言っておこう。 私には逮捕状が出ている。何の罪も犯していないのに。 だからこうし…

芹菜
3年前
1

㉖こんなに晴れているのに

俺は消防士。 ウイルスの舞う湿地帯に連れて行かれ、火消しをさせられた。そこで感染して今隔離中なう。 多分、俺も火消しされるんだろーな。もうその算段もついてるみた…

芹菜
3年前
2

㉕本音

パーマ頭のピエロがエビフライをくわえてトランポリンを飛んでいる。 「ピエロさん、すごいねえ。」 子供がキラキラした目で言った。 「そうだねー、すごいねー。もっと…

芹菜
3年前
3
イイね!

イイね!

家の近くの停留所はハニーポットの形をしている。
○ーさんが出てきそうな。

なんでこんなメルヘン仕様なのかと調べてみたら、なんと平成元年からあるらしい。
当時作った人が遊園地に行けなくて寂しい思いをしていて、きっと同じ思いの人がいるはずだ、普段使う所に作ってみんなを楽しませよう!という考えだったと書いてある。
それにバス会社の人も賛同してくれて今もあるのだ、と。

記事を読んでほっこりした。

ちわきにくおどる。

ちわきにくおどる。

「えーと、この単語はこういう意味だから…」
今絶賛第一志望の大学に向けて勉強中。

ただ、1日経ったら忘れちゃうんだよなぁ。

テーマパークで働いてた時の方がまだ良かった。
虚ろな目をして、マイケルジャクソンのスリラーに出てくるゾンビみたいに動けば良かったのだから。
とはいえ、私自身リアルゾンビだからあんな風に動かなくてもじゅーぶん怖がってくれるけどね笑

はー、勉強しても頭に入らないし、また人で

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誘拐事件?

誘拐事件?

「身代金を払うか、肩たたき券を使うか選べ。」

意味が分からない。
分からないけど、今現実に起きているのは確かだ。

肩たたき券なんてどこにあったっけな…。
探していると電話口からオカリナの音が聞こえた。
のんきなもんだ。
そもそも誘拐されるような人がいないのだけども。
俺1人だし。

この不可解な出来事に首をかしげながら更に肩たたき券を探す。
「あった…」
と言うと同時に電話が切れた。

ワンダーランド

ワンダーランド

誰かの声で目が覚めた。
ここはどこだろう…?

「あ、患者さんが起きました!」
バタバタと足音が響く。
そしてまたバタバタと足音がすると先生らしき人が私のところへ来た。
「あなたは今全身麻痺しているので身体が動かせない。なぜあんな無茶なことを…。」

何を言ってるんだこの人…?
半信半疑で身体を動かしてみる。
ピクリとも動かない。
動かし方も分からない。
私は確かおとぎ話の主人公で、大きな穴に落ち

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久しぶりに短編小説投稿します。

特殊能力。

特殊能力。

「いたっ」

急な痛覚が僕を襲う。
まるで身体を切り刻まれているようだ。

あー、豚さんを食べたからか…?
僕は時々食べたものの最期の瞬間を感じることがある。
この豚さんは生きたままバラバラにされたのか。
いつもなら安楽死してから加工されるので痛くないんだけど。

「ツラかったな…」
僕はつぶやいて痛みが引くのを待つ。
世界一の絶景の動画見てたんだけど、全く入ってこなくなった。
そしてあまりの痛み

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昨年の振り返り&新年の目標。

昨年の振り返り&新年の目標。

昨年は年末に向けて良いことが色々あって、それまではダメダメ人間でした。
仕事休みまくって有給が2か月で飛んだり、やりたいこと全然出来なかったり、親友だと思ってた子と大喧嘩して修復不可能になったり…。
まー、全部自分で蒔いた種ですのでしょーがないのですが。
(親友と喧嘩したのは違うけど)

年末というか、11月くらいからかな?
もうダメだ、自分を変えないとどーしようもない、変えてやる!
と思い立ち遊

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昨日の晩ご飯覚えてる?とかよく診断であって覚えてないのヤバいとか言うけど、脳みそをそこに使ってないだけの気がするんだよなぁ。みんながみんなご飯のこと気にしてると思うなよー。(なお私は覚えてない)

入学式に向かう親子連れの群れとすれ違う。
樟脳の匂いと共に。
今の時代に匂うとは。

吐き溜めみたいな喫煙所。
その中で電子タバコを吸う私。
たくさんのタバコが入った灰皿からは煙と臭いがすごい。
みんな(私も)スマホに向かって何かしている。
臭いに耐えきれないので逃げる。

本を読んでました。

本を読んでました。

一度火がつくと止められないもので、ゆっくり読んでいこうと思っていた本をイッキ読みしてしまったので本屋で面白そうと思ったものや、訓練校の先生にオススメを聞いてそれを買い漁ってた。

読んだのは知念実希人さんの「黒猫の小夜曲」と小林泰三さんの「失われた過去と未来の犯罪」。

黒猫の小夜曲

単純に私が猫好きで猫の登場する話を読みたかった。
ただ、良い意味で期待を裏切られて面白い…!と読み進めてたらいつ

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ころころ、って言葉が似合うような笑い方。
さすが女子。

㉘I Love….

㉘I Love….



「んー、このパンナコッタイマイチ…?」
友達が言った。
「良かったー、こういうのってあんたみたいに気心知れた友達じゃないと、正直に言ってくれないから。みんな何か知らないけど気ぃ使っちゃってさ、不味い物も美味しいって言うの。私の味覚は間違えてなかった!」
少々興奮してしまった、笑。

「そりゃあ、キミが一流シェフだからよ。不味いものを美味しいと言っておべっか使う人もいるし、やっかむ人もいるからね

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㉗妄想

㉗妄想



「ピー…ザザッ、ザザッ…ピー…」
交信が始まった。

ここは北半球のどこか、とだけ言っておこう。
私には逮捕状が出ている。何の罪も犯していないのに。
だからこうして隠れてその時を待っている。
犯罪者ではない証拠は私が持っている。これをこの電気信号に乗せて広めればっ…!

その時の私は気付いていなかった。
電気信号は録音された偽物だということに。そして隠れ家のすぐ外にアイツらがいることに…。

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㉖こんなに晴れているのに

㉖こんなに晴れているのに



俺は消防士。
ウイルスの舞う湿地帯に連れて行かれ、火消しをさせられた。そこで感染して今隔離中なう。
多分、俺も火消しされるんだろーな。もうその算段もついてるみたいだし。
最後の抵抗してみるか。

俺は外に飛び出して走った。ひたすら走った。
走った先に「海ぶどうの家」という文字が見える。
助けてくれるかもしれない…!
いつまでも着かない。次第に足が遅くなる。

ああ、俺は外に出てなんかなかった。

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㉕本音

㉕本音



パーマ頭のピエロがエビフライをくわえてトランポリンを飛んでいる。
「ピエロさん、すごいねえ。」
子供がキラキラした目で言った。
「そうだねー、すごいねー。もっとすごいこと出来るかもよ?」
ピエロにも聞こえるように言った。

するとピエロさん、
「こちとら飯食う暇もないくらい忙しいんじゃ!今はやっと取れた昼飯の時間なんだから何もできねーよ!」
その瞬間飛んでいたピエロがぱっと消えていなくなってし

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