見出し画像

自分を育てる方法

「自分の可能性を広げ、もっと会社や世の中に役立って喜ばれる存在でありたい」と願っている人のために書かれた本。


<はじめに>

「セルフリード」
自分で自分を育てること。

意識的に身につけたい力)
・自分を知る力(自己認識)
・自分を導く力(主体性)
・自分を支える力(自己承認)

<第1章 「ありのままの自分」で生きよう>

セルフリード。
与えられた目標をこなすだけの自分から卒業する。
➡目標を自ら見つけ、定め、自分を進めていく。

※「ありのままの飾らない自分」で無理なく楽しく力を発揮できる状態をキープしていく。

🐾セルフリードを磨く3つの力

①自分を知る力(自己認識)
多くの人は、思い込みや認識のズレによって、自分自身を正しく理解できていない。

「自分はこういうタイプの人間だ」
➡周りからの見られ方にズレが生じる。

②自分を導く力(主体性)
どんな環境でも自分で自分の主導権を握る。
➡変化に対してしなやかに対応できる。

③自分を支える力(自己承認)
がんばっている自分を認める。
➡励まし、褒めてあげる。
✘ 誰かの賞賛を期待する。
◯ まず自分で自分を承認する。

チームをまとめるリーダーが結果を出したいとき。
「リーダーシップ」「フォロワーシップ」
➡セットが大切。

メンバーを導く支える。
日々の行動を観察する。
➡成長に寄り添い、支援する。

個人が自分を成長させたいときも同様。
「リーダーシップ」「フォロワーシップ」
➡バランスがとても大切。

「フォロワーシップ」
=セルフリードの「自分を支える力」

🐾セルフリードを磨く理由①

本当にやりたいことをやらないなんて、もったいない!

「世間からどう見られているか」にこだわる。
➡自分が本当にやりたいことを見失う。
自分の努力に対するケアが足りなくなる。
=”内向き”の意識が足りない状態。

「幸福学」の研究による幸福の4つの因子)
・やってみよう因子
➡自己実現と成長
・ありがとう因子
➡つながりと感謝
・なんとかなる因子
➡前向きと楽観
・ありのままに因子
➡独立と自分らしさ

※セフルリードは4つの因子をカバーしている。

自分を知る力
=「ありのまま因子」
自分を導く力
=「やってみよう因子」「なんとかなる因子」
自分を支える力
=「ありがとう因子」

セルフリードを養う。
=人生の幸福度を高める。

🐾セルフリードを磨く理由②
あなたを導くリーダーはあなたしかいない。

セルフリード
=リーダーとしてステップアップするための基礎力。

普段のあなたは何をリードしていますか?
①自分
②メンバー
③チーム
④リーダー
⑤社会

多くのリーダーの答え、②と③。
➡メンバーとチームは引っ張っていこうという意識はある。

④リーダー
➡自分以外のリーダーたち。
=ライバルや仲間に対していい影響を与えているか?

⑤社会
=ジャンルや立場を超えて社会に働きかける人たちのこと

①自分
周りのことは意識する。
➡肝心の自分自身をリードすることをしていない。
=本来の自分を失い組織の歯車になっていないか?

セルフリードを身につける。
➡自分の持ち味を活かしたリーダーシップの”スタイル”を見つける。

🐾セルフトークを磨く理由③

他人と比べない”自分スタイル”をつくることができる。

自分の持ち味を活かせるスタイルを備える。
「こうであるべき」
➡こだわりや義務感から解放される。
=ラクに仕事や私生活に向き合える。

他人と比べるコンプレックスを膨らませる。
➡不健康で何も生み出さないこと。

自分は何が好きなのか?
何が得意なのか?
どんな時に前向きになるのか?
最高の力を発揮できるのはどんなシチュエーションなのか?
➡そのために必要な姿勢は何か?

