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発達障害・障害etc.

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2018年5月の記事一覧

ディスレクシアだけじゃない、字を書くのが苦手な理由

ディスレクシアだけじゃない、字を書くのが苦手な理由

かばんの中の鍵、あなたは見ずに手探りだけで探せますか?

探せた人はきっと、鍵を触った感触でそれが「鍵だ」とわかるから見つけられるんですよね。

この、物を見ないで手のひらの感覚だけで物の感覚を得られるという認知能力のことを「立体認知(実体感覚)」(Stereognosis/Haptic)と言います。

発達障害の子の中には、これがとっても難しい子がいます。

そしてその子達の多くは、「字を書く」

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担任の先生との相性ってなんだ?を「同時処理/継次処理」「 視覚優位/聴覚優位/体感覚優位」から考える

担任の先生との相性ってなんだ?を「同時処理/継次処理」「 視覚優位/聴覚優位/体感覚優位」から考える

もう五月も終わる頃だけど、だいたいこの頃までに学校の先生との相性の結論的なものは出てくるんだと思うんだよね。
「今年の先生は当たり!」とか「残念ながらハズレ」とか…。

発達障害等、障害のある子供達には担任の先生の障害に対する理解や姿勢もその「相性」には大きく関係してくるんだろうけど、障害のあるなし関係なくやっぱり相性っていうのがあるんだよね。

その中の一つの要素が、「先生の授業のスタイル」と「

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ADHDの子の未来にあるものが二次障害でいいわけがない

ADHDの子の未来にあるものが二次障害でいいわけがない

今日は、感覚統合クリニックでの研修中に出会ったADHDの二人の女の子のお話し。

メグは、天真爛漫な5歳の女の子。研修生だった私の事をすぐに大好きになってくれて、週2回クリニックに通ってくるたびに道に咲くきれいな花や葉っぱをプレゼントしてくれた。

セラピーの最初に、子供と一緒に1時間のアクティビティのメニューを決めるんだけど、自閉症の子がいつも同じアクティビティを選びたがるのとは対照的に、メグは

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