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「宿題・課題リスト」を共同編集で作成してみた

みなさんこんにちは。
GIGAスクール構想により、1人一台のタブレット端末が配られてから、3年近くが経ちました。

さまざまな使い方があるタブレット端末ですが、授業で使用するだけではもったいないです。

今回は、家庭でも使用できる活用法として、「宿題・課題リスト」について、まとめようと思います。

※今回の内容はMicrosoft365を対象にしていますが、同様のことはGoogleでも可能です。

◆「宿題・課題リスト」とは

「宿題・課題リスト」とは、共同編集の機能を作成し、生徒が宿題や課題を入力できるリストのことです。
エクセルに必要な情報を入力することで、学級のだれでもその情報を見ることができます。

リストのサンプル

作成方法は後述しますが、まずこのリストのメリットを伝えます。

◆「宿題・課題リストのメリット」

▼いつでも、どこでも確認できる

宿題や課題は、これまでは、教員が授業中に伝えたり、掲示物を教室に貼ったりしていました。それを生徒が予定帳に記入にていました。
それでは、予定を書き漏らした生徒や、授業に参加できなかった生徒には正しく伝わらないことがあります。

しかし、このリストがあれば、「いつでも」「どこでも」確認することができます。
オンライン上で情報が共有できるので、「私、知りませんでした。」という言い訳もできなくなります。
社会に出ると、「そんなこと知りませんでした。」では、損をすることがたくさんあります。必要な情報を自分で確認するトレーニングとしても、効果があると考えています。

▼生徒が入力できる

共同編集のメリットとして、誰でも入力できる点が挙げられます。つまり、このリスト自体を生徒が更新することができます。

私が担当している学級では、「教科係」というそれぞれの教科のリーダーがいます。そのリーダーたちが担当者として、単元テストの日程を入力したり、宿題の入力をしたりしています。
自分が入力した内容を他の生徒が見るわけですから、教科係はその教科のリーダーとしての責任を感じながら、意欲的に活動しています。

担任としては、学級の生徒が活躍する場の1つとして使用しています。
人前で話したり、仲間に声をかけることが苦手な生徒もいますので、このようにテキストベースで情報を伝えられることも、ひとつの方法です。
とてもマメに入力する生徒もおり、生徒のよさに気づくきっかけにもなっています。

▼担任も確認できる

担任している生徒の保護者からの質問で、意外と答えられないものが「宿題や課題は何がありますか?」ですよね。
特に、欠席した生徒の保護者とコミュニケーションを取る際は、わからなくて答えられない場合が多いです。

そんな時でも、このリストを活用することで、担任も情報を共有することができます。

◆作成方法

作成方法は非常にシンプルです。

まずは、学級のチームに、エクセルブックを作成します。

画像のように、
1:チームのタブにある「ファイル」を選択する。
2:「新規」から「Excel ブック」を選択する。

以上です。
あとは、名前をつけて、共有したい内容を入力できるように表にするだけです。

◆注意点

▼誰かが消してしまう可能性がある

だれでも編集できるので、入力されているデータを、誰でも削除することができます。
故意でなくても、誤って・・・ということも考えられます。
その辺りの注意喚起が必要です。

なお、私が使用している限りでは、未だそのような事故は起こっていません。
そういった可能性があるという程度です。

◆まとめ

今回は、エクセルを使用した「宿題・課題リスト」の共同編集についてまとめました。
とても簡単に情報が共有できることに加えて、生徒の活動の幅が広がるのではないかと考えています。

ちょっとしたことですが、このようにタブレットやクラウドを使用し続けていくことで、生徒の活用スキル向上や、新たな活用法の発見につながっていくといいなと思っています。

イチロー選手の、こんな言葉も有名ですよね。

「小さなことを積み重ねることが、とんでもないところへ行くただ一つの道」

これからも活用し続け、よりよい方法を考えていきたいです。

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