zoomウェビナーによるウェビナー所感

これまでzoomミーティングを行ったことはありましたし、ミーティングで講義を行なった経験もありましたが、今回初めてウェビナー(ウェブ・セミナー)での講義を行いましたので、その記録を残しておきたいと思います。

まず、ミーティングとウェビナーの位置づけです。公式サイトでも十分な情報がないため、今でもしっかりとした認識ができていないのですが、だいたい次のような差異があります。

ミーティングはホストがいても参加者全員が会話する機能がベースです。そのため、参加者全員のカメラとマイクをオンにするのが基本です。ミーティング前にミーティング場所(仮想ですけど)に入れない待機室の機能、参加者を小グループに分けるブレイクアウトルーム機能などもあります。講義をする場合、他の参加者のマイクとカメラを切っておきます(参加時に自動でオフにする設定があります)。
ミーティングには無料と有料のプランがあります。無料の場合、複数人でのミーティングが40分に限定されます。
ウェビナーは講義のための機能がベースです。そのため、ホストが喋り、他の参加者は「視聴者」という扱いになります。視聴者のマイクとカメラはオフになっていて、マイクについてはホストがオンにすることができます。視聴者の中から「パネリスト」を指定すると、カメラも使えます。事前にパネリストを指定することも可能で、実践セッション機能でホストとパネリストの直前のミーティングが可能です。ミーティングの待機室と同じ状態でしょうか。個人的にはウェビナーにもブレイクアウトルームの機能がほしいです。
ミーティングが有料プランでもウェビナーのために、別に月5,000円くらいかかります。

1.開始まで

ウェビナーの設定は、アプリケーションからはできません。zoom.usにログインして行う必要があります。

「ウェビナー」−「ウェビナーをスケジュールする」で設定

設定の詳細まで書く気力がありませんが、いくつか個人的なポイントを。

登録は必須がいいと思います(知らない人の入室を防ぐために)
パスワードも必要です
ビデオは私の場合あらかじめオンの状態で始めてしまいます
質疑応答はオンにしますが、チャットで十分かもしれません
実践セッションは有効に(今回はこれができていませんでした)
認証されているユーザーだけの参加にします
オンデマンドにはしません(流出を防ぐためです)
ウェビナーの自動録画はその時々です

今回一番苦労したのは、参加者の登録の作業でした。事前の参加者登録の手順が公式サイトにないのですが、おそらく以下の2パターンでできます。

1.招待メールを送って、参加者に登録のリンクをクリックしてもらう
2.ホストが参加者を登録する

今回はすでに参加者を募っての実施でしたので、招待メールを送る手間を省きたく思っていました。しかし、どのように登録をするかの情報がないのですね。zoom.usのサポートページにはcsvでインポートする方法の説明はあるのですが、csv以外の方法がなく、それなら、事前の参加者登録はcsvファイルのインポートで行ってくださいと言ってもらった方が分かりやすいのにと思いました。

エクセルで1列目にメールアドレス、2列目に名、3列目に姓を入力(今回はツイッター上での参加募集でもありイニシャルもしくは空白にしました)
「CSV(コンマ区切り)」か「CSV UTF-8(コンマ区切り)」で保存
zoom.usにログインし「ウェビナー」からスケジュールしたウェビナーと選択
管理画面から読み込み
参加者の追加はファイルに情報追加−保存−読み込みで追加分だけ登録可能
(2020.5.18追記)
参加者の名前を日本語で通すにはUTF-8である必要があるみたいです。ただ、エクセルの出力の問題だと思いますが、最初の行が適切に書き出されません。そのため、1行目にはダミーデータを入れて対処しています。

登録をすると自動で登録確認のメールが飛びます。その文面はあらかじめ入力しておいた方がいいと思います。

上記の管理画面で「メール設定」タブを開く
「登録者への確認メール」を編集する

メールの文面のすべてを編集できるわけではなく、一部だけのようです。「ブランディング」タブで画像やロゴなどをつけることができます(が、今回あまりきれいにできていませんでした)。

2.入室

後から気付いたのですが、参加できなかった方がいらっしゃいました。これは1対1のミーティングの時にも経験したのですが、通常、案内のメールにあるリンクをクリックすると、ソフトウェアのダウンロードも含めて自動で接続までたどり着きます。けれどもたまに、ミーティングIDやウェビナーID、パスワードを入力しなければいけない状況が生まれます。どうしてかは分かりません。もしかするとリンクの文字列を先方のメールソフトがうまく処理できないのかもしれませんが、こうした人が出てくることは考慮しておく必要がありそうです(どうもすみません)。入室できない場合の対処を定めておかないといけないですね。

それと、これは今回参加してくださった方にご指摘いただいたことですが、事前にマイクとカメラはオフになっていますということをお伝えしておかないと、特に初めての方はそれが不安になるかもしれないとのことでした。その通りですね。確認メールの中に書いておいてもいいかもしれません。

3.実施

3−1.講義

スライドを使用する場合、画面共有で行います。私はKeynoteというMac専用のプレゼンテーションソフトを使っていますが、画面共有でそれを選択するとウィンドウが視聴者に見えるようになります。それからプレゼンテーションを開始します。開始の前に、ウェビナーではレーザーポインターなどは使えませんので、マウスを動かすとカーソルが現われるように設定をしておく必要があります。Keynoteの場合、「環境設定」の「スライドショー」タブから設定ができます。

ポインタが大きくなるとか、ポインタを動かすとハイライトされるとか、そういう機能があるといいですね(これはどちらかというとプレゼンテーションソフトウェアの問題です)。

この段階で画面の構成は全面にスライド、右上隅にホストが集合写真の撮影日に欠席した人のように映し出されます。スライド作成時に右上隅を空けておく必要があります。ホストのワイプの位置は変えられるのでしょうか?

