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2103年3月 「Happy birthday!モネ〜!」 サクラコは娘の代わりに蝋燭の炎を吹き消した。モネ…
2102年12月24日 「モネ様をメインに撮って下さい」 ザイゼンがゴルフボールサイズの金属の球…
サクラコがパーティに出かけた後、アオイはモネに離乳食を与えベビーバスに入れた。肌や関節に…
2102年12月 タカミザワサクラコのマンション 街がイルミネーションに彩られ、華やかな季節に…
2087年10月 カノミドウ家の邸宅 「お祖父様〜!何とかして〜!」 シュウは盆栽の鋏の手を止め…
2055年12月〜2065年 第二次関東大震災から15年の歳月をかけ関東平野は低中層建物と緑に覆われ…
2042年のこと カノミドウシュウは台湾の製薬会社と契約書を交わした。第二次関東大震災後の1年をかけて、漸くカノミドウ製薬と譲渡契約を結べる企業に出会ったのだ。シュウは薬品5つの特許権を売ったのだ。 莫大な外貨を得ると、直ぐに台湾に研究施設を作り研究員のヤマノベ教授率いるチームメンバーで人工皮膚の製作に取り掛かった。だが失敗の連続だった。だがシュウは諦めなかった。 近い将来アンドロイドは世の中になくてはならない存在になる。この人工皮膚化学の成功がこの先、日本の未来を作る
2041年1月末 伊丹空港:ターミナル 「お…お帰りなさい」 大阪の役員のキミシマは大阪の伊丹空…
2040年12月28日 室内の電話が鳴った。カノミドウシュウは目を瞬かせ、ベッドから起き上がると…
2027年11月 カノミドウシュウは父になった。息子の名前は妻のユリコと相談しタクミに決まった…
ユリコはシュウを見上げて微笑んだ。 「お互いに心に想う人がいるなら公平でしょ?私は恋人に…
2025年9月 都内某所 「月が綺麗ですね」 カノミドウシュウは青空を見上げ、呟いた。カノウユ…
トウマはハヤトに友達以上の気持ちを抱いていた。それは恋と呼ぶものだったが、幼い彼にはそれ…
港区:カノミドウ家の邸宅 「お腹が痛い…」 カノミドウトウマは学校に行きたくなかった。だから嘘をついた。ナニーアンドロイドのマナミは彼の腹部に手を当てた。 「どの辺りですか?」 「ん〜。その辺り…?」 「下痢してますか?便秘ですか?吐き気はしますか?痛みはズキズキ?キューン?シクシク?」 続々と質問されて困ってしまった。 「…学校…行かなきゃダメ…?」 「トウマ様。学校に行きたくない理由があっても良いですが、嘘はいけません」 どうやらお見通しらしい。最近、週の半分は朝