記事一覧
noteのnotesへの移行
noteを運営する株式会社ピースオブケイクによるcakesの記事がいろいろと問題をはらんでいますので、このサービスの利用をやめることにしました。
新しい記事は個人のnotesの方で書いていきます。
フォローをしていただいているみなさん、すみません。
誰がそれを甘えと呼ぶのか
今年『支援のための臨床的アタッチメント論』という本を出したのですが、この本の中で周りから評価されているのは、実はアタッチメントの議論そのものではなくて、第12章の「甘えとアタッチメント」であったりしました。
この本を書くことはいろいろな意味で私にとって大きな意味のある作業だったのですが、「甘えとアタッチメント」というタイトルそのままに、この2つの概念を整理できたこともその1つです。それ以上に、甘
空中プレゼンテーション
適当に名前を付けてみました。zoomなどのビデオ会議システムを使用した際に、画面共有ではない、新しいプレゼンテーションのやり方の提案です。
具体的にはこちらをご覧ください。
画面共有によるプレゼンテーションがスライドによって画面全体が覆われるのに対して、この空中プレゼンテーションでは、奥行きのある画面の中にスライドの情報を浮かせることが出来ます。個人的には、この方が疲れが少ない気がしますが、ど
zoomでリアルタイムに字幕をつける方法
zoomで授業、会議、研修、面接などを行なう際に、情報保証の手段として、リアルタイムに字幕をつける機能がいくつかの方法で存在しています。基本的には話している言葉をリアルタイムでテキストにするキャプショニングを使用しますが、その代表的なツールであるUDトークを字幕作成に方法などは、開発元で紹介されていますので、そちらをご覧いただくとして、ここでは別の方法をご紹介したいと思います。
1.準備これから
遊びとアタッチメント
しばらく前にいただいたお題なのですが、あまりnoteを書く気持ちになれず、手を付けられずにいました。そろそろ書いてみたいと思います。
少し前にアタッチメントセミナーの練習として、zoomウェビナーに何人かの方にお付き合いいただいたことがあります。その時にストレスケアとアタッチメントという話をしたのですが、その中で、子どものケアについて、「話をすること」を取り上げました。それについて、ケアには言語
zoom用にスマホをウェブカメラとして使う
zoomでミーティングやウェビナーを繰り返すようになって、ミラーレスカメラ+マイク+キャプチャデバイスの3点セットを使ったセッティングにはすっかりなじみましたが、そこまでする必要のない時に、あるいはアタッチメントセミナーなど自分以外の人に依頼する時に、ある程度の品質の動画を手軽に作り出すやり方はないものかと、マイク内蔵のウェブカメラをあれこれ探していました。このご時世ですので、安価なカメラは山のよ
もっとみるSlackによる「心の休憩所」について
対人援助職についている方が、あまり気を使わずに独り言をつぶやいたり、情報交換をしたりできる場所をSlackというサービスを利用して作りました。試行期間を終えて、正式にオープン(でもクローズド)しますので、その運用の方針について共有のために書いておきたいと思います。Slackの使い方マニュアルではありません。
目的日々誰かのために働いていれば、心の疲れがたまってきます。人を相手にする仕事であるだけ
zoom用の外部マイクの設定
COVID-19の流行拡大に伴って、zoomが広く行き渡っているせいか、このnoteのアクセスの半分をzoom用に外部カメラを接続するという記事が稼いでいます。一体誰の役に立つのでしょうか、と言っていたわりに役に立っているようです。何がどうなるか分からないものですね。
さて、その時も書きましたが、zoomを使用する際、外部カメラとしてミラーレスカメラを使用しているのですが、そこに外付けのマイクを
zoomウェビナーによるウェビナー所感
これまでzoomミーティングを行ったことはありましたし、ミーティングで講義を行なった経験もありましたが、今回初めてウェビナー(ウェブ・セミナー)での講義を行いましたので、その記録を残しておきたいと思います。
まず、ミーティングとウェビナーの位置づけです。公式サイトでも十分な情報がないため、今でもしっかりとした認識ができていないのですが、だいたい次のような差異があります。
ミーティングはホストが
ネット・ゲーム依存症対策条例とアタッチメント
最近何かと話題の香川県のネット・ゲーム依存症対策条例案ですが、愛着形成の重要性について書かれているということで、法律のことはあまりよく分かりませんが眺めてみました。
まずは素案をご覧ください。
一見するとそれほどおかしなことを言っていないように見えるかもしれませんが、少なくとも愛着(アタッチメント)について書いてある以上、看過できない問題を含んでいますので、以下にそれを指摘してみたいと思います
実名で発信をすること
今の若い方はあまりご存知ないかもしれませんが、私がまだ大学院生のころ、臨床心理学の中心は力動的なそれでした。来談者中心療法と精神分析の折衷を掲げる臨床家がたくさんいて、傾聴訓練などが流行ったりもしていました。認知行動療法が出てきたのは2000年代に入ってからでした(日本では)。
精神分析はご存知の通り(とは言っても、今ではあまり言われなくなりましたが)、「分析の隠れ身」と言われるような、治療者の
子どもの不安に大人ができる(かもしれない)こと
臨床心理士会、公認心理師協会、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンが、新型コロナウイルスの流行を受けて、共同で「感染症対策下における子どもの安心・安全を高めるために」という案内を出しました。これからいくつかの団体から、同様の案内が出てくるかもしれません。
少し、アタッチメントの観点から言えそうなことを記しておきたいと思います。
はじめに、以下の動画をご覧ください(10分ごろまで)。
有名なハーロ
しつけとアタッチメント
この話題は、ちゃんと書こうと思うと、ちゃんとしないといけないので、本当に覚書のための備忘録のようなものです。アタッチメント形成はおおよそ人生の最初の2年の間を一区切りとして考えることができますが、2歳以降、アタッチメント研究は養育者の関わりの質を課題場面で捉えることが増えてきます。それは子どもにとっては少し難しい取り組みに対して、養育者がどのように子どもを支えるか、という視点で評価する枠組みなので
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