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永乱16年 秦国→羽如国32番領攻略戦

秦国はいよいよ羽如国を徹底的に討つ為の戦略を考案した。それは、大将軍格始め、将軍格でも精鋭のみを集め侵攻することで下の将校らの成長は見込めないが、最強の攻撃力を誇ることができる。

そして、長きにわたって戦ってきた羽如国筆頭将軍である「黄大将」が生きている限り羽如軍を淘汰することはできないと考え、今回の戦は侵攻戦でありつつも、最大の目標は「黄大将の首級」であった。

更に秦軍は精鋭のみの出陣となったが、精鋭のみで固めた軍でも羽如軍の総数を上回っていた。これは羽如軍にとっては絶体絶命の危機である。

もちろん羽如軍はそれを知る由もなく、事前に秦国に潜ませてあった間者からの通達では「総勢22名の将で構成する王騎馬陽率いる秦軍出陣」という情報程度しかわからず、これはあの王騎馬陽を討てる好機と捉えた。

そこで、羽如軍は黄大将大将軍を総大将として、総勢18将で編成される軍を興し、これを迎え撃つ準備を進めた。以下、この戦での両軍軍容である。

☯戦況中継1日目

先に侵攻を行った秦軍を紹介する。

〇秦軍
・総大将:王騎馬陽大将軍(20)
・副将:翔王大将軍(18)
・第一軍長:縁蘭大将軍(16)
・第二軍長:千空大将軍(15)
・第三軍長:律会大将軍(15)

以下大将軍10名、将軍7名で構成される総勢22名の軍

次に防衛する羽如軍を紹介する。

〇羽如軍
・総大将:黄大将大将軍(19)
・副将:赤蛇大将軍(11)
・第一軍長:四蛇大将軍(11)
・第二軍長:秦蛇将軍(10)
・第三軍長:螺蛇将軍(10)

以下将軍4名、将校9名で構成される総勢18将の軍

今回、秦軍は筆頭将軍、王騎馬陽を総大将にして出陣した。

しかし、いつもと異なるのは今回秦軍は「将校無しの精鋭の将」のみで編成して出陣した。

それに気づかなかった羽如軍は今回人数差が少ない事から、強気に応戦した。黄大将は今度こそ王騎馬陽を討つ気でいて、闘気にたぎっていた。なにせ、王騎馬陽は歴代の自身の兄弟である金大将大将軍、親である青大将大将軍を討った仇敵であったからだ。

両軍布陣してから開戦初日、秦軍は副将の翔王大将軍が攻勢の魁に立った。

一方、羽如軍は市蛇将軍が指揮を執っていた。
しかし、市蛇将軍が翔王を前にすると恐怖を抱いてしまい、強い攻勢に出れなかったがすぐ後ろの羽如軍総大将の姿もあり、戸惑いを隠せなかった。

羽如軍横陣の少し奥には総大将の黄大将が戦局全体を見渡していた。

これを見定めた翔王は市蛇将軍なんぞ、目にもくれずに羽如軍攻勢を打ち破り、羽如軍総大将めがけて一気に突撃した。

これに気付いた黄大将は急いで後退しようとするも、翔王の突破力はあまりにも異常で本軍を食い破り、黄大将と剣を交え深手を負わせた。

武力では現勢力で翔王にかなう武将は存在しない。自軍の総大将王騎馬陽ですらもそれは例外ではない。

☯戦況中継2日目

開戦初日、羽如軍はいつもの秦軍と様子が異なることに気付いた。秦軍は末端までかなり洗練されていた。

深手を負った黄大将は羽如軍奥深くに退却し、作戦を練り直した。

その間も秦軍の猛攻は凄まじく、羽如軍の兵数をかなり減らしていく一方であり、末端の羽如兵はただただ蹂躙されていた。

開戦二日目も引き続き、秦軍の魁には翔王がいた。
しかし、その戦い方はいつもより激しく、翔王自身も負傷していたが、それには気を取られず猛攻を仕掛けていた。

ここで、羽如軍防衛陣に配属されていた羽如軍将校三人衆、韓蛇、無蛇、歩蛇将校が同時に翔王大将軍に切りかかった。これは実力が及ばず三人全員討ち死にしようとも相打ち覚悟の斬撃であった。しかし、翔王との実力差はあまりにも歴然で尽く討ち取られていった。

唯一韓蛇将校のみ一太刀しっかり翔王に食らわせた。

初めて翔王の足止めに成功して、数回切りあった韓蛇将校は勇猛であったが、やはり翔王の強さに負けて討ち取られてしまった。

それでも秦軍が洗練されていることに気付き有力将と総大将の軍が後方に下がった為、この日羽如軍は前線を将校らのみの犠牲程度で済んで、羽如軍の有力将を失うことはなかった。

それでも一日に三人の将校を失う痛手を負った。

☯戦況中継3日目

この日も前日に引き続き羽如軍は守りに徹したが、前日に将校を多く討たれてしまった為、将軍格も最前線で秦軍の猛攻を受け止めねばならなかった。

秦軍は翔王が引き続き前線に立とうとしていたが、先日韓蛇との切りあいで負傷した為、これを第一軍長縁蘭により制止された。

そこで、代わりに縁蘭大将軍が前線に立った。彼もまた、翔王には及ばずとも翔王と10回試合をすれば3回は勝てる程度の武力を誇り、着実に翔王の後釜としての成長を遂げている大将軍である。

縁蘭は副官に東海眼夜大将軍を連れて羽如軍を蹴散らした。

一方羽如軍はいよいよ副将の赤蛇大将軍が魁を務めた。赤蛇という名前は羽如軍で最も武力の高い人物に与えられる称号で、数年前の戦で別の「赤蛇」が討たれたが、羽如軍も着実に成長を遂げて、赤蛇の称号を受け取ったものが現れた。
そして、同時に第一軍長の四蛇大将軍も一緒に攻勢に出た。

両軍がぶつかると、縁蘭はすぐさま市蛇将軍の首級を挙げた。開戦初日いくら実力差があったとはいえ、敵軍におびえていた様子であったので、彼の最後もまたあっけないものであった。いよいよ羽如軍は初の将軍格の犠牲が出た。

そして同時に東海眼夜も羽如軍、緑蛇将軍を討ち取った。
羽如軍は只でさえ劣勢の中、将軍格を2人同時に失ってしまった。

秦軍は今回の戦で、何よりも羽如軍を再起不能にするために終始かなりの猛攻を絶えず仕掛けている。

これに対して、黄大将は焦りを覚えた。

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