未だに前衛的過ぎる!40年前の攻めすぎカルト映画「ヴィデオドローム」【ホラー映画を毎日観るナレーター】(451日目)
「ヴィデオドローム」(1982)
デヴィッド•クローネンバーグ監督
◆あらすじ
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暴力的で過激なポルノを売りとするテレビ局の社長・マックス。ある日、彼は拷問や殺人シーンなどのサディスティックな映像を果てしなく繰り返す「ヴィデオドローム」という番組の存在を知る。興味を持ったマックスは、番組の出所を探ろうとするが…。(公式より引用)
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「クライムズ・オブ・ザ・フューチャー」のクローネンバーグ監督作品です。
製作費およそ600万ドルに対して興行収入は200万ドルと中々に渋い結果に終わってしまいましたが、その後のVHS化からカルト的に人気が出ました。
おそらくなんですけど
今ですら前衛的と感じる攻めすぎた内容は40年前の万人には流石にハマらなかったのではないでしょうか。
「クライムズ・オブ・ザ・フューチャー」然り、今作然り、クローネンバーグ監督が作品に込めるテーマやメッセージというものはあまりに崇高かつ難解で私はいつもほとんど理解できません。結局、見終わった後にネタバレや解説を読んでもいまいち分からないままでモヤモヤしてしまいます。
解説を読むと“メディアの在り方”や“今後テレビが我々に与える影響”等について言及されている方が多く見受けられ、そういう“作品の行間を読むことができる人”に憧れるとともにまったく理解できない自分に辟易します。
私はやっぱり単純明快な作品が好みです。
特殊メイクを担当されたのは超大御所リック•ベイカーで
テレビやビデオテープの胎動、手と拳銃の同化、体中がかち割れるグロ描写、そして主人公マックスの腹部に突如出現する女性器のような大きな傷口に拳銃やらビデオテープを突っ込む等など
CGでは決して表現できないであろう生々しさは40年前の作品とは思えない出色のクオリティで目を見張るものがあります。
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渋谷裕輝 公式HP↓
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