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もう砂漠に血は流させない / 大統領選挙に思う

トランプ政権が反対した「胎児中絶による人口削減計画」について

「もう砂漠に血は流させない」というトランプ大統領の国連スピーチに感激した。

彼はこの4年間で、これまで何十年もの間誰も成し遂げなかったイスラエルとアラブ諸国の和平、セルビアとコソボの和平、アフガン駐留米兵撤退推進などを行い、世界平和に貢献してきた。この功績はとてつもなく大きく、ノーベル平和賞を2つぐらいもらっても良いくらいだと思っている。

それに加えて、宗教の自由、女性の権利、同性愛、人身売買、胎児の保護などの問題解決に向けて、本来は国連がすべき事をしている。

https://www.stripes.com/news/full-text-of-president-trump-s-speech-to-the-un-sept-22-2020-1.646018

そして国連(UNFPA)が150か国で展開している「胎児中絶による人口削減計画」。この活動に反対したトランプ政権は、2017年に資金提供をやめた。
資料によると彼らは、中国の一人っ子政策を参考に子宮の除去や強制的な中絶など本当に酷いことを女性や胎児にしていた。
トランプ大統領は本当にこれまでの大統領と違う。

https://www.washingtonpost.com/world/national-security/trump-administration-to-eliminate-its-funding-for-un-population-fund-over-abortion/2017/04/04/d8014bc0-1936-11e7-bcc2-7d1a0973e7b2_story.html

トランプ大統領は、連邦最高裁判所の判事に、保守派のシカゴ連邦高等裁判所の判事、エイミー・コニー・バレット氏を指名した。この問題に反対している民主党との確執は、大統領選やその後のアメリカの進むべき方向を大きく変えていくと思う。

連邦最高裁判所の定員は現在9名だが、民主党は最低でも2名以上を増やし11名、または15名にしたいと思っているようだ。
エイミー・コニー・バレット氏が判事に任命されると保守党の割合が5名になり、様々な立法において保守党が有利となるのだが、これが11名になって人数が増えて民主党が多くなると逆転して民主党有利となった法律が通ってしまう。例えば中絶や戦争に関する法律などが改正される可能性がある。

https://www.wsj.com/articles/supreme-court-q-a-how-trump-plans-to-fill-ruth-bader-ginsburgs-seat-11600626742


保守派とリベラルの一番の違いは、「人口中絶」に反対か賛成の立ち位置が大きい。
「世界人口削減のための中絶」プロジェクトに賛成していたのは、オバマ元大統領、バイデン元副大統領、カマラ・ハリス副大統領候補などリベラルの人たちだ。

民主党が推進している中絶に関する法律改正は、実に出産直前の中絶も可能にさせる法律になるようだ。その改正は、人間としての尊厳や権利を剥奪するという可能性も出てくるのではないかと、多くの人たちが危惧している。

中絶とカソリック

「カソリックを嫌ったピューリタンがアメリカに渡って国をつくった」というプライドがアメリカ人にはあるので、一般的にカソリックはメインストリームから外れていると思われている。

ちなみにカソリック教徒だったケネディ大統領はカソリック信徒で初の大統領となった。当選した時はちょっとした驚きだったそうだが、彼が暗殺されたということは、何となくそういった宗教の違いに起因しているのではないかと思わさせられる。

サンフランシスコに住んでた時、近所の住宅街にあった綺麗な家があった。そこに向かってプラカード持って人工中絶反対していた保守派の人たちを見て、その家で人工中絶していたのも驚いたけど、そんなにはっきり反対表明する人がいるのにも驚いた。

今思えば、プラカードを持って反対していた人たちは「中絶に反対しているカソリック」の人たちだったのだろう。

それに対して日本は、自民党の一党独裁なので超リベラル。アメリカから入ってくる文化もリベラル的なものが主で、それに反する保守派というのが何なのかということさえ理解するのが難しい。

