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ALLギャグのおバカホラー!人類VS最強セミ軍団のセミマゲドン勃発!!「セミマゲドン」【ホラー映画を毎日観るナレーター】(578日目)

「セミマゲドン」(2018)
デヴィッド•ウィリス監督

◆あらすじ
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元メジャーリーガーだが今や落ちぶれる一方のジョニーは鬱屈した日々を過ごしていた。そんなある日、突然変異によって巨大化した殺人ゼミの大群がロサンゼルスを襲撃、平和な街は大パニックに陥ってしまう。生まれ故郷を守る為、ジョニーとその仲間たちは米軍ですら歯が立たない最強セミ軍団の退治に乗り出す事に。人類とセミの最終戦争《セミマゲドン》が今始まる!(landshark.crayonsite.comより引用)
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『人類VS巨大殺人セミ集団の最終戦争《セミマゲドン》勃発!』

というくだらないにも程がある内容でしたが、今まで見てきた低予算B級ホラー映画の中でもトップクラスに面白かったですし、ある種の最高値を叩き出しているように思います!

モンスターパニックものなのでホラーといえばホラーですが、もう完全にALLギャグのおバカ映画ですので、冷めた目で見ようと思えばいくらでも見ることはできます。ですが作り手の「こういうのが撮りたい」という明確な意思がしっかり伝わって来るので、低予算映画にありがちな行き当たりばったり感がないので安心して見ることができます。

監督を務めたデヴィッド•ウィリス氏は今作以外に監督や脚本を担当した作品がないようで非常に残念です。また気が向いたらでもいいのでくだらないオバカな作品を撮ってくれることを願ってます。

現在アマゾンプライム、U-NEXT、DMMTV、Leminoなどで配信中です。

amazonより引用

◇突如出現した巨大セミによってロサンゼルスは大パニック!米軍や警察も為す術がなく壊滅状態の中、落ちぶれた元メジャーリーガーのジョニーやその仲間たちはセミ退治に乗り出すことに。今ここに人類VS殺人セミ集団によるセミマゲドンが勃発する!

という、もう本当に『これぞB級!』というような内容です。

一応、セミが巨大化&凶暴になった理由としては

『2001年に自然豊かな公園で中国産の植物成長剤を散布したところ、誤って吸入してしまった作業員の頭部が破裂して死亡するくらいにヤバい薬品だった。さらにその公園にいた大量のセミは薬品を摂取したことで凶暴化し、人々を襲い、数名の犠牲者を生んだ。』

という冒頭の過去パートから

『成虫たちは数日で死んだものの、成長剤で突然変異を起こしたそのセミ同士が子孫を残しており、その17年後、巨大化したそのセミたちは地中から続々と姿を現す。交尾のためにエサを求めているセミたちは手当たり次第に人間を襲い始める。』

という17年後の現代パートに移っており、意外としっかりした設定があります。

凶暴なうえに数も半端じゃないです。
(landshark.crayonsite.comより引用)

主人公のジョニー•バッシュはまだ少年だった2001年に、セミたちが一時的に人々を襲ったあの公園に居合わせました。父親のように慕っていたコーチとグラウンドで野球の練習をしており、その最中にコーチはセミに命を奪われ、ジョニーは悲しみに暮れました。

その後は亡くなったコーチのアドバイスのおかげか、ジョニーはメキメキ頭角を現してバリバリのメジャーリーガーとなります。しかし数年後には薬物や酒に溺れ、さらにはドーピングにも引っかかり、当然のことながら野球界から追放。2018年現在はストリッパーの彼女のヒモになり、酒浸りのだらしない日々を送っています。

なので、冒頭の2001年の過去パートでジョニーとセミとの間にすでに因縁が生まれているため、現代パートでジョニーがセミ退治に乗り出すのは自然な流れです。

元メジャーリーガーのジョニー•バッシュ
(amazonより引用)

突然変異したセミが17年後に成虫となり、再びジョニーたちの目の前に姿を現すということは、2001年時点でおそらくジョニーが10~11歳と考えると、彼は現代パートでは20代後半からせいぜい30歳くらいになるはずです。上記の画像をみる限り、かなりおじさんに見えますがフケ顔なだけでしょうか…

ジョニー御一行
(landshark.crayonsite.comより引用)

低予算なりに工夫して“大量の殺人セミ”“グロさ皆無のグロ描写”を余す所なく見せてくれます。

殺人セミは基本的には低クオリティCGのコピペですが、至近距離で人間を襲う際などは人形ver.で登場します。これがまたあからさまな人形なので怖いもクソもないんですけどなぜか面白いです。

口吻を人間の額や首に突き刺したり、掴んで持ち上げたり、首を引っこ抜いたり、体をバラバラにしたりととんでもなく強いです。しかもそんな凶暴かつ強すぎるセミが数え切れない程いるわけですから、軍や警察が手も足もでなくなっているのは分からなくもないです。

グロ描写はたくさんありますが、あまりにも低クオリティなのでまったくグロくありません。
(landshark.crayonsite.comより引用)

なぜかジョニーやその仲間たちは襲われても無傷だったり、死ななかったりしますがそれは突っ込まないでおきましょう。

クライマックスでは因縁のあの公園のグラウンドで大量のセミ相手に死闘を繰り広げ、死の直前のコーチの言葉を思い出しながらバットで葬り続けます。この大立ち回りのシーンもかなりかっこいいですし、その後のジョニーの最後もあり得なさすぎて、それら全部ひっくるめてめちゃくちゃ面白かったです。

ジョニーの仲間たちも意外とキャラが濃くて、ランディ(左から二番目)とジョニーの熱い友情なんかは胸にくるものがあります。(landshark.crayonsite.comより引用)

セミの寿命によってこの騒動は一段落したものの、交尾&地中に卵を産み付けているため、また17年後には同じことが起こるわけです。なので本当に17年後の2035年に「セミマゲドン2」が作製されたりしたらめちゃくちゃテンションあがりますね。

エンディングではセミ人形に糸をくくり付けて釣り竿で動かしているところなど原始的な撮影シーンをたくさん見せてくれ、最後の最後まで楽しませてくれます。

☆この度ホームページを開設しました!
もしよかったら覗いてやってください。

渋谷裕輝 公式HP↓


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