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ドーナツを揚げる夜に思うこと
ショッキングな出来事が起こった日。私は家に帰って夜な夜な甘いものを作る。ホットケーキ、プリン、マドレーヌ、シフォンケーキ。まさに今日がその日で。
丸く整えた生地を油に1つ2つと入れて、色が変わりクルクル踊り出すまでは一瞬だから目を離さないようにして揚げていけば、簡単即席不格好なドーナツの完成。16個出来上がったけど、2つでお腹いっぱいだ。
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疲れた時に甘いものを食べると血糖値が上がり疲労回復に良いと昔、家庭科の先生「ゆり子ちゃん」が授業で言っていたけど、悲しい時に食べる甘さもまた格別だ。それはまるでお酒に酔っ払ってしまったかのように、良い意味で開き直れる。「今日は甘いもの食べたからもういいや」「明日から頑張ればそれでいいや」「これ食べて早く寝ちゃおう」というように。諦めではなくて、受け入れることがうまくなるようだ。
ただそれが頻発してしまうと、自分の体型や肌質が変わり、そして甘さの特別な力を日常的に当然と思い込んでしまうから、当然悲しい日は少ないに越したことはない。そして、あればある分余計に食べてしまうからお菓子の買い置きはしないようにしている。
「特別」に慣れてしまい「当然」となるとその価値はグッと下がる。長く自分の力の源にしていくためには、頼るのは適度でなければいけない。
何事も適度に。
仕事も適度に。趣味も適度に。
友人と会うのも適度に。
お金を使うのも適度に。
言うのは簡単だけど実際は難しいから、私は今日ドーナツを食べている。
今日の悲しさとは今ここでお別れして、明日の幸せと出会おうと思う。
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