かいと/タンゴダンサー

26歳のアルゼンチンタンゴダンサー 2021から3年連続アジア大会2位 2022タンゴ…

かいと/タンゴダンサー

26歳のアルゼンチンタンゴダンサー 2021から3年連続アジア大会2位 2022タンゴ世界大会セミファイナリスト レッスンしたり、ショーに出たり…

マガジン

  • 練習ノート

    タンゴダンサーとしての個人的な反省やポイント、練習の記録です。全然わかるように書いてない。

最近の記事

あえてタンゴをかけないタンゴの会で得た知見

先日、タンゴの生徒でもあり友達でもある仲間たちと千葉へ1泊2日の合宿(ただの遊び)に行ってきた。 夜、タンゴの話をしていると、自然発生的にみんな踊る感じになった。 いつものレッスンと違ったのは、その日はタンゴの曲じゃなかったこと。 それぞれがSpotifyで好きな曲を流して、K-popやら歌謡曲やら洋楽やらで、まるでカラオケのように流す曲を順繰りしながら踊っていった。 みんなものすごく楽しんでいた。 好きな曲で踊ったからか「こんな感じで踊りたい!」という強い意思を感

    • 相手を幸せにして帰したヤツが1番タンゴ上手いんじゃない?

      タイトルにもある通り、「相手を幸せにして帰したヤツが1番タンゴ上手いんじゃないか?」と最近考えている。 Kaito Tango(僕のタンゴに関する仕事の総称)のモットーは「楽しく踊るふたりをつくる」 ただ技術を伝えるのではなくて、ダンスを通して踊っている実感とか、成長する喜びとか、人と繋がる楽しさとか、そういう幸せにフォーカスしていきたいという思いからこのモットーを採用している。 どうして踊るのか、うまくなりたいから?多分違うと思う。幸せになりたいから、楽しいからだ。ダ

      • プライベートレッスン価格改定のお知らせ(2024年1月から)

        日頃よりKaitoのレッスンを受講していただきありがとうございます。 表題にも記載させていただきましたが、この度プライベートレッスンの価格を変更する運びとなりました。 国内外のコンペティションでの実績や講師としてのキャリアを考慮した上で、今後とも皆様に質の高いレッスンを提供していくために今回の価格改定を決定いたしました。つきましては2024年の1/1よりプライベートレッスンを下記の値段に変更させていただきます。 【価格変更の内容】 ◯プライベートレッスン50分 ◯¥9

        • ペアダンス好きがあえて踊らずにホームパーティーしました。

          先日、「ペアダンス好きの“あえて踊らないホムパ”」に参加してきました! ニュースタイルハッスルのZabuさんにお誘い頂いて、ハッスルや社交ダンス、サルサ、バチャータ等々いろんなペアダンスをしてる方々とゆるーくホームパーティーをしました。 いろんな方々と話をしていく中で面白かったのは、ほとんどの人が最初はその特定のジャンルにハマるというより、「ペアダンス」にハマるんですよね。 リードアンドフォローの感覚とか、即興性とか、相手の体を感じるとか、ペアダンスが共通して持つ性質に

        あえてタンゴをかけないタンゴの会で得た知見

        マガジン

        • 練習ノート
          0本

        記事

          2023年の目標

          2023年が始まった。今年の目標は一言で言えば「アマチュアに還る」だ。 夢中でなんでもやってみる、型やスタイルにこだわらずに一旦吸収してみる。そういう積極的な姿勢を忘れずに過ごす一年にしたい。 2022年の目標は「プロになる」だった。グループレッスンを始めたりバイトを辞めたり、経済的に安定してタンゴで食っていけるようになるのが主な目標だった。 講師の仕事はアウトプットだ。今まで自分が学んだことを外に出すことで価値を生み、対価としてお金をもらう。 ただ、レッスンばかりし

          巨匠の教え「常にWhyとHowを持って踊れ」

          先日とある巨匠のレッスンを受けてきた。 まず初めに一曲踊っているところを見てもらって、そのあとすぐに言われたのがこんな言葉だった。 「君はどうして今そのステップをやったの?」 正直、理由もクソもあるかい!と思った。 一曲の中でなるべく曲に合うようにステップを構成していって、いいステップが思いついたらそれをやる。そんな感じでなんとなくの意識はあったけど、「なぜ?」と問われると言葉で返すのは難しかった。 巨匠の教えはこうだ。「すべての動きに理由と意思を持とう。そうじゃない

          巨匠の教え「常にWhyとHowを持って踊れ」

          プロタンゴダンサーが社交ダンスに手を出しました。

          実は今年の5月から社交ダンスをやり始めました。 元々社交ダンスはアルゼンチンタンゴを始める前に1年くらいやってたんですが、再開しました。 いやぁ、社交ダンス、めっちゃくちゃ勉強になります。もともと社交ダンスとアルゼンチンタンゴは似ているようで全然違う、でもすこし似てる、不思議な関係なんです。 タンゴが今よりもっともっと上手くなるためには、他のジャンルの勉強もした方がいいなと思って、社交ダンスに手を出しました。 僕はアルゼンチンタンゴの畑の人間なので、レッスンで言われた