自分をよく知り、導き、支える力を磨く。
➡自然と自分らしい”スタイル”に近づく。

🐾セルフリードの正解は一つではない

人生と同じ。

セルフリード・レッスンでのルール)
・唯一正しい解を探さない。
・自分の言葉で語る。

セルフリード
=個人の人生を豊かにする。
➡周りとの関わりや社会とのつながりも豊かにしていく。

「この答えで合っているかな?」
➡正解を求めるのは意味がない。
=十人十色

自分のためにやる。
➡自分が理解できる言葉であればOK。

<第2章 セルフリード・レッスン1「自分を知る力」を育てよう>

前提)
「自分のことは分かっているようで、実はよく知らない」
自分の姿は見えない。

人から見える自分とは違う。
・自分がどんな振る舞いをしているのか。
・どんな印象を与えているのか。
・どんな期待、不安を抱かせているのか。
➡正確に知る機会をほとんど持っていない。

自分の内側から生まれる声にはほとんど耳を傾けない。

レッスンで知ろうとする自分)
①「自分が自分をどう理解しているのか」
=内的自己認識
②「他者からどう見られているか」
=外的自己認識

2つには”ギャップ(差)”がある。

ギャップを理解する。
➡ギャップを埋めるための行動のヒントになる。

🐾内的自己認識①

自分の「好き」を知る

「好きなことを見つけましょう」
とても心地のいい言葉。
➡どこかプレッシャーを感じる言葉。

「自分の好きなことがわからないなんて言ったら、残念な人だと思われるんじゃないか」
➡恥じる気持ちが先に立つ。

流行りものに夢中になっているフリをする。
➡長続きせずに疲れだけがたまっていく。

「好きなことが見つからない」という病。
➡”真面目に”社会生活を送ってきた人ほどかかりやすい。

指示されたとおりに勉強し、仕事をする。
「唯一の正解を当てること」
「決められた目標を達成すること」
➡評価される社会。
=個人の「好き嫌い」を語ることは悪とされる社会。

「好きなことが見つからない」
=これまで真面目に頑張ってきた証。
➡まずは肯定し、自分を褒めてあげる。

●日常生活から始める好きなこと探し
デイリートレーニング
「好きだから〇〇を選ぶ」
「〇〇をしたいからする」
➡”好き”を起点にした行動を積極的にとっていく。

例)
今日着る服を選ぶ場合。
✘ 「なんとなく無難な服装で・・・・・・」
◯ 「今日の気分はこの色だよね」

ランチタイムの外食の場合。
✘ 「どこでもいいです」
=選択の放棄。
◯「 お蕎麦かハンバーグか、どちらかがいいです」
➡本当に食べたいものを口にしてみる。
など。

✘「先輩は確かカレーが好きだったよね。だったらカレーがいいと言おうかな・・・・・・」
➡”忖度(そんたく)”してしまう。

自分が好きなことを口にする。
➡周りにとっての迷惑ではないこと。

※日常シーンの中で自分の”好き”に忠実に行動を起こすように意識する。

周りに流され続ける。
➡いつまで経っても自分の心を知る感度は磨けない。

●真似や共感、仲間探しから始めてもいい
「似ている志向の人を探す」という方法。

共感できる仲間を見つける。
「〇〇が好きなんだよね」
➡打ち明けてみる。
=共感してもらえる確率が高くなる。

共感されると自信がつく。
「〇〇が好きだし、△△も面白いな」
➡感度が磨かれていく。

本書より

●ふりかえりで、大切な価値を探す
自分が大切にしている「価値」を言葉に置き換えるワーク。
➡心を落ち着けて、1時間ほどゆとりがある時に実行。

①あなたにとって「基調でうれしかった体験」を3つ思い出してください。
例)
「思わずガッツポーズをした体験は?」
➡本当にうれしくて達成感を覚えたときには、無意識に体が動くもの。

本書より

②その3つの中から「特に貴重でうれしかった体験」を1つだけ選んでください。
③なぜその体験を選んだのか?理由を言葉にしてみる。

本書より

例)
「目の前のお客さんを笑顔にできたから」
「心から満足できる商品をこだわって仕上げられたから」
など。

正解はないこと。
➡自分が大切にしていきたい価値そのもの。

同じ体験ができる機会を増やしていくこと。
=未来の”ありたい自分”をつくるということ。

ワークは半年に1度ほどのペースで定期的に積み重ねていく。

🐾内的自己認識②

自分の「弱み」を知る。
➡ネガティブな気持ちになるときの自分について見つめてみる。

自分の弱さを知り、さらけ出せるという資質。
・いつも自分の長所や強みばかりを披露しているリーダー。
・自分の弱さも認めてさらけ出しているリーダー。
➡どっちが信頼できるか?

