クルミ|明日のために斧を研ぐ

公立中学校教員(英語)| 「明日のために斧を研ぐ」をキーワードに、日々の活動や思いつ…

クルミ|明日のために斧を研ぐ

公立中学校教員(英語)| 「明日のために斧を研ぐ」をキーワードに、日々の活動や思いついたことをアウトプットします。

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学年主任になってはじめたこと

今年度、担任を外れ、学年主任になりました。 学年主任となると、担任とは求められるものが異なります。 周りの人達のサポートを受けながら、ようやくゴールデンウィークを迎えられそうです。 教員の1年は、ひとまずゴールデンウィークを目指してスタートするものですよね。 さて、今回はそんな私が学年主任としてはじめた取り組みを、簡単にまとめます。 それぞれの項目の具体的な内容については、別の機会にまとめられればと考えています。 ◆目的の設定学年が存在する目的として、「みんなの笑顔を増

    • 藤井聡太さんから考える「人」の魅力

      今回はいつもとは違う内容です。 先日、『徹子の部屋』に藤井聡太さんが出演されました。 普段は見ない番組ですが、藤井聡太さんが対局以外でたくさん話をすることはあまりないので、興味があって見てみました。 将棋は、すでにAIが圧倒的な力を発揮しており、人間が太刀打ちできる状態ではありません。 しかしながら、そんなAIの登場により将棋の人気は高まってきています。 なぜ、人間よりも強いAIが登場しているのにもかかわらず、人が指す将棋に注目が集まっているのでしょうか。 徹子の部屋

      • AI時代の人間に必要な力について考えてみた

        AIは非常に能力が高いです。 おそらく、今の生徒が必死に覚えている知識(いわゆるつめこみ型の)は、本当に価値がなくなってくると感じます。 試しに、学校で行われている実力テスト(英語)をChatGPTに解かせてみたところ、十数秒で満点の回答が返ってきました。 つまり、今の学校や入試で問われている力は、AIが人間よりも圧倒的に得意なのです。 今は誰でもスマホから簡単にAIを使用することができる状態ですし、今後はもっと活用が広まっていくことが予想されます。 AIが得意なことを得

        • 教員のみなさん、まずはAIを使ってみませんか?

          昨年の「SoftBank World 2023」で孫正義さんが行った特別講演。大きな反響を呼んだことをご存知でしょうか。 それは、孫さんのこんな発言があったからです。 なかなか衝撃的な言葉ですよね。 言葉の真意は、以下のようなものです。 (ここにある「AGI」とは、簡単に言うと、AIのさらにレベルアップしたものです。) 孫さんの話を聞いて、私が受け取ったメッセージは以下の2つです。 人間よりも賢いものが広がっていく社会で、われわれ人間はどうすべきかを考える必要があ

        学年主任になってはじめたこと

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        • ChatGPT活用
          6本

        記事

          「おかわり問題」で生徒のやる気が出た話

          今日は簡単な実践報告です。 授業でとりくむ練習問題に追加して、「おかわり問題」を出してみたら、思いの他、生徒のやる気が高まったというお話です。 ◆おかわり問題とは「おかわり問題」とは、簡単に言うと 教科書にもともと用意されている問題では満足できない人向けの問題です。 最近は、クラス内での学力が大きく二極化しており、学習が得意な生徒にとっては、教科書の問題では物足りないことが多くあります。 しかしながら、全体で学習を確認する場面においては、ある程度苦手な生徒をターゲットにし

          「おかわり問題」で生徒のやる気が出た話

          「宿題・課題リスト」を共同編集で作成してみた

          みなさんこんにちは。 GIGAスクール構想により、1人一台のタブレット端末が配られてから、3年近くが経ちました。 さまざまな使い方があるタブレット端末ですが、授業で使用するだけではもったいないです。 今回は、家庭でも使用できる活用法として、「宿題・課題リスト」について、まとめようと思います。 ※今回の内容はMicrosoft365を対象にしていますが、同様のことはGoogleでも可能です。 ◆「宿題・課題リスト」とは「宿題・課題リスト」とは、共同編集の機能を作成し、生

          「宿題・課題リスト」を共同編集で作成してみた

          「生成AIチェッカー」を使ってみた。

          みなさんこんにちは。 先日、「生成AIチェッカー」というサービスが発表されました。 テキストが「AIで生成されたものであるかどうかを判定」してくれるサービスです。 生成AIによって様々なものが生み出されている現在、AIかどうか判定してくれるサービスは非常に興味深いですね。 今回は、実際に使用してみた感想をまとめたいと思います。 どんなサービスなのかサイトにはサンプルとして、AIが作成した「TOEICの学習法」というテキストが用意されています。 これをチェックすると、画

          「生成AIチェッカー」を使ってみた。

          生徒が使えそうな英文添削Botを作ってみた。

          みなさんこんにちは。 今日は、「生徒が使えそうな英語添削botを作ってみた。」というテーマで話しをしていきます。 なぜこんなbotを作成しようと思ったかというと、 ChatGPTは英文添削が得意なのに、生徒がChatGPTを直接使用するには、壁があるからです。 登録する必要があることが、大きな壁です。 また、学校のアカウントを使用するにも 同時に複数の生徒が使用することはできません。 ですから、授業中に生徒が自分で英文をChatGPTに入力するのではなく、APIを使うこ

