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【詩】樹海に於いて

自分が嫌いだ
ならば 徹底的にやれよ
死ねばいいとか
結局、他人の手を汚す気かよ
嫌いな自分が
誰かの心を傷つけるくらいなら

そんなこと言わないで、と
奪われたのは言葉だけじゃなく
ここで生きていくだけの価値

誰かに決めさせるもんか 
それを奪い取って

裸足のまま 
走って逃げる
何かが追いかけてくる感覚と
足に絡みつく黒い蔦
最初から誰も居なかった気もしてた
見間違えたのは
ぼくの黒い黒い影

きょう、ぼくは
嫌いの先にたどりつく

もう逃げないから
もう僕は僕から

逃げないから

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