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[ITIL入門⑧]価値に着目する

ITIL入門シリーズ第8回は「価値に着目する」です。下記(ITIL入門④)で、「誰に」を意識する重要性をご説明しましたが、その続編です。

ITILの最新バージョンであるITIL4では価値に着目することの重要性が説明されており、その最初の一歩が実は④でお話した「誰に」を意識することになります。

では、価値を提供するために、次のステップとして取り組むべきことは何か・・・それは、顧客の価値観を把握することです。

具体的には、「なぜこのサービスを利用するのか?」「そのサービスについてどう感じているか?(顧客体験)」「サービスはどのように目標達成に役立っているのか?」「サービス消費者がサービス提供者をどう評価しているのか?」などです。

重要なのは、これらをサービス開始時だけではなく、継続的に利用者のフィードバックを収集することで、利用者の価値に応え続けることです。

そして、すべてのサービス提供スタッフが価値を理解し、価値を起点に日々の業務を行うことです。

結果、ITIL入門①でお話した内容にもつながり、よりよりサービス提供が可能になります。

最後に補足です。

ITIL4はデジタル時代を意識した内容にアップデートされているため、従来のIT部門から事業部門に提供する内部ITサービス中心の考え方から、より広い一般消費者までも視野に入れた内容になっています。

よって、より価値に着目する重要性やCX/UXを理解する重要性が強調されている点は、注目すべき変化点だと思います。

本日は以上です。ありがとうございました。

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