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^^(日記:2022/04/25)

外階段を下りているとき、桜の花びらが落ちていた。

否、落ちていなかった。プラスチック製の何かが欠けた跡なのだろう、ただのかけらだった。う~ん、風情、と思ったのだけれど。
そもそも考えてみれば、東京の桜も、もう葉桜というか、散ってしまったというか。今日の陽気自体夏みたいなものだったし、日差しもかなりこう…透き通った緑色だった。

夏、到来?

そんなことはなかった。早とちりにもほどがある。

寒いのが苦手な反動なのか、僕は割と暑い日が好きだ。なんだか心も熱くなる気がするし、寒いときと違って活力が湧いてくる気がする。生きてるッッって感じがして、今現在を謳歌していることを鮮明に思えるんだよな。


暑い日のことを考えると、何故か中学二年生の夏を思い出す。体育館で一人、パイプ椅子を一つ、また一つと畳んで、仕舞っていく作業。
体育館のステージの下が収納になっていて(正式名称を収納台車というらしい)、引き出すと大量のパイプ椅子が横向きに収められている。
それを、確か部活のメンバーでやるはずだったのだけれど、他の面子が別の要件があったか何かで、僕一人でやるよ、と請け負ったのだったと思う。

何百という数が体育館に置いてあったのだけれど、それを一人で一つずつ、収納台車に収めていく。真夏も真夏で、勿論冷房なんてものもないから、室内の気温は優に30度を超えていただろうな。
当たり前のように汗は掻きまくるし、ワイシャツは肌に張り付くし、なんなら肌が透けているくらい濡れていたし、本当に死ぬかと思った。

けれど、なんだかよくわからないけれど、それ以上に楽しかった、という記憶が強く残っている。

冷静に考えると、中二病真っ盛りだから、こんなに汗びっしょりになって一人で頑張っているオレ、カッコいいぜ…みたいな感情もあったのかも。
若しくは、ドMの素質が花開こうとしていたとか。

どっちでもいいよ。

兎も角、その時楽しかった、という感情と共に、「めっちゃ今、生きてる!!」と思ったことも覚えている。
その感覚は、忘れたくないなあ。

「^^」ってあるじゃない。
オンラインゲームのチャットでも割と見かけるこれ、本当にニコニコなのか、煽りなのか判別がつかない時が…いやあんまりなかったな。
僕自身はこれをそこまで使う方じゃないのだけれど、みてよこれ。これ。

かわいい。

うん、どうみても「^^」。
なんだかこっちまで、んふふ、みたいな気分になっちゃうな。

整髪料が切れたから、帰宅ついでに買ってきたのだけれど、この子と目が合ってなんだか幸せになっちゃったよね。

(正体はマンダムのM、なんだけれど…)


今日の1語

『マンダム』
MANDAM。公式ホームページの年表がこちら。

うーん、右上の「^^」が物凄く目に入る。かわいい。

じゃなくて。
元々の会社の設立は、1927年らしい。思っていた以上に歴史が古いらしい、ということはテレビか何かで観ていたのか、なんとなく知っていたけれど、それでも「おお、歴史の重み」と思うくらいには積み重なったものがある。

1959年には『丹頂たんちょう株式会社』になる。『マンダム』になる前にワンステップあったのか。

そして1970年、僕らの良く知る『マンダム』シリーズが発表され、晴れて1971年には社名も『株式会社マンダム』になったということらしい。
広告にハリウッドスターが起用されていたり、カッコいい男、というイメージを押し出したマーケティングなんだろうな。今もそうだし、連綿と受け継がれているのが伝わってくる。
ちなみに、僕も愛用しているギャツビーは1978年生まれらしい。大先輩じゃん。

『マンダム』の由来は、元々は"Man Domain"、つまり『男の領域』だったらしい。それが、1989年(平成元年!)には、女性向け商品も出すことから、"Human & Freedom"に変更になったという経緯がある。
それとなくMan、なんたらなんだろうな、と思っていたけれど、今は違うのか。


そういえば、いつだったかテレビ番組を見ていた時に、マンダムに所属している、匂いの分析専門官、みたいな方の紹介があったことを唐突に思い出した。
半裸で顔を隠しつつベッドに寝かされた男性が、その分析管理官の女性にわきやらなんやらの匂いを嗅がれる…そんな映像はなかなか衝撃的だった。最終的には人間の鼻で感じることが重要、という趣旨のことを言っていたと思う。企業努力というか、ヒューマン努力というか、凄いな…。

いつも大変お世話になっています。ありがとう。

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夏の思い出

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