弱さを表に出せる。
➡強さでもあること。

自ら弱さをさらけ出す。
➡メンバーも安心して自分の持ち味を発揮しやすくなる。

●弱みと強みは表裏一体
例)
強みが「一途にやり抜く力がある」の場合。
➡「融通が利かない」という表現もできる。
など。

強み、弱みの判定。
➡”結果次第”になるケースが多い。

結果が良かった場合。
「実に粘り強くやり続けたからこその結果だ」
➡讃えられる。
失敗した場合。
「頑固にこだわりすぎるから」
「視野が狭い」
➡評価を下げられてしまう。

仕事の仕方を変えていない。
➡上司が代わった途端、評価が変わった。

評価に左右され続ける。
➡心が疲れてしまう。

人には強みも弱みもない。
➡あるのは”特徴”だけ。

※特徴が、結果次第で強みにも弱みにもなると覚悟すれば気がラクになる。

「結果」による評価に一喜一憂しない。
➡「今」に集中できるようになる。

結果によってコロコロ変わる。
=他人の評価
➡自分の軸は変えない。

強みを発見する。
「この強みを弱みに言い換えるとどうなる?」
➡思考を進めてみる。

弱み、コンプレックスに感じていることがある。
➡強みの表現に変えるトライをしてみる。

自分の特徴を強みにも弱みにも転換できる。
➡他人から弱点を指摘されても傷つきにくくなる。

●ネガティブな感情はポジティブな感情のタネ
人間は生き延びるために必要なものだけを残してきた。
=ネガティブ感情も必要だから残っている。

例)
怒りがあるから、パワーが生まれる。
恐れがあるから、注意深くなれる。
など。

弱みを知る問いかけ)
①他の人と比べて、劣っていると思う点、恥ずかしいと感じる点はどこですか?
②その弱点があることで、生まれている長所は?

本書より

🐾外的自己認識

上手にフィードバックを受ける。

「外的自己認識」
他者から見られる自分について知ること。

自分の姿を普段見ている。
✘ 自分
◯ 周りの他人。

自分はどう見えているのかをリサーチする。
=普段関わっている人に自分の印象を「聞いてみる」
➡人材開発の分野で注目されている「フィードバック」という手法。

予想していなかった反応が返ってくる。
✘ がんばって立ち向かう。
◯ 戦わない。対処しない。まず、受け入れる。

”他人から見られている自分”
実態を知る。
➡自己認識を深める。

●「私ってどう?」漠然と聞くのはNG
➡相手はどこから答えたらいいのか戸惑ってしまう。

相手が答えやすくなるフレームワーク)
ポイント)
・何について聞いているのか?(内容)
・何のために聞いているのか?(目的)

「何について」の場合)
例)
「強み」「弱み」の場合。
「私は何が得意な人間だと思いますか?」
「私に期待していることはなんですか?」
「私の強みって、何だと思いますか?」
など。
➡知りたいポイントを絞って聞く。

「目的」の場合)
質問の目的を示さなければ、警戒されてしまう。
➡本音で答えたら私の評価が下がってしまうのでは?
例)
「自分自身をマネジャーとして成長させるために聞きたい」
➡一言あれば安心して答えられるはず。

なぜフィードバックを求めるのかを伝える。
「チームリーダーを任されるようになったので、必要な力が身についているかを知りたい」
など。

本書より

●聞きたい相手を5人選ぶ
聞く相手は1人ではなく、複数にする。
=5人くらいがちょうどいい。

聞きたい人の顔を浮かべて名前を書き出す。
➡なぜ、その5人を選んだのかを考える。

※選んだ5人が、今回の目的に合っているかを考えることが大切。

本書より

●聞く前に「想定回答」をつくっておく
「この人はきっとこういう答えを言ってくれるんじゃないかな」
➡1人ひとりに対して”想定回答”を考えておく。

本書より

(ひとり1枚ずつつくる)

実際に出てきた回答と、想定回答を比べてみる。
➡多くの場合はズレが生じているはず。
=内的自己認識と外的自己認識のギャップ。

人によって印象が変わる。
Aさんの場合)
「いつも親しみやすくて明るい印象」
Bさんの場合)
「ちょっと近寄りがたい印象がある」
➡180度違う答え。

ヒント)
「Aさんと自分の関係」
「Bさんと自分の関係」
Aさんとの付き合い=10年以上
Bさんとの付き合い=数回

2人の回答から得られる具体的なアクション例)
「自分は人見知りするタイプで、フレンドリーな関係を築くには時間がかかるタイプなんだな、初対面の人に対してもできるだけ笑顔で接するようにしよう」

●あなたの印象を「色」で答えてもらう方法もおすすめ
「私を色でたとえると、何色ですか?」
例)
暖かく元気な印象のオレンジ。
クールで冷静な印象のブルー。
など。

