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『茨城で「好き」を育てながら仕事を楽しむ人と働く』ーアーストラベル水戸|飯塚菜月さん・橋本理沙さん

菜月さん、理沙さんとの接点はここ!

#水戸 #ひたちなか #教育旅行 #上京 #Uターン #2拠点生活 #ifdesignproject #転職 #教育 #森と未来の学校

プロフィール

写真左:橋本理沙(はしもと りさ)さん
1997年生まれ、茨城県ひたちなか市出身。高校卒業後上京し、首都圏の大学に通う。新卒で都内のWeb広告系の企業に入社、2020年3月に茨城にUターンし、アーストラベル水戸株式会社にジョイン。現在、茨城と神奈川の2拠点生活をしつつ、新規事業に取り組んでいる。

写真右:飯塚菜月(いいつか なつき)さん
1995年生まれ、茨城県水戸市出身。高校卒業後上京し、都内の大学に通う。新卒で都内の大手人材会社に就職。2019年にif design projectの第2期として活動し、2020年12月にアーストラベルに社員としてジョインし茨城にUターン。今年末に入社して丸2年を迎える。

茨城で暮らし働くお二人の今

———お二人の現在のお仕事について教えてください!
菜月さん:私は、教育旅行(学校の校外学習)と行政案件を担当していますが、今は教育旅行に関わるのがほとんどです。

理沙さん:なっちゃん(菜月さん)は内を守るのが得意なタイプなんですよ。
案件を持ってくるのは尾崎さん(アーストラベルの代表)なんですが、そこから先生との関係を築きながら、任された旅行を良いものにしていって、最後までやり遂げるのが得意だなと感じています。

———丁寧にお仕事に取り組んでいるのが目に浮かびます。理沙さんはいかがですか?

理沙さん:時期によって異なりますが、1年を通してSNS運用やサイト更新に取り組んでいます。
教育旅行シーズンはそちらの業務に入って、それ以外の時期は学生のキャリア形成に関する新規事業を動かしています。

菜月さん:りさっち(理沙さん)が携わっている業務の件数は、社内で一番多い気がしています。

———プライベートでお二人はパートナーと離れて暮らしているそうですが、具体的にはどんな暮らしをしていますか?

菜月さん:7月に結婚して茨城で同居しています。夫が仕事の関係でどうしても東京に行かなければならないので、週末だけ一緒に住んでいる形ですね。

理沙さん:私はなっちゃんの逆ですね(笑)週末には夫のいる神奈川に通っています。
夫が仕事で神奈川から離れられないけれど、私は茨城で働きたかったし、「結婚生活も仕事も諦めたくない!」という気持ちが強かったんです。
だから2拠点生活を始めることにしました。

———それでも、茨城から神奈川までは3時間程かかりますよね。それを続けているのはすごいことだと思います。

理沙さん:私、むしろこの暮らし方って今しかできないと思っていて。
今後ライフステージが進んでいった時に、今2拠点生活をしなかったことを後悔したくないんです。

もちろん、2拠点生活が続けられているのは尾崎さんや他の社員の方がサポートしてくれたり、気遣ってくれる雰囲気があったりするからこそだと思っています。



茨城への思いが変わっていく大学時代

———みなさんは大学時代、どんな学問を学んでいたんですか?
菜月さん:大学時代、場づくりに興味があったので、社会学を専攻していました。

理沙さん:私は大学時代は法学部に入っていて、専攻が行政学だったんですよ。
行政が事業に取り組む際に関わってくる法律や条例について学んでいました。

———そうなんですね!お二人とも大学は県外ということですが、当時上京したい気持ちが大きかったのでしょうか?

菜月さん:私は、茨城が嫌だと思ったことは1回もないんですよ。人混みが苦手なのもあって、上京したい気持ちも特にありませんでした。

高校生の頃は、「私は絶対に茨城から出ないぞ」という強い気持ちがあったほどです(笑)

そんな高校時代、大学選びで悩んでいた時に聞いた友達の言葉が忘れられなくて。

「私東京出るし、出たら絶対茨城に帰ってこない。だって何もないしつまらないんだもん」

それを聞いて、悔しい・寂しい・悲しい気持ちで、すごく大きな衝撃を受けました。

友達が地元から離れて戻ってこないという危機感と、地元のシャッター街を見ての寂しさから、地域に貢献できることをしたいと思うようになりました。

———なるほど。理沙さんはいかがですか?

