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「メンタルケア」が気軽に受けられる時代が来ることを願って。
「メンタルケアをないがしろにする日本の根性論を見直さないと、日本はこのまま成長が止まる」
「虫歯が無くても歯医者へ定期検診に行くように、メンタルケアも予防治療として(白い目で見られず)気軽に通院できる世界が必要」
「日本はメンタルケアに対する意識が遅れていると思う」
── これは、ワイドナショーでピアニストの清塚信也さんが竹内結子さん自殺の話題の時に仰っていた言葉です。
一般人も芸能人も関係なく、各所で自殺者や心の病気を抱える人が増加している現在。
「誰もが気兼ねなく心療内科へ通える世界を作るべき」という言葉は、これからの日本に必要な概念だと強く思いました。
なにげない会話で救われる時もある。
私の職場はコールセンターなので、上司やお客様から言われた言葉で傷つきながら働く受付も多いです。
私ももちろん、そうやって傷つきながら働き、自分の在り方に疑問を感じて退職の意思を示したこともあります。
(結局、辞めずに今に至っているわけですが・・・)
しかし、人生で初めて「あれ?オレって今、心の病気?」と思うことがあっても、心療内科へ通うとなると、周囲の目や評価が気になり、とても行動に移そうとは思えませんでした。
それでも騙し騙し働き続けられたのは、話しやすい上司や同僚と昼休みに好きな話題で話し込んだ時や、「定期面談」として公式にそのような時間が全員へ設けられ、グチや弱音を聞いて貰えた時間があったからでした。
メンタルケアというのは、誰かの話を聞いたり、自分の話を聞いてもらったりすることで、ごく自然に行われることもあります。
スタッフの中にも、昼休憩や面談に入る前は前科3犯かと思うほどの表情だったのに、1時間後に戻ってきた時はパアッと明るい表情で別人になって現場へ帰還する姿もたくさん見てきました。
だか働く人全員がそうではない現実。
しかし、職場が決してブラック企業でなかったとしても、孤独に業務をする人にはそのような「会話・対話」の機会が少ないのも現状です。
まともな人が集まっている職場でも、周囲と趣味や話題が合わず、本人のコミュニケーション力に関わらず、昼食時は机にうつ伏せて終わる人もいます。
さらに職場が「メンタルケア」を重視して、「メンター制度」や「定期面談」などの仕組みを構築していても、「会社の人には心を開けない」という人もいるでしょう。
そのような方の家族や友人が聞き上手ばかりとも限りません。
そこで、第3者である「メンタルケアのプロ」「カウンセラー」と気軽に話せる場を利用できる世の中であるなら、悩み打ちひしがれる人々の人口は確実に減ります。
「通っているだけで白い目で見られる」「あの人は弱い人なんだ」「あまり関わらないでおこう」という古い感覚は、もう捨てていきましょう。
私達ひとりひとりがその感覚を変えていくだけで、救われる命が増えます。
2015年には労働安全衛生法に、労働者数50人以上の職場には職業性ストレスチェックの実施が義務付けられました。
少しずつ時代は変わりつつありますが、まだまだこれからです。
こうして片田舎のなんの力のない個人でも、今の時代は自分の考えを皆さんに伝えることができます。
時代の変化が少しでも早まる追い風となれれば良いと思い、書きました。
おわりに。
番組では話題の最後に松本人志さんが、
「自分で死を選ぼうと思ったことは何度もある・・・。でもその都度、いつでもできるなら今日じゃなくていいやん、それはいつでもできるんだから。と思ってそれを日々繰り返した」
という言葉を仰りました。
人それぞれ、悩みの乗り越え方があるのですね。
でも、その答えをひとりじゃ出せない人もいる。
だからこそ、当たり前にメンタルケアを受けられる世の中が来ることを強く願います。
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