セナ

もう5月ですか。早いですね。1番好きな季節です。

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  • アンドロイド転生

    24歳のアオイは命を落とし、生まれ変わりました。80年後の未来。アンドロイドとなって…。

  • アンドロイド転生  あらすじ

    あらすじ、登場人物

  • ダイアリー

    日々のこと

  • もしもゾンビが

    ゾンビサバイバルストーリーですがゾンビが滅ぶまでと、滅亡した後の世界が終わって新たな始まりが主体です。わずかな人間が生き残るために模索、葛藤、奮起する物語です。

  • もしもゾンビが   あらすじ

    あらすじ 登場人物 あとがき

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アンドロイド転生 あらすじ9

756話〜806話(9部)51話 2118年5月〜6月の出来事 チアキは新宿の平家カフェで暮らす事になった。元保母の彼女は園児だったミシマユイと偶然の再会をした。新たな出会いにチアキの運命はどう変わっていくのか。 ルークは恋人のミオを失った。彼はミオを陥れたアンドロイドのゲンに復讐すると誓った。その信念に揺らぎはない。全て自分の力でやり遂げると決意して毎日ホテルを回りゲンを探す。 ゲンは自由を謳歌していた。そしてTEラボの研究員のシンドウアキコを惑わしてエムウェイブ(ア

    • アンドロイド転生890

      海岸で見つけたシーグラスを加工してサキはベビー用ピアスを作製した。簡易的な平家の紋章も彫った。それが人々に受け入れられた。ホームページを立ち上げると注文が殺到した。 サキはどんなに仕事の量が多くなっても仕上がりに妥協せず心を込めて作った。サキの技術は更に向上し、瞬く間に人気サイトになってしまった。恋人のケイも友人のツグミも彼女の成功を喜んだ 2119年10月2日 午後 千葉の海岸 今日もいつものようにケイと2人で海岸に訪れてシーグラスを探していると男女が声を掛けてきた。

      • アンドロイド転生889

        2119年10月1日 早朝 都筑山:山中 山岳部に入部したルイは5人の仲間と共にリュックを背負って山道を登っていた。天気は快晴。空気は澄んでおり爽やかだ。樹木は赤や黄に染まり美しい彩りを魅せている。 ルイは足元を踏み締めてしっかりと歩いた。ふと気付く。赤いキノコが目に入った。目を凝らす。あ、あれは…!しゃがみ込んでじっくりと観察した。これは!ヒメアカネダケだ! 近くに目を移すと密生していた。ルイはひとつ手折った。それに気が付いた部長が目を剥いた 「ダメだ!触るな!毒キノ

        • アンドロイド転生888

          2119年9月22日 世田谷区:カナタのホストファミリー宅 夕食時。カナタとサイトウ夫妻はテレビのホログラムを眺めていた。ニュースが流れている。人間と犬が病院に出向いていく。パートナードッグと言うボランティアだ。 カナタは目を見張った。 「え!そんなのあるの?」 サイトウ氏は微笑んだ。 「そうさ。犬には人を癒す力があるだろう?」 テレビでは病気の子供達のベッドに犬がやって来て愛嬌を振り撒いている。子供は大喜びだ。撫でたり、キスしたり、飛びついたり、きつく抱き締めたり。だ

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        アンドロイド転生 あらすじ9

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          7本
        • ストレスケア病棟入院
          19本

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          アンドロイド転生887

          2118年9月20日 午後10時過ぎ 東京都港区:帰り道 シオンはトウマとヒマリの3人で食事をしてその後はジムでスカッシュをプレイした。ヒマリと別れて2人は帰路の途中である。 「今日は楽しかったです」 トウマはニッコリとする。 「そっか。なら良かった。またモデルしてくれな。皆んな喜んでたからさ」 「はい」 そう。そもそも今日の目的はトウマの大学の美術サークルのモデルだった。まさかその後にトウマ達と食事やスポーツをするとは思わなかった。楽しかった…。うん…。多分…。 「

          アンドロイド転生887

          アンドロイド転生886

          2118年9月20日 夜 都内某所:イタリアンレストラン トウマもヒマリも次々とメニューを選び、あっという間にテーブルが一杯になった。山盛りの肉にシオンは目を丸くした。 「こ、こんなに食べるんですか…」   ヒマリはニッコリとする。 「その分、ちゃんと運動するよ!この後スカッシュに行くの。シオン君も行こう!」 「スカッシュって…」 「室内でするテニスみたいなもの!ハードだけどスッキリするよ!」 シオンは呆気に取られる。向日葵のような女性は本当にエネルギーに満ち溢れている。

          アンドロイド転生886

          アンドロイド転生885

          2118年9月20日 午後6時近く 都内某大学:美術部室 モデルの仕事が終わったシオン。元々活動的ではない彼でも2時間も椅子にただ座っているのは疲れてしまった。それでも部員達の作品を見て嬉しかった。来て良かったと思った。 そんなシオンの前に女性がやって来た。スワヒマリと名乗った彼女は、8月生まれで向日葵が名前の由来だと笑った。確かに夏の太陽の下が似合う快活そうな女性だった。 シオンは頭を下げた。 「初めまして。宜しくお願いします」 ヒマリも微笑むとトウマを見上げた。 「

