Shibe

カブレオタクの適当な文章置き場。日記と、『今日の1語』という気になった言葉の解説や僕の…

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カブレオタクの適当な文章置き場。日記と、『今日の1語』という気になった言葉の解説や僕の感じたこと…などを書いています。

最近の記事

小説:未邂逅/兄妹-未完成/マリオネット(1)

※本作はコミックマーケット101で頒布予定の『未邂逅/兄妹(上)』に収録されています。頒布に関する情報はこちらからTwitterへどうぞ!※ ◇ 生誕の時、私は未完であった。  今の私は、完成している。  ふつう、完成とはそれ以上成長しないことを意味する。  何故なら、成長するための循環を終了させてしまうからだ。  しかし、余地を残さぬ完成など未完である。  だから私は、取り込み、循環させることこそ完成であると定義づけた。   *    永遠に続く輪廻。  永久に

    • 小説:未邂逅/兄妹-不干渉/観測者

      ※本作はコミックマーケット101で頒布予定の『未邂逅/兄妹(上)』に収録されています。頒布に関する情報はこちらからTwitterへどうぞ!※ ◇  私のことを見るな。  私の言葉を聞くな。  私に触れるな。    私は観測される対象だった。  よくわからない大人たちにとっては、興味の対象だったのだろう。  私の中を何処までも、くまなく、私自身のあずかり知らぬトコロまで、彼らは識っていた。 *  だから、私は世界を観測し返すことにした。 (わたしのことは)見えな

      • 小説:未邂逅/兄妹-無自覚/偶像(1)

        ※本作はコミックマーケット101で頒布予定の『未邂逅/兄妹(上)』に収録されています。頒布に関する情報はこちらからTwitterへどうぞ!※ ◇  わたし/私が生まれたのは、望まれたからだったと思う。  そうでなければあそこから出てくるはずがないと、育ての親は言った。  生誕はそうかもしれない。  では、今は?  今のわたしは、望まれている?  今の私は、必要とされている。 *  どちらのわたし/私がほんとうのココロなのか、わからない。  どちらの私/わたしが

        • 小説:未邂逅/兄妹-序

          ※本作はコミックマーケット101で頒布予定の『未邂逅/兄妹(上)』に収録されています。頒布に関する情報はこちらからTwitterへどうぞ!※ ◇  人と違う『チャンネル』を見ていると、迫害される。  それは大抵のことに言えることだ。  僕たちは生まれ持った時から、人とは違うモノ/世界が見えていた。  同じモノ/世界が見えるのは、僕と彼女の二人だけ。  だから僕たちは隔離されたし、何度も確認された。  お前が見ているのは、違うものなのか?と。  けれどまあ、それが自

        小説:未邂逅/兄妹-未完成/マリオネット(1)

          格好つけコーヒー(日記:2022/10/25)

          前日の日記を書くというのは、ちょっと心許ない気がするな。 僕自身なぜそう思っているか、少し深く考えてみるとどうやら"日記は当日の夜に書くものだ"という凝り固まった認識があるようだ。 別にいっか、当日に書ききれなくたって。 * 漠然とコーヒーが好きだ。 とはいえ、正直コーヒー豆の品種は全くわからないし、美味しい淹れ方も知らない。そもそも、最近愛飲しているのはペットボトルで販売されている割れば良いだけ、という商品くらいのこだわりのなさ。 喫茶店でコーヒーを飲んでいたらちょ

          格好つけコーヒー(日記:2022/10/25)

          テンパズル(日記2022/10/24)

          久々に感熱紙の切符を買う機会があった。 交通ICカードが普及した…というのも最早古く、今やスマホでピッとするだけで良いのだから、とても便利になったものである。何が一番良いかって、チャージされている金額がアプリでわかるから、改札を通る前にいちいちチャージ金額を確かめに行かなくて良いってことだ。 けれど僕は、紙の切符にしかない優位性もあると思う。 それは、『端っこに書いてある4桁の数字』だ。 子供の頃、親に切符を差し出されながら、「目的につくまでにこの4つの数字で10を作れる

          テンパズル(日記2022/10/24)

          ひらがなの"み"を最後に書いたのはいつだっけ?(日記:2022/10/21)

          ふと思ったことがある。「ひらがなの"み"を最後に書いたのはいつだっけ?」ということだ。 散歩帰りに突然浮揚したその疑問に対し、僕はひらがなの"み"を含み、かつ日常で書くことのある言葉を思案してみた。しかし思いつくのは名詞ばかりで、しかも"み"を含んだ言葉が思いつかない。大体、漢字に変換されてしまうのだ。 しばらく"み"を書いていないから、もしかしたら書けなくなっているかもしれない…単語がなかなか思いつかない僕は、"み"の形を丁寧に思い浮かべてみる。こんな形であっていたっけ?

          ひらがなの"み"を最後に書いたのはいつだっけ?(日記:2022/10/21)

          ととのう、ってこういうことなんだね(日記:2022/08/18)

          久々にサウナに入った。 『ととのう』という概念が蔓延り始めてから、あまりサウナに入った記憶がない。別に避けていたわけでもなんでもなく、単に近場の銭湯にサウナがないというだけのつまらないかもしれない、ごく普通の理由なのだけれど。 『ととのう』って何時ごろから流行り始めたんだっけ、と思ったら、どうやら漫画『サ道』が広まった元であり(もっと辿るとサウナブロガーらしい)、この流行自体は2019年のドラマ化が発端のようだ。2021年の流行語大賞だし、こんなに耳にするようになったのは最

          ととのう、ってこういうことなんだね(日記:2022/08/18)

          やよい軒の冷や汁定食のボリュームに敗北(日記:2022/08/16)

