シバフ ネコ
発信するのか、受信するのか。詩。
詩。人を愛するってなんだろうか。
詩。わたしとあなたは違う世界に住んでいる。
詩。私はここで生きるから。
経験を言語化してみた結果。エッセイ。
たくさんの人の賞賛を求めていた 誰からも嫌われたくなかった 誰かの欲求を満たすことだけに 生きがいを見出していた どうすれば,認めてもらえるのか? どうすれば,そ…
先生は命の大切さなんて教えてくれないね うさぎの命は大事だけれど 私の当番なんて居ないから それは親に教えてもらいなさいって 例えば親が包丁を持って あなたなんて生…
目覚める 布団から出て いや出られなくて 足掻いて足掻いて ようやく出られて 歯を磨く 口の中に広がるミントの味で ようやく頭が回り始める 顔を洗う 化粧水を叩き込み…
新月。 仕掛けてしまえば 平和などあり得ない 要求を飲ませることでしか 解決はない その手にある権力を守り続けたいのなら 手段は一つ 恐怖で叩き上げた刃が放つ 不…
女に生まれたものとして 大人になるまでには ギャルという通過点があるのだと思っていた 幼虫がサナギになって成虫になるみたいに サナギの機能として ギャルがあるのだ,…
さぁ食べて 美味しいと言って 犬も食わない この僕を つまらないものですが なんて前置きしたところで 本当は良いものだって 気づいて欲しかったんでしょう 誰かじゃな…
スペックの高い入れ物が欲しかった 可愛くて 要領がよくて スタイルが良くて お金持ちで 誰からも愛される入れ物が良かった なんて思いながら 自分にそんな大層な入れ物を…
自分が嫌いだ ならば 徹底的にやれよ 死ねばいいとか 結局、他人の手を汚す気かよ 嫌いな自分が 誰かの心を傷つけるくらいなら そんなこと言わないで、と 奪われたのは言…
突き放さなきゃいけないの 強くなるためには、と大人が言った 嵐だろうが 吹雪だろうが 生きていくためには、と大人は出て行った ここは大人の居ない部屋 食べ終えたポテ…
嘘に疲れた人々が笑わなくなった 嘘か本当か、日めくりカレンダーみたい 愚かな嘘を楽しむ日さえ 日めくりカレンダーの中の、ただの1日 人々は怒るようになった 嘘か本当…
思春期の頃から 真ん中に虚しさがいる 思春期の頃は 死にたいと思っていた 真ん中に虚しさがいるのは おかしなことだから 明るくて元気じゃないといけない時代に 生まれ…
結婚しなくても、子どもを持たなくても 幸せになれるらしいこの時代に 愛とかいう形のないもののために 一緒にいられるわけじゃない ただ、その苺ジャムの蓋が開けられな…
君の隣に居続けたいのなら 君と僕の間に輪郭が必要だ 君に溶けてしまった僕は それはもう僕じゃないから 君は君に足りないものを探し続けてる 君に溶けた僕はもう君の視…
張り巡らされていた きっと出られない 命の終わりをただ待つだけ もがけばもがくほど 絡まる糸の中 行方を探す人ももう居ない どこに向かっていたのかも わからなくなっ…
2020年5月17日 23:04
たくさんの人の賞賛を求めていた誰からも嫌われたくなかった誰かの欲求を満たすことだけに生きがいを見出していたどうすれば,認めてもらえるのか?どうすれば,その人が欲しいものを用意できるのか?とにかく必死だったとにかく認めてほしくてとにかく誰かの評価に依存していたはた、と、気付いてしまった私が誰のことも認めていない、ことに「この作品はここが好きじゃない」「その人はここ
2022年1月27日 19:11
先生は命の大切さなんて教えてくれないねうさぎの命は大事だけれど私の当番なんて居ないからそれは親に教えてもらいなさいって例えば親が包丁を持ってあなたなんて生まれなきゃよかったなんて言い放って私の背中の壁を突き立てたとしてもねぇ神様大切ってなんだろうねぇ神様知っているよ愛なんて どこにもなくって代わりになるものを求めて不幸を選び続けていること不幸試し実験が明らかにし
2022年1月27日 19:00
目覚める布団から出て いや出られなくて足掻いて足掻いてようやく出られて歯を磨く 口の中に広がるミントの味でようやく頭が回り始める顔を洗う化粧水を叩き込み乳液で蓋を濡れた髪をぬるい風で乾かす寝巻脱ぐシャツのボタンを止める(おっとっと)よろけながらズボンに足を通すパン一枚トースターに放り込んで3分半バターを優雅に塗る時間はなさそう(布団から出られなかったせいか)昨
2021年11月20日 22:24
新月。仕掛けてしまえば 平和などあり得ない要求を飲ませることでしか 解決はないその手にある権力を守り続けたいのなら 手段は一つ恐怖で叩き上げた刃が放つ 不確実な眩しい光満足を浮かべたその顔で指差した先には依存でしか成り立たないシーソーゲーム今更なんの不満があるのか とでも言いたげなその厚かましい御顔似つかわしくない 震える口角正義のためだと 刃を振りかざすお前は業を背負
