遺伝子の鎖

「ヒトの特性は、遺伝と環境の交互作用によって説明される」

これは、"能力はどのように遺伝するのか ー「生まれつき」と「努力」のあいだー"という本にある主張を要約したものです。

この一説では、遺伝子が環境を形成する可能性環境が遺伝子を変化させる可能性のその両方が示唆されています。実際、一卵性双生児と二卵性双生児を比較した研究において、どちらの現象も確認されているそうです。

例を挙げると、学校の偏差値が環境で、そこで上手くやれるかやれないか、あるいはそこに入れるか入れないかが遺伝の影響だということです。また、趣味や趣向についても、遺伝と環境の両方の作用によってもたらされているものの一つと言えるでしょう。

この知見は我々に絶望と希望の両方を突き付けているように感じます。

才能は人々に決定的な差を作り上げる一方で、環境によっては勝ち筋を見いだせるかもしれないのです。

ただ、この知見が真実だったとすれば、1番恐ろしいのは、ヒトの苦しみはそれぞれの個体に組み込まれた設定によって生み出されているものということになるのです(お酒がやめられない、甘いものを食べ過ぎる、あかん異性と付き合ってしまう等)。

そういった意味で、我々は遺伝子の鎖に繋がれて日々を過ごしていると言えるのかもしれません。

結論:意外と諦めない方がお得かも

まぁ諦めないという特性でさえ遺伝の影響を受けているそうですが

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