[噺のネタ]17『たらちね』(笑いを取るか、噺の世界を描くか)
アタシはこれを聞いたとき声が裏返りました。
‥‥
それについては、後ほど。
さて、前座噺でお馴染みの『たらちね』ですが、落語協会では2つの型が主流です。
1つは私自身もやっている柳家に多い型で、うちの師匠(市馬)から習いました。
そのほとんどは小里ん師から出ているそうです。
うちの師匠も小里ん師から。
言い立てが
「自らことの姓名は、父は元京都の産にして、姓は安藤、名前は慶三、字(あざな)をごこう。
母は千代女と申せしが、我が母三十三歳の折、ある夜丹頂の鶴を夢みてわ