zoom用にスマホをウェブカメラとして使う

zoomでミーティングやウェビナーを繰り返すようになって、ミラーレスカメラ+マイク+キャプチャデバイスの3点セットを使ったセッティングにはすっかりなじみましたが、そこまでする必要のない時に、あるいはアタッチメントセミナーなど自分以外の人に依頼する時に、ある程度の品質の動画を手軽に作り出すやり方はないものかと、マイク内蔵のウェブカメラをあれこれ探していました。このご時世ですので、安価なカメラは山のようにあって、他方で一定の評価を受けているものはそのほとんどが品切れとなっています。

いくつか安価なカメラを試してみたのですが、実用には耐えないと判断しまして、あれこれと情報を求めていました。結局、スマホをウェブカメラとして使うのが一番安く、一番(かもしれないくらい)画質が良いという結論に至りました。もうすでに、ちょっと検索すればいくらでも情報が見つかるものではありますが、せっかくですのでスマホを外付けカメラ・マイクとして使う方法を共有してみようと思います。

構成は以下のようなものです。シンプルですね。

画像20200612

機材
① スマホ
② パソコン

ケーブル
❶ USBケーブル(もしくはwifi)

アプリ
[1] スマホ用アプリ
[2] パソコン用アプリ

簡単に言うと、スマホとパソコンをつないで、スマホのカメラとマイクをアプリによって外付けカメラとマイクとして認識させ、それをzoomで使用する、という構成です。ごくごく簡単ですね。

① ご自分のスマホをお使いください。カメラとマイクが付いている必要がありますが、マイクのないスマホは電話として機能しませんので必ず付いています。スマホから電話機能が取れたら、それはもはや「スマ」ですね、「スマ」。たこの入っていない「たこ焼き」が「焼き」でしかないようなものです。
同様に、カメラのないスマホはあるのでしょうか(ちょっと分かりません)。

❶ いつもスマホとパソコンをつないでいるケーブルを使用します。wifiでの接続も可能ですが、有線と無線を比べれば、有線の方が安定感も速度も出ると思いますので、パソコンを固定して、スマホで移動しながら使うというやり方でない限り、有線が良いでしょう。

② ご自分のパソコンをお使いください。キャプチャーデバイスを使用する時とは違って、エンコードなどの作業は必要ありませんので、高い処理能力は必要ないのではないかと思います。ただ、以下のアプリが求める動作環境の条件をクリアしている必要はあります。

[1]、[2] この2つはセットなのでまとめての紹介ですが、一般にアプリはスマホ側にもパソコン側にも入れる必要があるようです。よく使われているものには以下のものがあります。

EpocCam(Mac & Windows)
iVCam(Windows)

大ざっぱに言えばパソコン側にアプリをインストールし、スマホ側にもアプリをインストールし、ケーブルをつないで両方のアプリを立ち上げればつながります。あるいは、同じwifiルーターに接続している状態で、両方のアプリを立ち上げればつながります。細かくは各開発元サイトや解説サイトをご覧ください。左右反転する必要があったりもしますのでご注意ください。
どちらも無料版があり、有料版にすると高解像度になったり、ロゴマークが消えたりします。有料版でも1,000円以下なので、ウェブカメラに比べると安く、圧倒的に高品質です。

単にビデオ会議を行なうだけであれば、わざわざパソコンの外付けカメラ・マイクとして使わず、最初からスマホ単独で行なえばいいのだと思います。でも、資料などを共有して行なう、大きな画面を使いたい、などのニーズがある際には、スマホを外付けカメラ・マイクとして使うことは有効だと思います。ミラーレスカメラを使うよりもずっとシンプルですしね。

ところで、未検証でちょっと気になることもあります。私は、スマホのテザリングでビデオ会議システムを使うことがあるのですが、この場合、スマホのカメラとマイク→パソコン→zoom上でプレゼン資料などと合成→スマホ→テザリングで送信、と情報がスマホ−パソコン間を往復することになります。その裏でスマホはテザリングの処理もします。これをスマホがうまく処理できるのかということを懸念しているところもありまして、これは事前に検証が必要かなと思います。

以上です。まだしばらくオンラインでの会議や研修はなくなりそうもありませんし、新しい形態として受け入れられる趨勢も見受けられますので、手軽に高品質を達成できるとこれから役立つこともあるのではないでしょうか。もちろん、できるだけ自分が映りたくないというニードも一方では高まるでしょうけど。

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