心理学的に色にはイメージがある。

本書より

🐾「自分がどう見られているか」は、相手によって違う

「私はみんなにこう見られているから」
➡特定の外的イメージを思い込んでいる。

※”みんな”という人物はどこにもいない。

自分のイメージ
➡対する相手によって多様なもの。
=全部違うもの。

※どう関わるかによって、イメージはいくらでも変えられる。

本書より

<第3章 セルフリード・レッスン2「自分を導く力を育てよう」>

●今求められる人材とは?
キーワードは”主体性”
➡自ら動き、行動しようとする姿勢のこと。

混同しがちなもの)
「自主性」
決められたことに対して自ら積極的にアクションする姿勢のこと。

「やればやるだけ評価される」
➡確定した上で始めるのが自主的行動。
例)
上司に言われた仕事をその日の内に仕上げるために、忖度してサービス残業する。
など。

「主体性」
自分自身の頭で考えて「これをやるべきだ」と選んだ行動に取り組もうとする姿勢のこと。
例)
・正解はわからない。
➡とりあえず試してみる。
・すぐに評価につながらない。
➡やる価値があると信じられるから始めてみる。
など。

「今日の常識は明日の非常識」になる時代。
➡1つの”正解”に依存する生き方は危うい。

正解はわからない。
➡自分の意思で飛び込んでみる。
「誰かに言われなくても動ける」
➡「誰かのせいにしない」
=自らの責任で生きるしなやかさを身につける。

「主体的な人材(セルフリード人材)がより重宝され、貢献できる時代」
➡組織も変わってきている。

🐾「未来の自分」をイメージする

”未来の自分”を”今の自分”とは別の人格として考えることがポイント。

今の自分を導く。
「こうありたい」
➡未来へと引っ張ってくれる。
=”未来の自分”

過去が現在をつくっているように、未来も現在をつくっている。

哲学者、ニーチェの言葉

●「1分後の未来を決める」からスタート
「未来に向けての姿勢」を決める。
➡いつでも再出発できる力。
=セルフリードのコアスキル。

🐾自分に期待することは何だろう?と考える

「未来志向の言葉」によってイメージを膨らませる。

※人間は、言葉に大いに影響され、反応する動物。

どんな言葉で刺激されるか?
➡頭の中で描くイメージやマインドも変わってくる。

例)
「期待」という言葉を使った場合。
「3年後にどんな自分になっていたいと、期待しますか?」
➡成長の可能性を含めたニュアンスが生まれる。

言語化してみる。
➡”未来の自分”が出現する。
➡未来に向かってあるき出せる。

🐾成功した未来を仮定する「フューチャーインタビュー」

「フューチャーインタビュー」の方法)
「目標を達成した未来」にいると想像する。
自分の前にインタビューアーがいると仮定する。
自分がいるのは「ヒーローインタビュー」のお立ち台。
自分はインタビューアーからマイクを向けられる。
祝福の質問を投げかけてくるのを思い浮かべながら、答えていく。
(2人1組でやるとさらにいい)

例)
「誰に今の喜びを伝えたいですか?」
➡感情を聞く質問。
「成功を決めたポイントは何だったと思いますか?」
「1番の困難は何でしたか?」
➡「目標達成につながるプロセス」のふりかえりを聞く質問。

※困難のシチュエーションをあえてハードに仮定して、質問してみる。

想像なので設定は自由。
➡あり得ないくらいの困難なシチュエーションを設定してみる。

普段使わない想像力が発揮される。
➡斬新なアイデアが導き出される。

🐾1日に何度でも再出発できる

「今日はこんな1日にしよう」
=朝起きてからの宣言。
➡セルフリードにつながる習慣。

短い時間の単位でリセット&リスタートする方法)
例)
「会社までの通勤時間に」
「朝礼の30分間で」
「この1時間の打ち合わせでは」
➡区切りがつくたびに、次の時間にどう向き合うかを都度決める。

