漫才師イコミキのイコちゃんとミキちゃんは、今日も仲良く双子漫才。
これは、『旅する日本語』の応募作品です。
「イコです!」
「ミキです!」
「二人あわせてイコミキです!」
「子どもの頃は、この名前イヤでしたねー。已子なんて古めかしくて。それに引きかえ巳樹ちゃんは今どきの可愛らしい名前で。」
「こっちだってイヤでしたよ。ヘビが木に絡まってるーって言われて。」
「いやー、でも、今では双子だからって已己巳己にちなんで名づけてくれた親に感謝ですね!」
「そうですねー。双子漫才だけでもおいしいのに、さらに結婚して。」
「伊香(イコウ)イコです!」
「三重ミキです!」
「そこは、三木ミキでしょ?」
「仕方ないでしょ?三重さんを好きになったんだから。そっちだって、本当はイカって読むでしょ?ところで、名字の由来の伊香(いか)ってどこにあるの?」
「滋賀でーす。そこを旅行中に今の夫と出会いましたー。」
「三重と隣じゃない!まあ、“互いに寄ってる”ということで。」
「失礼しました!」
以上、規定400字以内の応募作品でした。
※「已己巳己」(いこみき)・・・(字形が似てることから)互いに似てるもののたとえ。
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