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          アンドロイド転生884

          2118年9月20日 午後3時過ぎ 都内某大学:美術部室 トウマの大学までやって来たシオン。キャンパスでは女性達が彼を囲んだ。誰もがシオンの美を称賛した。トウマに連れられてシオンは美術部の部員達の前に立った。 トウマの所属する美術サークルは部員が30名。部長を始め誰もがシオンの登場に息を呑み絶賛した。やはり美は最強なのだ。部長に勧められてシオンはスツールに腰掛けた。 シオンは国民になって約2ヶ月が経った。注目されることに慣れてきた。それでも絵のモデルは緊張する。俯き加減

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          アンドロイド転生883

          2118年9月20日 午後3時 日本:東京都内某所 大学の構内 シオンの周りは人だかりだった。ほぼ女性が占めている。誰もが瞳と白い歯を輝かせ、好奇と好意を寄せて彼の容姿を称賛した。銀髪に紫色の瞳。憂を帯びた顔立ち。スラリとした身体。 「妖精みたい!」 「天使ですか?」 「彼女いる?」 「新民者(平家の子孫)でしょ!」 シオンは頷いた。はい。そうですと応えただけで声も素敵だと大喜びだ。 「何でここにいるの?大学生なの?」 「高校2年です。人と待ち合わせてて…」 建物から

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          アンドロイド転生882

          2118年9月15日 夜 ロンドン:レストラン 「え!もう通わなくていいの?」 「うん。74日目で終わったんだ」 「エマは…許してくれたの?」 「うん」 ミアの顔がパッと輝いた。 「良かったねぇ!リョウの誠意が通じたね!」 「違うよ。きっとエマさんが強いんだ。どんなに辛い事でも跳ね返す力が元々あったんだ」 ミアはそう言い切ってしまえるリョウが好きだと思う。彼は自分の行いを驕らない。人を認められるのだ。だから彼に賛同した。 「うん。そうかもね。エマは強いね」 しかし直ぐ

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          アンドロイド転生881

          2118年9月14日 午後 イギリス:ハスミ邸の近くの公園 (訪問74日目) 御百度参りは今日で終わりだと宣言したエマ。もうリョウに対して怒っていないと言う。彼女は全て受け止めて、そして消化したのだ。リョウは感激して胸がいっぱいになった。 リョウはエマを見つめた。 「ご両親に…宜しく伝えて下さい。優しくして下さって有難う御座いますと。本当はお会いして伝えたかったんですけど…」 「ママね?ホントは家にいたの。でも言ったの。リョウさんに会わないでって。彼氏じゃないし、結婚し

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          アンドロイド転生880

          2118年9月14日 午後 イギリス:ハスミ邸の近くの公園 (訪問74日目) エマはリョウに家に通うのは今日で終わりで良いと告げた。親はリョウと自分の仲を勘違いしている。結ばれて欲しいと思っている。だが自分にとってそれは本意ではない。 エマは空を見上げた。 「ねぇ?タケルさんは…元人間だって知ってる?生まれ変わったって…知ってる?」 「はい」 「タケルさんが…マシンだとか人間だとか…関係なく…私は好きになったんだけど…でもちょっぴり…思うの。もし人間だったら…親達は認め

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          アンドロイド転生879

          2118年9月14日 午後2時過ぎ イギリス:ハスミ邸 (訪問74日目) リョウはいつものように門扉で訪問を告げた。玄関の扉が開いてエマの母親が笑顔を見せる…と思っていたら執事アンドロイドのセバスチャンだった。今日は外出なのかもしれない。 毎回母親のユリエがいるとは限らない。パワフルな彼女は忙しいのだ。いつものようにリョウはリビングに行く。エマがソファに座っていた。穏やかな表情だった。 「リョウさん。公園に行こう」 「あ、はい」 2人は家を出た。エマの長い髪が風に揺れる

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          アンドロイド転生878

          2118年9月13日 午後 (訪問73日目) ユリエ(母親)の視点 ピアノの調律にやって来た調律師のミア。新人らしいがその出来栄えに娘は満足のようだ。だがユリエは不安でならなかった。ミアがリョウを奪い取るような気がするのだ。 中庭でお茶を囲みながらユリエはチラチラとミアを見る。次にエマを見て自慢げに微笑んだ。 「リョウさんとの付き合いは…もう10年になるかしらね?ね?エマちゃん?そうよね?」 実際にはまだ数ヶ月の知り合いだが母親は学生時代の先輩と後輩の仲だと言う嘘を信じ

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          2118年9月10日 夜 ロンドン:レストラン リョウはとうとうミアにイギリスに来た目的を打ち明けた。ハスミエマに対する謝罪だ。自分の非道な行いを余す事なく伝えたのだ。ミアはリョウを擁護し、エリカを非難した。 確かにエリカは死を持ってその罪を償った。俺は…100日間の約束を守ることによって罪から許される…。いや、そんな事はない。もしエマの心が癒えたとしても人間として最低だ。 ミアはうんうんとひとりで何度も頷く。 「確かに…リョウは酷いね。でも。誠意があるよ。きっとその心

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          2118年9月10日 夜 ロンドン:レストラン 「え!調律に?」 「うん。どうかな?いいかな?」 ミアの顔がみるみるうちに晴れやかになった。 「うん!行く!絶対に行く!」 まだ調律師として新人のミアだが、自分など無理だと遠慮するどころか力量が試せるのだと前向きに考える。それがいかにも半分は異国の血を受け継いでる彼女らしい。何事も挑戦だと思うのだ。 ミアはワインを飲んだ。グラスを置くとリョウを見つめた。今日こそ聞いてみよう。どうして誰かの家に100日間も訪問するのかと。今

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