          生徒が使えそうな英文添削Botを作ってみた。

          ChatGPTを英語学習のコーチにするためのプロンプトを考えてみた。その②(英作文編)

          みなさんこんにちは。 今日も、「ChatGPTを英語学習のコーチにしよう」というテーマで、話をまとめようと思います。 前回、「ChatGPTを英語学習のコーチにするためのプロンプトを考えてみた。その①(単語編)」という記事を作成しました。 その続きという位置付けです。 前回は「単語」でしたが、今回は「英作文」のコーチングを目指します。 前回のプロンプトをベースに入力するまずは前回のプロンプトを使用し、シンプルに「単語」を「英作文」に変更してみましょう。 変更した部分は太

          ChatGPTを英語学習のコーチにするためのプロンプトを考えてみた。その②(英作文編)

          ChatGPTを英語学習のコーチにするためのプロンプトを考えてみた。その①(単語編)

          みなさんこんにちは。 今日は、「ChatGPTを英語学習のコーチにしよう」というテーマで、話をまとめようと思います。 そんなことを考えたきっかけは、PIVOTの公式YouTubeチャンネルに、国山ハセンさんが、英語学習のコーチングを受ける動画が公開されていたからです。 このコーチングを提供している企業は、データを活用し、とにかくコーチングに徹しています。 そんな動画を見ながら、 「自分も取り組んでみたいな。」という気持ちが芽生えたと同時に 「価格が高いよね。」という当た

          ChatGPTを英語学習のコーチにするためのプロンプトを考えてみた。その①(単語編)

          ChatGPTとKahoot!で、英単語クイズを自動作成してみた。

          みなさんこんにちは。 最近は学校現場でしようできるWebサービスが増えてきていますよね。 夏休みを利用して、少し使ってみたという人も多いのではないでしょうか。 実際、私もその1人です。先日、初めて「Kahoot!」を使用してみました。 生徒が楽しめるような工夫もあり、早く授業で使ってみたいなと感じています。 さて、そんなKahoot!ですが、使っていて思ったことがあります。 「クイズを作るのが面倒くさい!」 一問一問作っていたら、本当に時間がかかります。 しかし、

          ChatGPTとKahoot!で、英単語クイズを自動作成してみた。

          AIを活用できる「頭の強い人」ってどんな人?

          みなさんこんにちは。 昨年あたりから、ChatGPTやStable Diffusionなどの生成AIが、大きな話題となっていますよね。 もう使ったという方が多いのではないでしょうか。 例えばChatGPTでいうと、どんな問いに対してでも、おおよそそれらしい答えは返ってきます。 また、学校のテストのような、「これが正解」といえるものがあるような問題については、 非常に高い確率で正解を教えてくれます。 これまで「テストの点数がいい」という理由で、「頭のいい人」が決定されて

          AIを活用できる「頭の強い人」ってどんな人?

          やっぱり教員は”天職”なのかな?

          みなさんこんにちは。 教員という仕事は、採用試験がありますよね。 最近では、かなり倍率が下がってきているため、簡単に採用される人も多いですが、基本的には「先生になろう!」と決意して、努力してなるものです。 しかしながら、病気になってしまう教員や、辞めてしまう教員は後をたたず、「教員不足」が問題となっています。 「教員不足」はすなわち、私たち教員の仲間が足りないということです。 私たち教員は「魅力的じゃない」と言われているに他なりません。とても残念です。 そんな時、メ

          やっぱり教員は”天職”なのかな?

          生徒指導にも活かせる「再評価」ってなんのこと?

          みなさんこんにちは。 学校現場で働いていると、本当に様々な問題が起こりますよね。そして、その度に、生徒とじっくり話をしたり、時には叱ったりしますよね。いわゆる「生徒指導」です。 みなさんが学校で生徒指導をしていると、こんな悩みをもつことがあるのではないでしょうか。 生徒指導をしても・・・ この指導が正しいのかどうかわからない。 話はしたけれど、どこに着地させればよいかわからなくなった。 本人が納得できているかどうかわからない。 今回は、そんな悩みを解決する手立て

          生徒指導にも活かせる「再評価」ってなんのこと?

          教員必見!必ず知っておきたい心理学7選

          この記事のほとんどをAI(GPT4)に作成させています。AIの実力を測るうえでも、参考にしていただければと思います。 教育という困難な道に立ち向かう全ての教員へ、心理学からの援護があります。 学習者の心理を理解し、それを活用することで教育効果を飛躍的に向上させることが可能です。 この記事では、その中でも特に教育現場で有用な7つの心理学的原理を深堀りし、教員がこれらをどのように活用できるかについて詳しく解説します。 教員が知っておきたい心理学7選①カリギュラ効果:禁じら

          教員必見!必ず知っておきたい心理学7選

          「生成AIガイドライン」をまとめてみた。

          みなさん、こんにちは。 AIが大きな話題となっている今、学校現場での活用やルール作りが急がれています。 そんな中、先日文部科学省から「初等中等教育段階における生成AIの利用に関する暫定的なガイドライン」が発表されました。 このガイドラインは、「教育現場でのAI利用についての参考資料として」作成されたものです。 今回は、その内容を簡単にまとめ、教育の現場でAIをどのように活用すべきか、またその際にどのような注意点があるのかについて、みなさんにお伝えできればと思います。

          「生成AIガイドライン」をまとめてみた。