          やよい軒の冷や汁が美味しい。非常にうまい。 だが、この『宮崎冷汁ととり南蛮の定食』は、空腹時に挑むことをおすすめする。 僕は成人男性としてそれなりにお腹の容量があるとは思うだけれど、この冷や汁ととり南蛮を食した直後、「だめだ、お店には申し訳ないが5分くらい休憩してからじゃないと動けない…」と覚悟したほどだ。 本当に非常に美味しく、食べている時は(ねこまんま的なこともあり)スルスルと入っていく。おかずのとり南蛮もタルタルとのバランスが上品で、味噌のしょっぱさが効いた冷や汁

          やよい軒の冷や汁定食のボリュームに敗北(日記:2022/08/16)

          3年ぶりの夏コミの話(日記:2022/08/13)

          お久しぶりです。またしばらく日記をサボってしまった。 * 3年ぶりの夏コミ。そして100回目のコミケ。 これほど『記念すべき』という言葉がぴったり当てはまる状況もない、というくらいのコミックマーケットに参加してきた。ありがてえ。 大学時代に初参加してから数年、ほぼ毎回何かしらの本を作って参加しているのだけれど、今回僕自身も記念すべきというか、以前からやってみたいな〜と思っていたことを敢行できたというコミックマーケットでもある。 そう、コミケで一次創作本を頒布してみたか

          3年ぶりの夏コミの話(日記:2022/08/13)

          短編小説:平等女

          この記事は試し読みです。続きはコミックマーケット100で頒布予定の短編『平等女』でお読みいただけます。※詳細はここをクリック※ 序  夏の教室に揺蕩っている空気は独特なもので、開け放った窓からはプールの塩素の匂い、黒板からはチョークの粉の匂い、一生懸命にノートに書きこむみんなからは汗の匂い——それらが入り混じった、何となく心地の良いものだった。僕はこの匂いが好きだ。春や冬にも独特な空気と呼べるようなものはあるけれど、それでも一番は夏のソレだ、と断言できるほどには。  高校

          短編小説:平等女

          チルドピザに込められた魂(日記:2022/04/30)

          チルドピザを人生で初めて食した。 ピザ自体、僕も一般の例に漏れず好物ではあるが、大半の場合ドミノピザで頼んでしまう。というか、ピザデリバリ―専門店以外の選択肢を取るという頭がなかったと言ってもいい。 とはいえ、ガキンチョの記憶を辿ると多少覚えがある。 スーパーでカーチャンと買い物をしているときに「あれ食べてみたい!」とチルドピザを指さした記憶自体はあるのだけれど、決まって「あれよりピザ屋さんで食べたほうが美味しいよ」と言われ、買ってくれた試しはなかった。そのうち、そもそも

          チルドピザに込められた魂(日記:2022/04/30)

          意識が眠い日(日記:2022/04/27)

          やばい。日記に書くことがないな。 去年の6-8月ごろに日記を書いていた時は、今以上に外に出ない生活を(ご時世もあって)していたのだけれど、その頃の方がまだ書くことが多かった気がする。それだけ、世の中に目を向けて生きられてないってことかも。 う~ん、日記において、『今日は書くことがなかった』ネタはかなり禁忌というか、御法度めいたものだと個人的には定義していたのだけれど、本当に思いつかないな。 * 全く日記に書くことがないかというとそれは嘘で、そりゃ当たり前の如く今日一日を

          意識が眠い日(日記:2022/04/27)

          人のお金で焼肉、に恐縮をする(日記:2022/04/26)

          人のお金で焼肉を食べた。 お、美味しすぎる…!半面、僕は変なところで変なので、とんでもなく恐縮してしまった。というか、そもそも自分の分は払う気満々で財布にお金を入れていったのに、いつの間にか支払いが済んでいて…本当にありがたいね。 * こういう時は寧ろ恐縮しすぎずに、素直にありがたく受け取っておくほうが失礼じゃない、ということはある程度大人になってから分かった気がする。 学生時代のバイト先の上司が、というか上司たちは全員が全員いつの間にか会計を済ませているタイプだった

          人のお金で焼肉、に恐縮をする(日記:2022/04/26)

          ^^(日記:2022/04/25)

          外階段を下りているとき、桜の花びらが落ちていた。 否、落ちていなかった。プラスチック製の何かが欠けた跡なのだろう、ただのかけらだった。う~ん、風情、と思ったのだけれど。 そもそも考えてみれば、東京の桜も、もう葉桜というか、散ってしまったというか。今日の陽気自体夏みたいなものだったし、日差しもかなりこう…透き通った緑色だった。 夏、到来? そんなことはなかった。早とちりにもほどがある。 * 寒いのが苦手な反動なのか、僕は割と暑い日が好きだ。なんだか心も熱くなる気がする

          ^^(日記:2022/04/25)

          新しく沼っぽいゲームを始めた話/シャニマスの4thライブを観た話(日記:2022/04/24)

          新しく沼っぽいゲームを始めた話 『原神』を始めた。明らかに(良い意味で)手に出しちゃいけないゲームな気がしていたのだけれど、とうとうやり始めてしまった。しょうがないね! * 実は昨日、友人と通話していて、物凄い布教を受けてしまったという経緯がある。遊んでいる姿を画面共有してもらっていたのだけれど、噂通りのグラフィックや良さげなキャラクターたち。う~ん面白そうすぎる。 とか通話しながら、もうダウンロードボタンに手をかけていて、「一緒にマルチで遊べるよ!」のセリフで落ちた

          新しく沼っぽいゲームを始めた話/シャニマスの4thライブを観た話(日記:2022/04/24)