2021年9月23日 19:04
女に生まれたものとして大人になるまでにはギャルという通過点があるのだと思っていた幼虫がサナギになって成虫になるみたいにサナギの機能としてギャルがあるのだ,とでも わたしはギャルを通らなかったかつてギャルだった大人の女たちが簡単に手に入れているように見えるその幸せを大人になり損ねてしまったわたしには一体どうやって掴めるのかさえ見当がつかないしかし かつてギャル現大人の女
2021年8月24日 18:17
2021年7月28日 17:30
2021年5月19日 17:57
さぁ食べて 美味しいと言って犬も食わない この僕をつまらないものですがなんて前置きしたところで本当は良いものだって気づいて欲しかったんでしょう誰かじゃなくて君だけに気づいて欲しかったのでしょう知ってるよ君を好きな僕を 好きになりたかっただけ知ってたよ君の好きな僕は 誰かになろうとしてた僕だ美味しいからどうぞと言える頃にきっと君は僕を好きになってそして僕は君のことな
2021年5月17日 18:20
スペックの高い入れ物が欲しかった可愛くて要領がよくてスタイルが良くてお金持ちで誰からも愛される入れ物が良かったなんて思いながら自分にそんな大層な入れ物を貰っても使いこなせなかったかなんて思ったりして ため息を吐くどうもこの入れ物は不器用で皆と足並み揃えて歩けなくて未来なんて全然分からなくてずっと損してばかりいるってきっとあの子の入れ物は何度目かの人生繰り返して
2021年5月16日 14:56
自分が嫌いだならば 徹底的にやれよ死ねばいいとか結局、他人の手を汚す気かよ嫌いな自分が誰かの心を傷つけるくらいならそんなこと言わないで、と奪われたのは言葉だけじゃなくここで生きていくだけの価値誰かに決めさせるもんか それを奪い取って裸足のまま 走って逃げる何かが追いかけてくる感覚と足に絡みつく黒い蔦最初から誰も居なかった気もしてた見間違えたのはぼくの黒い黒い
2021年5月10日 21:53
突き放さなきゃいけないの強くなるためには、と大人が言った嵐だろうが 吹雪だろうが生きていくためには、と大人は出て行ったここは大人の居ない部屋食べ終えたポテトチップスの袋退屈を持て余す 子どもの時間きっと最初から大人なんて居なかったんだきっと誰かが守ってくれるなんて幻だったんだ こんなことしたくないのにと口が言う君の首を締めるのは僕の手なのかその怯えた目が誰かに似ていた気
2021年4月24日 17:01
嘘に疲れた人々が笑わなくなった嘘か本当か、日めくりカレンダーみたい愚かな嘘を楽しむ日さえ日めくりカレンダーの中の、ただの1日人々は怒るようになった嘘か本当か、考えなきゃいけないものはこれ以上要らないのだと真実を掴んだことに喜ぶ人の、手の中の赤い嘘このまま混ぜ合わせれば、透明な花が咲くからと信じて混ぜ続ける もっと もっと もっともはや声をあげる人などいない誰も花のことなど
2021年4月15日 19:41
思春期の頃から真ん中に虚しさがいる思春期の頃は死にたいと思っていた真ん中に虚しさがいるのはおかしなことだから明るくて元気じゃないといけない時代に生まれてしまったからお酒が飲めるようになって行きたくなったのは明るくて元気が全てを飲み込む場所ではなくちゃんと君の声が聞こえる場所だった今は死にたいとは思わない真ん中に虚しさがいたって生きていられるからそんなに長
2021年4月12日 18:48
結婚しなくても、子どもを持たなくても幸せになれるらしいこの時代に愛とかいう形のないもののために一緒にいられるわけじゃないただ、その苺ジャムの蓋が開けられない3日、チャレンジしているけれどまだ、その苺ジャムの蓋が開けられない君は、きっと開けるだろうけれどちょっと悔しいから、まだ頼めていないその蓋が開く頃には痛さと赤さで何も感じなくなるその手は愛のような形をしたものを掴もう
2021年4月9日 17:14
君の隣に居続けたいのなら君と僕の間に輪郭が必要だ君に溶けてしまった僕はそれはもう僕じゃないから君は君に足りないものを探し続けてる君に溶けた僕はもう君の視界に入れない輪郭を無くした僕は君の線を纏ったまま1人になった輪郭なんて もともとなかったのかもしれない君の目が見た 幻だったのかもしれない輪郭を探して 彷徨い続けたどなたか 僕が見えますかあなたの輪郭を 僕にく
2020年11月23日 14:34
張り巡らされていたきっと出られない命の終わりをただ待つだけもがけばもがくほど絡まる糸の中行方を探す人ももう居ないどこに向かっていたのかもわからなくなっていたもう動かない手足に話しかける望んだものを手に入れた暁まだ尽きない欲にうんざりするだけではなかったか結局人間に期待して人間に落胆するだけ手に入らない ここに生きた証どうせ終わるなら 最後に燃やして馬鹿みた