結構大きな問題だったのは、アンドロイドケータイで画面が黒くなってスライドが見えなかったと報告された方がいたことです。他のアンドロイドケータイの方はそのような問題はなかったようですが、ホストの映像が無くなっていたという報告もありまして、ちょっと調査が必要そうです。

マイクは毎回鬼門です。カメラの設定は別の記事に書いていますが、外付けのマイクがなぜか毎回ノイズがのるようです。イヤホンを使ってモニターしておくといいのかもしれませんが、イヤホンをしながら喋った時のくぐもった感覚が嫌でそれは避けたいのです。そうはいっても、ノイズ対策は何かしないといけないですね。

それとは別に、どのようなマイクを使うかも思案のしどころです。今回マイクをカメラから離して自分の近くに起きましたが、それでも身体が前後すると音質が変わるようです。近ければ音声を拾いますが、遠いと空間を拾います.その分音声がぼんやりするようです。超指向性のマイクを使うか、ピンマイクを使うか、ヘッドセットを使うか、マイクの前から身体を動かさないか、工夫が必要そうです。ピンマイクは拭くがこすれる音を拾わないかなというのが前から疑問なのです。いくつか試してみたいと思います。

3−2.質疑

今回はチャットで質疑を行いました。Q&A機能を使うこともできます。Q&Aではパネリストが話している間、ホストが質問の管理をできるのですね。たとえば、この質問は答えなくていいという拒否リストに入れたりとか、それを戻したりとか、この質問には答えてないというリストがあったりとかです。それとQ&Aでは特定の質問に他の視聴者がいいねを付けたりできるみたいです。

でも、チャットでいい気もします。チャットで質問する際には、相手を全員にしておかないとホストにしか質問が見えないということになってしまいます。これは最初にガイダンスする必要のあることですね。

こちらから何か簡単に様子を知りたい時は挙手機能も便利でした。最初に音声の確認をしたり、zoomを使うのが初めての方という質問に答えてもらったりする時に挙手で答えてもらうなどしました。質疑の時間を設けている場合に、挙手で質問者を受け付けて指名し、それからマイクをオンにして質問をしてもらう、とかいうやり方をしてもいいのかもしれません。

3−3.パネリスト

今回はパネリストも試させていただきました。手を上げていただいてパネリストになっていただき、カメラとマイクをオンにしました。パネリストにする設定と、カメラをオンにする設定と、マイクをオンにする設定がそれぞれ別のところにあって混乱します。これは最初に慣れておかないといきなり本番では対応しきれないですね。

それから、これは私からは分からなかったのですが、視聴者の画面ではいま音声を発している喋っている人が前面に出るようです。つまり、相づちを打つたびにくるくる画面に出てくる人が変わるということです。わずらわしいですね。ホストの方では画面の上に自分が小さく、その下にパネリストが大きく現われていて、それが固定されていましたので、この問題に気付いていませんでした。何か設定があるのかもしれません。ウェビナーではなく、ミーティングであればスポットライトビデオ機能で話し手を固定できるようですね。

質問を受け付けるというだけであれば、質問を受ける際にこちらのマイクとカメラはオフにして、回答の際に相手のマイクとカメラをオフにして、その後もう一度相手をオンにしてこちらをオフにして質問を続けてもらう、という対策でしのぐことはできるのでしょうか。あるいは、一人が喋っている時は相づち禁止、とか。逐語録を素起こしするインタビューではそうしていることもありますが、あまり現実的ではないでしょうね。

4.その他

その他、時間が長く感じるというご意見もいただきました。関連するかもしれませんが、双方向性がないというご意見もいただきました。講義なので双方向性はないのですが、手応えのなさが問題なのでしょう。このあたりは確かに、工夫をしないと、会場であればその場の全体が話を聞く空気、ないしは集団力動で埋まっていていいのでしょうが、家で一人で画面を見ていると、視聴覚の感覚とその他の感覚にズレがあって疲れるということは起こりうるかもしれないなと思います。簡単な質問をするとか挙手を求めるとか、チャットでの反応を受け付けるとかいう工夫があってもいいかもしれません。

映像がきれいでしたという感想もいただきましたが、それはパソコンやスマホの内蔵カメラではなくミラーレスカメラを使っているためですね。事業として行おうとする方はそのあたりは整えておいた方が印象が良くなると思います。

今回、1つやり忘れたことが、視聴者に録画をしてもらうというものでした。録画を勝手にされないかどうかを確かめるためですが、そこを試し忘れました。次の機会には確認したいと思います。

以上です。お付き合いいただいた皆様、ありがとうございました。

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