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“ 世 界 ”へ の 情 熱 を 与 え て く れ た一枚
写真家として初めての仕事は「国境なき医師団」の取材だった。 エチオピア北部のラリベラに診療所を開き、周縁の無医村で暮らす子どもた ちに栄養改善プログラムを展開する。その活動に同行したのだが、標高3000mを越す高地での移動は、徐々に僕の体力や気力を奪っていった。
疲労困憊の中、村に着くと300人を超える人が医師団の到着を待っていた。その中で子を抱いた男が僕の前で立ち止まる。ファインダー越しに
写真とは「見る」ものであり「見られる」もの
「写真では現実を変えられないと心が空っぽになることもある。それでも、なぜ変えなければならないかという問いを投げかけることはできる」
JICA広報誌"mundi"オンライン地球ギャラリーでインタビュー動画が公開中。
https://www.youtube.com/watch?v=6TjccljQVVE&t=12s
1985年、小学校4年のときだ。阪神タイガースが優勝した年なのでよく覚えてい
【連載】明けない夜はない コロナ病棟の現場から(3)|それでも、寄り添いたい|
コロナに看護師がどう向き合ったか。
「明けない夜はない コロナ病棟の現場から」最終回です。
看護師が大切にしている「人に寄り添うこと」と「人を支えること」。
その仕事が社会にどんな意味を持つのかを問うことは、医療や福祉の問題に限らず、コロナを経た時代に、こうではない社会を想像することにつながると感じています。
顔の見えない匿名の何かではなく、名前や想いを持つ生身の人間にカ
第二回「明けない夜はない コロナ病棟の現場から(2)|最前線の看護師たちの声」
「コロナの時代の想像力」の連載第二回「明けない夜はない コロナ病棟の現場から(2)|最前線の看護師たちの声」が公開となりました。
パンデミックの始まりをブラジルで迎え、帰国後、緊急事態宣言下でコロナ専用病棟を取材したときの記録です。
https://note.com/iwanaminote/n/nbe79413923f8
想像の先に、コロナ前よりもう少し優しい世界が約束されるこ
岩波書店の「なみのおと」で連載はじまりました
岩波書店編集部の主に人文書を担当するチームがnoteに「なみのおと」を始めました。
想像すること。
自分とは異なる人の思いや考えを。
苦楽に満ちた過去を。つくるべき未来を。こうではない世界を。
いまは亡き人を。ここにはいない誰かを。これから生まれる人を。
「コロナの時代の想像力」をテーマに掲げる不定期連載の第1回目に寄稿しました。全3回の初回は、ブラジルからコロナ病棟へ。よろしけ
渋谷敦志写真展 「GO TO THE PEOPLES 人びとのただ中へ」
2020年11月5日(木)~2020年12月14日(月)@キヤノンギャラリー S
微温的な日常から苛烈きわまる現場へとおもむき、想像を絶する人生の時間を生きてきただれかと出会う。暴力や貧困や差別といった不条理に追い詰められた人びとは、キャンプやスラム、監獄などと呼ばれる抜き差しならない環境に留め置かれ、生きづらさを強いられている。
そうした「隔離のなかの生」に、写真家として生身の身体と眼を通じ