難しく練って考える必要はない。
「笑顔で機嫌よく過ごそう」
「相手の話をしっかり聞こう」
➡”あり方”姿勢のイメージを大切にする。

1日に何度でも、決めていい。
➡積み重ねが、未来の自分を確実に変える。

🐾ときには流されることも大切

「流れに乗ってみる」
➡偶然の出逢いによる運命の路線変更を楽しんでみる。

✘ ずっと流れ任せ。
➡主体的とは言えない。

「予想外の展開だけど、受け入れてみようかな」
➡遊びの部分も残しておく。

ポイント)
自分がコントロール出来る範囲は、できるだけ自分で決める。

自分の意思ではどうしようもない流れ。
例)
・人事異動
・クライアントの変更
など。
➡あらがわずに受け入れていく。

「これも、今の自分にとって何かの意味があるんだろうな」
➡前向きにとらえてみる。

🐾明るい未来が描けない。それでもいい

✘ ネガティブな考えを否定する。
◯ いったん自分で受け入れてみる。

「もしかしたら、上手くいくかもしれない」
➡「その時はどうなる?どんな自分になっている?」
=想像の幅を広げてみる。

※99%ネガティブでも、1%だけポジティブを混ぜてみるトライ。

1%を繰り返す。
➡ものごとの捉え方も変わってくる。

本書より

<第4章 セルフリード・レッスン3 「自分を支える力」を育てよう>

●あなたを認めてくれるのは誰?
「自分を支える力」
=自分を受け入れる力、認める力。

誰かに認められたい。
=承認に対する欲求。
➡誰しも持っているもの。

他人に継続的な承認を求める。
➡とても不確実な期待。

自分自身が、自分をいつでも支えられる存在になる。
➡1番確実な方法。

🐾自分で自分を受け入れて、認めてあげよう

「私は支えられているな」
➡心が満たされるのは、どんなときか?
例)
「誰かが自分のことを見てくれている」
➡共通した条件。

※人を癒してくれる最大の栄養は「関心」

誰かから関心を持たれている。
➡自分の存在を認められたと感じることができる。

承認される。
➡不安が和らぐ。
=前に進むことができる。

「誰にも関心を持たれない」
=孤独感
➡人間を不幸にする。

”無人島の孤独感” ”都会の孤独感”
周りにたくさん人がいる。
➡つながりを感じられない。
=自分の存在を否定されているように感じる。

例)
仕事でのミスをスルーされた場合。
1度目➡「ラッキー」
2度、3度と続いた場合。
「私の仕事を気にしている人はいないの?」
「私がやっている仕事がうまくいかなくても、チームにたいした影響はないの?」
➡不安に駆られる。

🐾自己承認のステップ1 存在承認

今日の自分に「おはよう!」と小さな宣言を

ファーストステップ)
まず”存在そのもの”を認める。
➡存在を発見して、コミュニケーションをする。

例)
「挨拶」
➡シンプルかつ非常に効果的な存在承認のアクションになる。

ポイント)
「〇〇さん」と相手の名前を呼ぶこと。

●鏡を見て、自分の名前を呼んで「おはよう!」
必ず声に出して挨拶をする。
➡自分の声を自分の耳で聞くことが大切。

”今日の自分”の様子をチェックする。
・いつもよりちょっとむくんでいる?
・疲れているのかな?
・目が昨日よりパッチリと開いているかも。
など。

”今日の自分”を自分自身が理解している。
➡簡単な用で、実はできていない人が多い。

朝イチの自分への挨拶と観察を習慣にする。
➡セルフリードの基礎力は養われる。

パフォーマンスが高い人の共通点。
=「切り替え上手」なこと。
➡何が起きても、引きずらずに、次へと切り替える力。

切り替える力を鍛えるトレーニング。
➡「挨拶」がとても有効。
例)
玄関を出るとき➡「いってきます」
家に帰ってくる➡「ただいま」
仕事が一区切りする➡「おつかれさま」
食事を始める➡「いただきます」
食べ終わる➡「ごちそうさま」
など。
➡すべて切り替えの合図として働く言葉。