          プロタンゴダンサーが社交ダンスに手を出しました。

          タンゴを始めた人におすすめのインスタアカウント

          アルゼンチンタンゴのダンス動画を発信しているオススメのアカウントを3つ紹介します。 https://instagram.com/030tango?utm_medium=copy_link 030tango ダンス動画まとめ系アカウント。世界中のいろんなダンサーの動画をクレジット付きで載せてくれてるので、気になったダンサーをすぐフォローすることができます!あと映像が綺麗。 https://www.instagram.com/tangoargentinoturkey/

          タンゴを始めた人におすすめのインスタアカウント

          踊りやすいアルゼンチンタンゴの曲とアーティストおすすめ

          アルゼンチンタンゴを踊る上で欠かせないのが音楽です。しかし、家で聞くにも何を聞いたらいいか分からない人が多いのではないでしょうか。 実際、ネットで「アルゼンチンタンゴ・曲」と調べても社交ダンスのタンゴや有名だけどリズムがとりづらい、いわゆる「聞くタンゴ」みたいなものも全てごちゃ混ぜになって検索結果が出てきます。 そこで今回はアルゼンチンタンゴを始めた人に向けておすすめの曲やアーティスト・曲の探し方をお伝えします。 ❶アーティスト名Orquesta Romantica M

          踊りやすいアルゼンチンタンゴの曲とアーティストおすすめ

          アジア大会出場します!

          今年も6/18・6/19にタンゴダンスアジア選手権が開催されます。 去年、初出場で優勝を狙って挑んだものの、結果は2位。 今年の目標はもちろん優勝、チャンピオンの座を狙っています。 去年の結果発表直後に師匠から「かいと、個人技で負けたな。練習しないとな」と言われ、課題が見えた大会となりました。 確かに、大会の動画を見返しても1番“差”を実感したのは一位のリーダーと僕との個人技の部分でした。 本当に些細なことなんです。ボディが落ちてないか、足を踏み直してないか、肩が上

          アジア大会出場します!

          リードを「聴く」

          ペアダンスはリードとフォローで成り立っている。フォロワーの役目はリーダーから伝わるリードを「聴く」ことである。 僕はこの、「リードを聴く」という表現が好きだ。最初にリードを「聴く」と表現した人のダンスへの感度と言葉のセンスに拍手したい。 音楽や人の話を聴くという行為と、ペアダンスでフォローをしているときの身体感覚は似ていると思う。両者の共通点は「遡及的にしか捉えられない」点だ。 遡及的(そきゅうてき・さっきゅうてき)というのは、「過去にさかのぼること」みたいな意味だ。

          2022年の目標

          数値的目標俺が選んだダンスという道で食っていけるようになりたい。今の生活水準は都内大学生一人暮らしと同じようなもの。月15万稼げば生きていくことはできる。よって、2022年の12月からの3ヶ月間の「ダンスでの」収入の平均が15万円になることを今年の数値的目標とする。 精神的目標本当に最後まで楽しく、気持ちよく、納得のいく結果で仕事をし続けることはきっとできない。無茶と妥協を繰り返し、時には後味の悪さを飲み込んで、それでもなんとかやり続けた先に、振り返って価値のあったと思える

          2021年を振り返り

          上半期 目標としていたアジア大会に向けて練習する日々だった。焦りや不安はなく、初めての挑戦にワクワクしながらただダンスを磨く日々がめちゃくちゃ楽しかった。師匠とパートナーのお二人にスペシャルサンクス。 アジア大会の結果は2位で残念ではあったけど、別に悔しくはなかった。僕も頑張ったけど一位のペアの方が上手かったし、僕の足りてないところはちゃんと見られてたなって思った。チャンピオントロフィーは次絶対とる。 下半期色々考えたのはアジア大会が終わってからの下半期だった。 大会

          ノイズ

          フィルムカメラを研究している人が言っていた。皆んながフィルムカメラの「味」だと思っているあの色合いは、実は「ノイズ」だということ。フィルムを現像する時に機械が最適な数式を当てはめることを放棄して、ある程度何にでも使える数式で雑に現像した時にあの色合いになってしまうんだとか、詳しくはわからなかったけど、確かそんなことを言っていた。 小さい時に父が言っていた。いい香水にはほんの少しだけめっちゃ臭い匂いを混ぜるんだよ、と。なぜ子供の俺にそんなことをいきなり言うのかは分からないが、

          ペアダンスにステップはいらないかもしれない

          僕の夢は、タンゴをはじめとしたペアダンスがもっと社会の日常に溶け込んで、まるでカラオケやダーツにいくかのようにフランクに踊りに行くようなライフスタイルを浸透させることだ。 別に、みんながうまく踊れる必要なんてない。うまくても下手でも関係なく、「歌いたいから」「盛り上がりたいから」「仲良くなれるから」カラオケに行くのと同じ感じでペアダンスがあればいいのにと思っている。 思っているんだが、正直なところ、やはりペアダンスは少し難しいのかもしれないとも思う。 ペアダンスを少しで

          ペアダンスにステップはいらないかもしれない

          ステップはパズル、即興は絵

          僕がタンゴを踊り始めて3ヶ月くらいの頃、ある程度初歩的なステップを一通り習って、拙いながらもリードしながら一曲踊りきることができるようになった。 「ペアダンスってパズルみたいだな」と思った。 ステップというピースがあって、それを選択、敷き詰めていくことで「一曲」という一枚の絵が完成するからだ。その時は10個くらいしかステップを知らなかったので、パズルとしてはずいぶん子供向けだ。 そこからさらに半年ほど経った頃、知っているステップは20くらいになった。 それでもまだ子供

          ステップはパズル、即興は絵