理沙さん:私は反対で、元々中学までは茨城が好きじゃなかったんです。中学が荒れていたこともあって、「こんな地元では暮らしていたくない」「誰も知らない所へ行きたい」と思っていました。

私の茨城への意識が変わったのは高校生の時です。
茨城の若者に夢を与えたいという思いで活動している地域の人に出会って、気持ちがガラッと変わったんですよね。

大学に入って地域系の学生団体に所属し、地元のために活動している仲間に出会うことでもっと茨城のことを発信したいと思うようになりました。

それもあって将来は、「若者に地元の良さを知ってもらう活動をしたい」「地元に貢献できることをしたい」と考え始めましたね。



自分のやりたいことを大切にして好きな人と働く

———地域についての興味を持っていた大学時代。1社目は東京で働くことを選んだお二人がその後どんなキャリアを歩んでいったのか、話を伺いました。

———新卒ではどんな会社を選んだのですか?

菜月さん:東京の大手人材会社に就職しました。
その企業は地方創生にも取り組んでいて、仕事として地方に関われることが魅力的だったので、そこ1本に絞って就活していました。

理沙さん:私は、広告代理店でもありWeb集客もしている会社に新卒入社しました。
茨城にはITや広報の力が足りないと考えていたので、その知識や経験を身につけられると思い、入社を決めました。

———お二人とも今とは全く異なるお仕事をされていたのですね!そもそも茨城に戻ろうと考えたのは何がきっかけだったのでしょうか?

菜月さん:1年ほど働いた頃、体を壊してしまったんです。
体への負担が少ない部署に異動させてもらいましたが、仕事の内容に関しては全く興味がなかったんですよね。

体調には合っているけれど、20代のこの時間を自分の興味がないことに費やしてしまって良いのだろうかともやもやしていました
私がやりたいのは、地域に関わる仕事でしたから。

そんな時、if design projectの第2期の募集を見つけたんです。

※if design project:茨城県内の企業とタッグを組み、フィールドワークや講義を通してチームで地域の課題を解決していく、約4か月間にわたる茨城県の関係人口創出プロジェクト。

そこで、「茨城が好きな人が私以外にもいる」ことを感じられたのがとても嬉しかったのを覚えています。
プロジェクトを作っていくのは大変だけれど、それ以上に楽しいと感じていました。私もこんなことを仕事にしたいと思った瞬間でした。

その繋がりで、アーストラベル(以下アース)を紹介してもらい、代表の尾崎さんに出会いました。

アーストラベル水戸株式会社の皆さん
(中央が代表の尾崎さん)

理沙さん:私もなっちゃんと同じで、1年ぐらい働いたころに心身ともに疲れてしまって。2020年の3月に茨城に帰ってきました。

それから、学生時代にご縁のあった茨城の企業の幼児教育の先生として働き始めました。その頃から子供や教育には関わっていましたね。
観光業界に繋がりを持っていたその企業の社長に繋いでもらったことが尾崎さんとの出会いです。

元々観光に興味があった私は、社員としてではなくアルバイトのような形でアーストラベルに関わるようになりました。

———様々な縁が重なってアースと関わり始めたんですね!

———菜月さんは他にも転職を考えていた企業があったそうですが、アースを選んだ決め手はなんだったのですか?

菜月さん:今までやりたかったことが仕事としてできるのはもちろんですが、いろんなリスクや短所を理解した上でそれでも後悔しないと思えたこともありますね。

自分を誇張して見せる転職活動は、また前と同じように体を壊してしまう結果になるんじゃないかと思ったんです。大きな違和感がありました。

時に誇張を強いられるようなすっきりしない転職活動を続けるのか、魅力的だけど小さな企業、アースに就職するのかの選択に私には思えました。

「もうチャンスを逃している場合じゃない」と思って最後にはアースに飛び込む決意をしました。

———理沙さんがアースの社員になろうと決めた理由はどんなところなのでしょうか?