●今日はどんな1日にする?小さな宣言をしよう
鏡を見る時間にプラスするアクション。

フォーマット)
「今日は、~~な1日にする」
➡自由に小さな宣言を決める。
➡鏡の中の自分に向かって口にしてみる。

「今日は」
=「今日という1日は、機能とはまったく違う1日である」
➡前提がある。

●ゆっくりと深呼吸を意識する時間をつくる
瞑想、坐禅、ヨガ
=「マインドフルネス」
➡特徴的なのは「呼吸を意識する」という共通点。

呼吸
=自律神経の中で唯一自分でコントロールすることができるもの。

自分の呼吸を意識する時間をつくる。
➡身体感覚として自分の存在を確認できる。

呼吸の音を感じる。
➡「自己承認」につながる。

🐾自己承認のステップ2 行動承認

ちょっとした行動や成果をふりかえってみる。

セルフ行動承認)
「人に言うほどでもないが、自分にとっては意味がある行動」
➡取りこぼさずに振り返ることができる。

「ふりかえり」の手法)
フレームワーク
「グッド・バッド・ネクスト」
➡目標達成に向かって、行動をスピーディーに改善していきたいときのフレームワーク。

方法)
その日1日の行動を思い出す。
「よかったこと(グッド)」
「悪かったこと(バッド)」
「次に改善したこと(ネクスト)」
➡書き出していく。

●3つの視点でふりかえる
フレームワーク
「内容・感情・姿勢のふりかえり」
➡紙に書き出す方法が効果的。

目に見える形に置き換える。
➡客観的に自分自身のことを考えやすくなる。

方法)
①自分の行動を思い出し、行動の「内容」を書いてみる。
=「内容のふりかえり」
例)
「中途半端になっていた企画書の制作に取り掛かった」
「クライアントに進捗報告をした」
など。

②行動を取ったときに、どんな気持ちになったのか「感情」を書き出す。
=「感情のふりかえり」
例)
「イライラした」
「モヤモヤした」
など。
➡ネガティブな感情も隠さず、正直に書く。
=誰かの目を気にして前向きな言葉ばかり並べる必要はない。

※人のパフォーマンスは感情に大きく左右される。

同じ課題の場合)
楽しく取り組めるか?
つらいと感じながら取り組むのか?
➡結果は違ってくる。

自分の感情の傾向を知っておく。
➡日々の課題に対する心構えができる。

③「行動をしていたときの私自身の姿勢はどうだったのだろう?」とふりかえってみる。
=「姿勢のふりかえり」

例)
難しいことでも失敗を恐れずチャレンジしようという姿勢があったか?
など。
➡そもそも自分はどんな姿勢で、その行動に挑んだのか?

「姿勢」
=ものごとに対する態度や心構え。
例)
正直だったか?
真剣だったか?
斜に構えていなかったか?
など。
➡客観的にふりかえってみる。

※たとえ書き出せなくても、問い続けることに意味がある。

感情直接コントロールはできないもの。
姿勢自分の意識次第で変えることができるもの。

姿勢が変わる。
➡感情もポジティブに変化していく。
=いい循環を生む。

ふりかえりの順番)
=行動の内容➡感情➡姿勢
成長につながる変化の順番)
=姿勢➡感情➡行動の内容

本書より

🐾自己承認のステップ3 成果承認

自分で自分にマルをつける。

※自分だけがわかる小さな達成でOK。

例)
「10枚で完成予定のレポートを5枚まで仕上げる」
「月間目標のアポを、まず1つだけでも勧める」
など。
➡自分が「進んだ!」と実感できるのなら十分合格。
=自分で自分にマルをつけてあげる。

”完遂”でなくてもいい。
➡”進捗”も立派な成果の1つ。
=日常は「成果の連続」になる。

「全部やり遂げないと意味がない」
=完遂主義
➡自分自身を苦しめる。

「今日もできなかった」
➡自信を失う。
=無意識に自分自身を傷つける。

”小分けした成果”で自分を認める。
➡気持ちがラクになる。

昨日はできなかったことが今日はできた。
確実に一歩は進んだ。
➡一つひとつ確認をすることが大事。

本書より

🐾自己承認ステップ4 成長承認

いつだって「成長過程」
➡3カ月前の自分と比べてみよう。

成果
=ある時点だけで測れるもの。
成長
=過去のある時点から現在へ至る時間の中で生まれるもの。
➡時間軸にそった”変化”を測るもの。

変化を発見する。
➡継続的な観察が必要。
✘ 「今日はうまくできたね」
✘ 「今日はできなかったね」
=点の評価
◯ 「3カ月前と比べて、できることが増えたね」
=線の評価

