成長するチームを作りたくて会社の御法度を破った話
古い習慣を守る事よりも大事なことがあると判断し、御法度を破りました。
考課内容を管理職未満に公開しない古臭い会社において、レベルアップする組織を作るために考課内容を課員に公開しました。
自分のテーマを遂行する以外にも、自分以外の仕事に貢献することも考課対象になっていることを公開することで『仲間を助けることが当たり前』になる組織を目指す。
仲間の仕事に自然に目が向くようになれば、解決できる課題の量が増えて経験値を倍以上稼ぐことができます。
ちょっと遅れて課長1年目を振り返る
普段は製造業に属する企業の新米課長としての気づきや、経験、考察、組織を変えるための苦悩についてnote投稿をしている『ケツアゴ新米課長』と申します。
1年目の新米課長として2020年の11月に投稿を始め、半年が過ぎました。
その間に2年目の課長生活が始まり、2年目からは2課兼務になるという新鮮さに事欠かない環境の変化です。
急に多忙になり、ゆっくりと新米課長生活1年目を振り返る記事を書けてないことに気づきました。
時間は経ってしまいましたが、課長としての一通りの仕事を経験したうえで2年目に向けてどう臨んでいるかを記事にします。
初めて経験した人事考課
課長としての仕事を始めて新鮮な経験ばかりで刺激的な日々ですが、なんといっても印象に残っているのは人生初めての『考課』業務です。
創業100年を超える企業には古臭い文化が根付いており、課長未満の社員が考課の詳細について知ることはほとんどありません。
どういった項目に基づいて考課を受けているのかはもちろんのこと、自分が何段階中何番目の評価だったかも知ることはありません。
むしろ、システムとして考課の査定が何段階あるのかすら知らない社員がほとんどです。
会社の言い分としては『ルールは公開している』としていますが、研修などで説明を受ける機会もなければ、査定に関する文章は100種類以上ある社内規定文章を一つ一つ開かないと見つけることができません。
そもそも社内規定の文章が保管されている場所もガイドは出ていません。
僕のように給料に執念深く、社内文章を漁る暇のある人間くらいしかルールを把握できません。
初めての人事考課で知った考課の内容
課長を経験して、考課の入力画面を開いて、やっと考課の詳細と対面します。
(そもそもどういう内容で考課するかを課長が把握していないと、1年間正しい視点で部下を見れないのですが・・)
考課のポイントには個人がそれぞれテーマ(ミッション)として与えられている仕事の達成度や、個人の能力を評価する項目がありました。
そして、それ以外にも『組織に対する貢献度の自由記入欄』がありました。
この部分はどちらかというと『もし何か加点要素があれば書き込んどいてね』的なサブの加点要素です。
しかし直感的に『ここが一番の課長としての腕の見せ所だ!!』と感じました。
課員の頑張りを見て、メインの査定項目以外の部分をしっかり把握し、ウソのない範囲でしっかりと上司にPRする。
これこそが1次考課者・直属長の職務です。
考課内容を踏まえた2年目のスタート
査定としてはメインには置かれていない加点要素である『組織貢献度』。
各自の持つテーマを遂行する能力とは別に自分以外の実力を伸ばしたり、時には他人の仕事をアシストする能力です。
この能力を発揮しようとするアクションが自然に起きるようにしないと、組織が『同僚』のレベルから『チーム』のレベルになりません。
そこで課をレベルアップさせるため、4月の初めに課長としてこう宣言しました。
『考課の項目には組織貢献度が入っています。僕は課長としてそれを決して軽視しません。人を助けると自分が評価されると思ってください。』
宣言することによって期待する事
古臭い会社において、考課項目の開示は『空気的に』御法度です。
でも禁止されているわけじゃないし、空気を読むことより大切なことがたくさんあります。
各人のテーマを遂行する以外の仕事・人を助けることに対して不安をなくすことで、チーム全体の改善に目が向き、自然と視座が高くなる。
視座が高くなれば視野が広がって、他人の困りごとに気づき、他人の困りごとまで解決する。
そうやって仕事に向き合うことで他人の経験値まで得られてしまう。
同じ1年分の仕事でも得られる経験値は2倍以上になります。
以前にも似たような記事を書いたことがある、僕の持論です。
課員全員が通常の2倍の経験値を獲得する流れが当たり前になれば、全員がすごいスピードで成長していくことは間違いありません。
こんなチームの出す成果が凡庸であるはずがありません。
さて、この宣言がどの程度チームを変えるのか?
上期が終わったあたりでこの効果についてよくよく観察することにします。
まとめ
今日は考課内容を管理職未満に公開しない古臭い会社において、レベルアップする組織を作るために御法度を破った内容を記事にしました。
古い習慣を守る事よりも大事なことがあると判断しました。
自分のテーマを遂行する以外にも、自分以外の仕事に貢献することも考課対象になっていることを公開することで『仲間を助けることが当たり前』になる組織を目指しました。
仲間の仕事に自然に目が向くようになれば、解決できる課題の量が増えて経験値を倍以上稼ぐことができます。
こんなこと書いてる僕はこんな人間です。
よかったらこっちも読んでもらえるととてもうれしいです。
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