何しろ日本には、カソリックという宗教が他の西洋諸国と同じ形では根付いていない。

カソリック信徒のマザーテレサが日本の「心の貧しさ」を憂いでいたのは有名な話だ。

彼女は、1〜2人/10人の割合で妊婦さんが中絶、1/5の子供が貧困などと報告されている日本の問題について言ったのだが、あまり問題視されていなくて話題になっていないけど本当は中絶の問題はアメリカだけでなく、日本でも大きな問題なのだ。

しかしそういったことでさえ問題視されていないということが日本の本当の問題なのだ。その理由には、日本がリベラルな国だからということもあるのだろうと思う。

アメリカ人の60%が天使を信じる

アメリカで保守党、民主党に属している人たちが、お互いの派を嫌うという問題の根底にあるのは、政治というより宗教に対する考え方、そしてその考え方に反発するからなのだと思う。

かつてタイム誌が「アメリカ人の60%が天使を信じる」という記事を記載した。それは米国文化の基礎にキリスト教があるということだ。
憲法で宗教の自由が保障されているのだけど、それぞれに神や天使を信じて、それぞれが信じる宗教に違いがあるとしたら、学校、友人関係、そして家族の中でも宗教が原因で相反するということもあるのだと思う。

キリスト教という宗教が「天使を信じる」という文化を形成していて、その基礎の上に「リベラル」「保守派」があるというところが、日本人が理解出来ないところなんだと思う。

プロテスタントの大学に行って聖書を勉強したいと思ったのは、そんなアメリカ文化を理解したいという気持ちもあったからだ。
実際に行ってみて、良いこともあったけど、あまり良くないと思われることもあった。それでもそれはそれで学ぶ事はたくさんあった。

保守的な家に生まれて、親が行くから否応なしに教会と日曜学校に通うようになる。そんな感じに育っていくのが宗教一家に生まれ育った一般的な子どもたちだ。
しかしそんな子どもにも、いつしか抑圧された気持ちが爆発する時がきて、反発して宗教、家族、保守派を毛嫌いするようになって、ついには反発して家出のように家を出て親から離れていく。

そうして、政治とか宗教とかから離れて、無関心になってしまう。選挙投票なんて行かなくなってしまう。

しかし面白いのは、そういう人たちが恐らく今回の選挙に行って投票に行くだろうと考えられることだ。

IN GOD WE TRUST

アメリカの硬貨には、”IN GOD WE TRUST”(我々は神を信じる)と刻印されている。これは国の基礎、道徳観や人間性などの考え方にキリスト教の神がいて、これが心の強さになっているということだ。

カソリック信徒のトランプ大統領が焼き落とされたセント・ジョーンズ教会の前に、聖書を手に立ち尽くす姿は印象的だった。

アメリカ国民の80%以上が神を信じるという国民性、この信じる力は、人種、政党、宗教の違いで反発しても、必ず一つにまとまる力になると信じる。


「神話を忘れた民は国を失う」

「神話を忘れた民は国を失う」と言って古事記を広めている知人がいるけど、八百万の神々の考え方は日本人の文化の基礎になっていると思う。

米国での教会や日曜学校、それに対して日本の文化の中でそれにあたるのが神道、八百万の神々を思う気持ちであって、日本の道徳の基礎になっていると思う。

こういった点から見ると、日本の神社や神道をもっと大切にしないといけないと思う。

人を思いやるという気持ちには海を隔てて、人種が異なっていても同じものがある。

今回のアメリカの大統領選挙の根底には、人々の心に神や天使を信じる気持ちがあって、国を愛するという神話があって、そして混沌としたこの時代を良くすると信じる気持ちがある。

だからこそ、これまで政治や宗教に無関心だった人たちが選挙に行くだろうと考えられるのだ。

そして愛する子どもたちのために、彼らが生きる将来の国を少しでも良くしようと、生きやすい世界にしようという気持ちがあって、選挙に参加する人が必ずいるだろうと信じるのだ。

God may bless America!


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