巨匠の教え「常にWhyとHowを持って踊れ」
先日とある巨匠のレッスンを受けてきた。
まず初めに一曲踊っているところを見てもらって、そのあとすぐに言われたのがこんな言葉だった。
「君はどうして今そのステップをやったの?」
正直、理由もクソもあるかい!と思った。
一曲の中でなるべく曲に合うようにステップを構成していって、いいステップが思いついたらそれをやる。そんな感じでなんとなくの意識はあったけど、「なぜ?」と問われると言葉で返すのは難しかった。
巨匠の教えはこうだ。「すべての動きに理由と意思を持とう。そうじゃないと見ていて伝わるものがない。」
僕が「理想としてはすごく良く分かるけど、難しいですよね?」というと
「もちろん難しい。最初はポイントだけでもいいから、そういう意識で踊ってごらん。ベーシックだけでもいいし、自分にアイデアが生まれてくるまで動かずに待ってもいい。なんとなく動くことで誤魔化すな」
英語とスペイン語交えての言葉だったので正確ではないけど、そんなニュアンスだった。
そこで、その言葉通りなるべく自分の動きに「なぜそれをするのか」と「どのように動きたいか」を注ぎながらベーシックステップを踏んでいくと、踊りがだいぶ違うものになった。
ここからは私見。
ダンスにおける“Why”というのは、「何を優先するのか」ということだと思う。
音楽と一致するからこうしよう
二人の一体感を魅せたいからこうしよう
ナチュラルな動きをしたいからこうしよう
一曲の間ずっと続くダンスの中で、なにを優先して見せたいかという選択の問題だと思う。
音楽性、即興性、ナチュラルさ、一体感、どのポイントを見せたいかを意識して踊ると、そこに意志が宿る。
そしてその意思によって出力される動きの質が“How"だろう。
同じ6歩のステップでもジャキジャキ動くのか、ヌルヌル動くのか、動きの質は全然変わってくる。
まず何を見せたいかのWhy
そしてそれをどういう動きで表現するかのHow
この二つを意識して踊るのがここ最近の課題。
皆さんも意識してみてね✨
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