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自分の安売りはやめなさい、といわれた日



その言葉は今日、言われた中で一番のストレートで痛烈な一言だった。



ただいつも通りに仕事をし、いや、いつもより余裕が無かった。締め切りのものがどんどん迫ってきて「落ち着け落ち着け」と念じながらなんとかこなした。


だが結局、在宅者や欠勤者のカバーが時間外になってしまい、残業の結末。





そんな中、先輩から言われた一言


「自分の安売りはやめなさい」



あまりに痛烈な一言に、上手く返事が出来なかった。



先輩は私のどういう姿を見てその言葉を選んだのだろうか。必死に1日をこなした頭では分からなかった、今も明確な理由は分からないままだ。



〜〜〜


決して安売りをしてきたつもりはない。

ただ、唯一思い当たる節は「言われたら断らない」という性格、そして自分の職場での立場と考え方だ。



断れないのではなく、断らない。



頼まれたら引き受ける。不在者のものは当然にカバーする。


それが年下新人には当然必要なスキルかと思っているが、自分が潰れそうになっていることも自覚している。気分良く任されようと思うのと裏腹に、私の中の私への負担だけが増えているのも事実。



もしかしたら先輩は、そんな私にとっくに気がついていて、それを安売りだと言ったのだろうか。



そうだとしたら、先輩格好良すぎじゃないですか、その言葉センス。

と、思ったけど、先輩。

私それでも「自分の安売り」をしてるつもりはないですよ。




確かに、人の仕事を的確にカバーできる程要領は良くないし、自分のことで納得いかず悔しい日々が多いけれど、「出来ることはしたい」その一心だけなのだ。

いつも沢山のことを職場で教わりそのことに感謝しているから、「頼まれたことは責任を持って引き受けたい」それだけなんです。



今日の一言が、先輩の気まぐれでも本心でもどっちでもいい。もしかしたら先輩のストレスの吐き口だったのかもしれない。



ただ、私は仕事をもっとこなせるようになりたいと、強く意識させられた、1日の中で一番ストレートで痛烈で重要な一言だった。



先輩、強い言葉をありがとう。また明日からも頑張りますからね。

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