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学年主任になってはじめたこと

今年度、担任を外れ、学年主任になりました。
学年主任となると、担任とは求められるものが異なります。

周りの人達のサポートを受けながら、ようやくゴールデンウィークを迎えられそうです。
教員の1年は、ひとまずゴールデンウィークを目指してスタートするものですよね。

さて、今回はそんな私が学年主任としてはじめた取り組みを、簡単にまとめます。
それぞれの項目の具体的な内容については、別の機会にまとめられればと考えています。

◆目的の設定

学年が存在する目的として、「みんなの笑顔を増やす」という目的を設定しました。それを最初の学年集会で生徒に伝えました。また、学年通信や保護者との学年懇談会でも伝えました。

仲間を大切にすることは、みんなの笑顔を増やすことです。
掃除をすることも、一緒に生活するみんなが気持ちよく、笑顔で生活できるためです。
行事に一生懸命取り組むことも、みんなの笑顔を増やすためです。
一緒に勉強することも、長い目でみて、みんなの笑顔を増やすことにつながります。
何があっても、「みんなの笑顔を増やす」が達成されることが目的です。

だからこそ、指導すべきポイントが決まります。
考えるべきは「みんなの笑顔を増やす」という目的だけです。

例え生徒が失敗しても、「みんなの笑顔を増やす」ために挑戦したことなら、「よく挑戦したね。」という指導になります。

生徒同士のトラブルが起きた時、確認すべきことは「それは、みんなの笑顔を増やすことになるかな?」という1点です。

学校現場で働いていると、「◯◯しましょう。」や「▲▲してはいけません。」といった言葉をよく使います。生徒への指示としてはわかりやすいですが、それでは、個別の事案に対して、1つ1つ指示を出す必要があります。
そうすると、生徒は指示を待ちます。考えなくなります。

「みんなの笑顔を増やす」という目的が共有されていれば、いちいち指示をする必要はありません。
その目的に合っているかどうかを生徒が判断して、行動することができます。

◆Teamsの活用

学年の職員との情報共有を、Teamsで行うこととしました。
理由は3つあります。

▼記録が残る・検索できる

Teamsを活用し、情報をデジタルで共有することで、記録が残ったり、検索したりできます。
「◯◯って、何だったっけ?」と忘れてしまった事があっても、過去をさかのぼってチェックしたり、検索したりすることで、情報にアクセスできます。

▼どこからでもアクセスできる。

授業は短学活は教室、事務作業は職員室と、教員の活動場所は様々です。知りたい情報がある時に、タブレット端末を持ち歩いていれば、どこからでも情報にアクセスすることができます。

▼非同期のコミュニケーションが取れる。

学校では、職員が職員室に揃うタイミングがありません。放課後、生徒が帰宅してからではないと、全員と打ち合わせることができません。同じ内容を、それぞれの担任に伝えなくてはいけないなんてこともあります。
しかし、Teamsを活用することで、情報を受け取る人が、受け取れるタイミングで受け取ることができます。情報の共有が、1度で完了します。

◆学年朝の会の毎週実施

毎週、学年朝の会を実施することにしました。
理由は3つあります。

▼共通理解が図れる。

同じ内容を、同じように話したとしても、担任の伝え方によって伝わり方は変わります。
もちろん、その担任らしさがあることは良いことですが、学年として共通理解すべき内容に、差ができることは避けたいです。
学年朝の会を毎週実施することで、一週間の活動内容を、生徒全員が同じように聞く機会は、非常に有効です。

▼大勢の前で話す場になる。

毎週の学年朝の会は、司会進行を学級代表に任せます。そして、毎回別の生徒を担当にします。
そうすることで、学級だけでなく、学年全員の前で話す機会を増やし、人前で話すことに慣れることができます。

また、生徒だけではなく教員にとってもよい機会になります。学級全体を前に話をすることがあっても、学年全体を前にする機会は多くありません。特に、経験年数の浅い教員にとっては、いい経験になります。
毎週テーマと担当者を決め、教員も交代で話します。

▼「学級担任」に依存しすぎない。

最近では、学級担任を固定しない「学年担任」を活用する学校も増えてきているようです。しかし、そのような大きな変化はなかなか認められなかったり、デメリットもあります。

そこで、学年朝の会を実施することで、よい意味で「担任以外の人の話を聞く」ことができます。
いつも同じ人の話だと生徒も飽きてしまったり、合わない人の話は聞く気も起きなかったりします。

また、担任以外の話を聞く機会が増えることで、その人に対する親近感も生まれ、困った時の相談相手が増えることも考えられます。

◆まとめ

主任になって思うことで、「主任のアイデア次第で、大きく変わる」ということです。
学年の活動に関しては決定権があるので、「こうしてみたい。」という考えを実行させることができます。
当然、他の担任たちとの話の中で決定されるべきものですが、「もっとこうしたい。」というアイデアを生むモチベーションに繋がります。

今回は、私が学年主任になって始めた取り組みを、3つまとめました。
その具体的な効果や内容については、改めてまとめたいと思います。
また、その他にも思いついて活動したことはまとめたいです。


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