理沙さん:私がやりたかった地域の活性化に取り組めること、元々子供が好きで教育にも興味があったこと、そして何よりも、アースの社員さんや関わる人がとても素敵なのが魅力でした。

それに、私と同じ時期に関わるようになったなっちゃんの成長スピードがすごくて!

仕事でキラキラしてるなっちゃんが素敵だな、私もなっちゃんと一緒にもっともっと頑張りたいなと強く思いました。

だから、いろんなことに手を出しすぎずにアースに絞って、アースで成長していくことに決めたんです。



教育旅行にもより多くの選択肢を

———アーストラベルとして、個人としてのこれからの展望について聞かせてください!

菜月さん:会社全体として、『森と未来の学校』という一般社団法人を立ち上げて活動を始めていきます!
この事業のターゲットは首都圏の学校で、茨城で探求学習をしてもらうためのものです。

菜月さん:これまでは茨城の方を県外に連れて行くのがメインだったけれど、今度は矢印を逆に向けて、県外のお客さんに教育旅行として茨城に来てもらうようにしていこうと思っています。

理沙さん:時代に合わせて教育は変わると思うんです。でも、今の教育旅行だと長年にわたって場所は一緒。

伝統を重んじるのも大事だけど、時代に合わせて学校行事を選べるようにするのも大事だと考えています。

理沙さん:各学校ごとに教育旅行の目的が違っていて良いんです。
普段友達や家族と行かないような場所に行ったり様々な大人と話したり、何か自分を知り将来を考えるきっかけを旅を通して届けられたら嬉しいです!

菜月さん:世の中が変わっているのに学校だけが変わらないのはもったいないもんね!

———『森と未来の学校』事業を行うにあたって、協力してほしい人はどんな人ですか?

理沙さん:教育旅行のコンテンツを作ったり、記事を書いたり、撮影してくれたり、デザインしてくれたりする人、いろんな人の力を借りたい!!

菜月さん:教育が好きな人、何かしらの形で関わりたいと思っている人が関わってくれたら本当にありがたいです…!



U30のみなさんにメッセージ!

———最後に、これを読んでいるU30世代のみなさんにひとことお願いします!

菜月さん:自分の好きなことを大事にすることを蔑ろにしないでほしいです。必ず何かに繋がるから。私の場合その「好き」が茨城でした。

他の人からすれば変な趣味だなと思われることもあるかもしれないけれど、それをずっと大事にしていたら、のちに仕事に繋がったり、その人の生き方にプラスになったりすると思います。

今、自分にとって暗くならずに楽しいと思えることをちょっと深堀りしてみたり、それを茨城とか、自分がやりたい場所で生かせないかを考えてみたり。

好きなことは武器になるから、自分には何もないと思わないで!
暗くならなくていいし、落ち込まなくていいよ〜!悩みすぎず!


理沙さん:今の茨城には、何かやりたい時や悩んでいる時に、「一緒にやろう!」と手を差し伸べてくれる環境が整っていると思います。
気になることがあれば話を聞いてみたり、覗いてみたりして、一歩を踏み出せればいいなあ。

周りの人がめちゃめちゃ優しいし、助けてくれるし、たとえ失敗しても最後にはなんとかなる!

一旦やってみて、地域と関わっていく中でこれからどうしていくかを決めるのもいいと思います。

私たちはちょっと先に転職はしたけれど、みなさんと同じようにいつも悩みながら進んでいる仲間ですよ!


———お忙しい中インタビューのお時間をいただきありがとうございました!これからも応援しています!

ありがとうございました〜〜!

◎編集後記
今回はわたしよりちょっと歳上のお姉さん2人にインタビューさせていただきました!
お二人ともいつもわたしに会った時には気さくに話しかけてくださって、なおかつとっても褒めてくれる、優しいお姉さんたちです🥺
わたしもいつかお二人のように、楽しく働いていると胸張って言えるような社会人になりたい、、、、!!

SETTEN発起人|大学5年|戸板咲紀




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