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2021年ベストドラマ トップ10

2020年はドラマ制作が難しかった影響を受けてか、その反動によって質の高い作品が固まった2021年。ここ数年の中では最強のドラマイヤーだった。


10位 最愛

これぞTBS金曜22時!という記名性の高い、人間関係ねじれまくりミステリ。最後の解決パートの舞台がショッピングモールというのが良かった。


9位 アバランチ

藤井道人監督によるピカレスクエンターテイメント。アクションシーンがあまりにも様になっていて、そのクオリティだけでも見ごたえありだった。


8位 うきわ

物凄く静かなトーンで腹の底から冷えてくる恐ろしい駆け引きが淡々と描かれている終盤も素晴らしいが、妄想と希望が織り交ざる日常パートが上質。


7位 オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ

オダギリジョー脚本・演出・主演。濃密な3話で、「時効警察」の流れを汲むオフビートなミステリを仕上げてみせた。身も蓋もない会話って愛おしい。


6位 今ここにある危機とぼくの好感度について

渡辺あや脚本。松坂桃李が振り回され、困り続ける、その様はあまりにも現代的な悲哀に満ちている。己の"正義"を揺さぶる社会派ブラックコメディ。


5位 お耳に合いましたら。

ポッドキャストをテーマにした作品でこういう"発信"する小さくもかけがえのない喜びを描く作品は貴重かな、と。大人の青春譚としても屈指の出来。


4位 ムショぼけ

「すばらしき世界」「ヤクザと家族」と本質的には同じだけどこうもコミカルに仕上がるものか。終盤の精神世界との対峙パートもとても好みだった。


3位 きれいのくに

加藤拓也脚本。整形を気軽に行える世界において見た目にまつわる苦悩を交わし合う高校生たちの群像劇。突飛な設定だけど、胸を打つ瑞々しい作品。


2位 大豆田とわ子と三人の元夫

坂元裕二脚本。どう生きていくかをどう選ぶか。迷ったり笑ったり怒ったり泣いたりしながら、何も決めずにそのまま"在る"ことを肯定する人生賛歌。


1位 俺の家の話


宮藤官九郎脚本で長瀬智也の芸能界引退前ラスト作。長年の関係性だからこそ描けた、演者が舞台を去ることについての物語。笑いと熱気で昂った。



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