自分が自分の成長を発見するスキルを身につける。
➡安定的に成長承認のシャワーを浴び続けることができる。

方法例)
「内容・感情・姿勢」のふりかえりを活用。
=行動承認のふりかえりの記録。
➡「3カ月前の自分」と比べてみる。

※成長とは、直線的ではなく波を打つもの。

昨日できたことが今日できない。
➡人間ではよくあること。

3歩進んで2歩下がる。
➡ゆっくりとした成長。
=本当の成長。

成長を観察するポイント)
長い時間軸で比較すること。

いったんパフォーマンスが落ちている。
➡1カ月後、2カ月後にはV字回復する可能性もある。

大人の成長の場合)
成長が見えるポイント
「ものごとの捉え方」
➡似たような出来事に対して、どう向き合えるかという姿勢の変化。

例)
「以前は上手く対処できなかった問題に対して、今はこういうふうに前向きに考えられるようになった」
など。

※「ものごとの捉え方」の視点をより多様に豊かに充実させていくほどに、人間性も豊かになり、成熟していく。

本書より

<第5章 セルフリードの土台となる「学び続ける力」を育てよう>

●最近学んだことは何?
学び続ける力「自ら変わろうとする力」
➡大人が生涯成長し続けるために必要な力。

大人になる。
➡ものの見方や考え方が凝り固まってしまう。
「こうあるべき」
「こういうものでしょ」
➡とらわれてしまう。

成人発達理論)
「タテの成長(垂直的成長)」
「ヨコの成長(水平的成長)」

ヨコの成長
=知識やスキルを増やしていく成長。
例)
・プログラミングスキル。
・わかりやすい資料をつくるスキル。
・プレゼンスキル
など。
➡数字の結果に直結するもの。
=量的成長

現場でプレーヤーとして活躍する。
➡ヨコの成長が求められる。

タテの成長
=人間性の深みや幅広さ、質的な成長。
例)
「あの人は、人間性が高いよね」と言われるような人の場合。
➡違いは「ものごとの捉え方の豊かさ」

ある出来事が起きる。
➡自分・他者・社会など様々な視点から、その意味を解釈できる。

世の中全体にとってどんなメリット・デメリットがあるのかを、バランスよく捉えられる。

「タテの成長」を支えているもの。
=「自分を知る力」

🐾自分軸と他人軸を行き来して成長する

本書より

1段目➡自分軸からスタート。
=「自己中新型」

世界は自分のために回っている。
➡「自分がすべて」の段階。
=小さな子どもの段階。

2段目➡他人軸へ振って上がった状態。
=「他者依存型」

親、教師、上司など。
➡特定の他者に対して自分の成長を依存していく。
=自分の意見より他者の意見を優先してそれに従う。

「他者依存」から脱しないまま大人になる。
・学歴に過度に依存する。
・親離れができない。
➡問題が生まれてしまう。

3段目➡もう一度自分軸に戻る。
=「自己主導型」

自分なりの価値感や判断基準をもって、行動できるようになる。
➡優秀なマネジャーや経営者はだいたいこのレベルまで達している。

4段目➡もう一度他者軸に振る。
=「自己変容型」

✘ 自分の意思で他人を変えようとする。
◯ 自分の理想や成功体験に固執しない。
➡新しいものの見方を柔軟に取り入れていく。
=最高レベルの知性の成長。

🐾学びを捨てる「アンラーン」

「私はこういう考え方だから」
固定化せずに積極的に手放す。
➡新しい価値感を構築する。

学び
✘ 自分の中に積み重ねるもの。
◯ 常に入れ替わっていくもの。

「今日の常識は明日の非常識かもしれない」
✘ 一度学びとったインプットを大事に抱え続ける。
◯ 潔く捨てて新しい学びのインストールを繰り返す。
➡理にかなっている。

ちょっと俯瞰的に自分を見る。
➡「無知の知」を得る。
➡新しい観点を手に入れていくことができる。

<第6章 「べき」からあなたを解き放つ>

セルフリードのセンスを磨く8つのヒント。

🐾「石の上にも3年」の呪縛にサヨナラしよう

「向いていない」
「これはどう努力しても夢中になれない仕事だ」
➡感じたときにも3年ガマンするべきなのか?

”辞めたい理由”が見つかる。
➡無理に残る必要はない。
=できるだけ早く出直した方がいい。

※自分が納得できる道にチャレンジし続けることを優先するほうが、ずっと幸せに近づくはず。

”辞める理由”が明確に見いだせない。
「もしかしたら、努力次第で感じ方が変わるかもしれない」
➡もう少し試してみる。

「3年」という期間に根拠はない。
➡トライ&エラーを3回繰り返す。
例)
ワンセットの仕事を1回やってみる。
➡1回目の経験に基づいて、2回目には新たな工夫を加えた準備ができる。
➡3回目は、準備の成否をさらにふりかえって再トライできる。

