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私が「国際交流ハイキング・グループ」を続ける理由

私は昨年の夏からMeetupという趣味をベースとしたリアルコミュニケーション・アプリを利用して「ハイキング・グループ」を運営しています。

そろそろこのボランティア活動を開始して一年が経とうとしています。

ハイキングは本質的に危険が伴うアクティビティです。
そのため「登山道の下見」や「英語対応の地図の用意」など、毎回安全への配慮がなかなか大変です。

この記事では、それでも私がこのハイキング・グループを無償で続ける理由を自分なりにまとめてみます。

はじめた動機

このグループの運営を始めた当初の理由は、「死ぬまでに英語が話せるようになりたい」という私の個人的なモチベーションからでした。

何度も英語学習にトライしては挫折してきた自分の過去を振り返り、私が英語を習得するには日常に「英語を話す必然性」が必要だと確信しました。

とはいえ、私は仕事では英語は必要ありませんし、外国人の知り合いもいません。

「外国人の友人」が欲しいといっても、ただでさえ冴えないアラフォーのおじさんである私となかなか友達になってくれ外国人はいないでしょう。

そこで自分の趣味である「登山」で国際交流することを思いつきました。

たとえ英語が上手に喋れなくても「自分の好きな山の道案内」なら、「ジェスチャー」と「中学英語」の合わせ技でかろうじて私にも可能なはずです。

外国人が日本の山でハイキングが可能か?

外国人が日本で登山を楽しむには「漢字」の問題のがあると思います。
というのは、日本の登山道は日本人でも読めないような難しい感じで溢れているからです。

例えば「人里」って読めますかね?

これは「人里(へんぼり)」と読みます。
私の大好きな東京唯一の村である「檜原村(ひのはらむら)」の「浅間尾根(せんげんおね)」付近に位置する集落の名前です。

我々日本人にも「人里」、「浅間」、「檜原」って耳なじみのない読み方かと思われます。
特に山の名前や、その周辺の集落にはこのように解読が困難な漢字で溢れています。

日本人にすら読めない漢字で溢れている山岳エリアは、外国人にとって大変困難が多いことが予測されます。

一方で日本の「登山地図」や「登山ガイド」は英語対応のモノは私の知る限りまだほとんど無いようです。

登山道に設置されている看板も、英語対応しているのは高尾山や富士山くらいなものかと思います。

私が約一年間このグループを続けてみて感じた実感として、地図やガイド本の無い現状では多くの日本在住の外国人にとって、例え低山であっても大変危険なハイキングにならざる負えません。

勝手に芽生えた使命感

そこで私が最近私の中に勝手な「使命感」のようなものが芽生えてきています。

「日本に住む外国人に日本の登山(ハイキング)を紹介したい。」という使命感です。

政府の政策で今後も日本で働く外国人は増えていくものと思われます。
都市で働くかぎり、彼らも私達日本人と同様に多くのストレスを抱えることが予想されます。

日本の山で休日に安全にハイキングを楽しむには、単独ではなくグループハイクが最適かと思われます。

勝手なおせっかいかもしれませんが、多くの自然を愛する様々な国籍の人々が、日本で安全に登山を楽しめるようになればいいなと本気で思います。

はじめは自分の「英語学習」のために始めたハイキング・グループでしたが、今は世界中の人々に「日本の美しいトレイル」を紹介したいという思いでこの「東京ハイキング・グループ」を続けています。


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