3回のクールを回す。
➡仕事の向き不向きなどが大体分かってくる。

🐾夢を持たずに働く「万華鏡型キャリア」のすすめ

「5年後の目標はある?」
➡迷いなく答えられる人は、今どき少ない。

変化スピードが速い。
➡”中長期的な将来のキャリアプラン”を具体的に考えることにあまり意味がない。

「万華鏡型キャリア」
遠くの星を追いかけるのではなく、目の前に見る1つの模様が起点となって、水平方向に広がっていくキャリアのこと。

例)
副業などといった社外活動が本業とのシナジーを生む。
など。

🐾「下積み時期」が持つ本当の意味

下積みに特定の”期間”は存在しない。

「下積み」
基礎基本を叩き込む舞台裏の努力のこと。

瞬時に最高の力を出せるパフォーマンス能力を支えるもの。
➡高い基礎力

「若者限定か?」
➡下積みは期間ではなく、デイリーに組み込んでいくもの。
=毎日の活動の中で”基礎トレ”は続けていくべき。

下積み期間一生続くもの

練習と実践をバランスよく組み合わせて成長を続ける。
✘ 下積み過去の苦労
◯ 下積み現在進行系の”日常”

※人生100年時代だからこそ「生涯トレーニング」の習慣をつける。

🐾「目標を決められない」と焦るときに持ちたい3つの視点

①”過去の自分研究”に集中してみること。
➡人は経験したことがあるものに対しては比較検討しやすい。

✘ 「これから何をしたいですか?」
◯「今までやってきた仕事の中で1番おもしろかったこと、もう1回チャレンジしてみたいことは?」

②”主語を変えてみる”こと。
✘ 「これからどうしたいか」
➡自分を主語に考える。
◯ 「これからどうなっていくか」
➡時代や環境を主語にしてみる。

「こういう世の中になるのなら、自分はどういう立ち位置にいたらいいか?」

時代に合う働き方を選ぶ。
=立派な人生。

③”目標は1つに絞らなくてもいい”ということ。
➡だいぶ力が抜ける。

制限せずに自由にイメージを開放する。
➡思わぬ組み合わせの発見につながる。

🐾「心地よい」は、転機のサイン

「今の職場環境は恵まれているなぁ。ストレスを全然感じない」
➡そろそろそこを離れるとき。

コンフォートゾーン(居心地のいい場所)
➡とどまりたくなるのは人の常。

本当の成長を目指す。
➡”今までの自分が通用しない場所”にチャレンジする。

適応力が重要視される時代。
「適応力」
すでに備わっている知識やスキルを、いかに相手に合わせてアレンジしていけるか、とう資質のこと。

適応力を磨く効果的な方法)
”越境体験”
=異分野に飛び込むチャレンジ。

ポイント)
今まで出会ったことのない相手に出会ってコミュニケーションをとってみること。

🐾「やるからには成功する」必要はない

「1つのことをしっかりやり抜いたほうがいいんじゃないの?」
「飽きっぽい性格なんだね」
「結局、何がやりたいの?」
➡チャレンジには批判が付きもの。

批判”越境型キャリア”を選択した自分への応援歌。

変わろうとする人を批判する人の気持ち。
=「嫉妬」
➡自分にはできないチャレンジをする人を羨ましく思っている。

「他人に理解されないほど、新しい領域に踏み出そうとしている」
➡自分の挑戦に誇りを感じる。

「自分でもよくわからない」くらいのキャリアの歩み方。
=これからの時代には価値が高い。

「全部、中途半端になってしまったら?」
「成功しなかったら無駄になるのではないか?」
➡「成功と成長は違う」
=大きな成果より小さな進捗に目を向ける。

成功ではなく成長を求める。
➡成長も、小さな進捗の積み重ねでいい。
=自分自身へのプレッシャーは軽くなる。

🐾自分への期待は捨てたほうがいい

自分への過剰な期待を捨てる。
➡すべてをポジティブに受け止められるようになる。

例)
批判の場合。
他人から何かリアクションがもらえる。
➡行動のヒントになる。

相手の批判
=自分をより深く知る教材
「この人をこんなに怒らせてしまったのは、自分のどういう部分なのだろう?」
「批判の目が向けられているのは今の行動なのだろうか?過去の行動なのだろうか?」
➡相手の目に映る自分を分析してみる。

批判を乗り越える方法)
✘ 批判に対抗すること。
◯ 自分をよく知り、自己成長につなげること。

視点は”内向き”
➡1番向き合うべきなのは、自分自身。

知ることだけでは十分ではない、それを使わないといけない。やる気だけでは十分ではない、実行しないといけない。

ゲーテの言葉

合わせて読むのにオススメの本。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?