髙橋早苗

エッセイスト・ヨーガインストラクター・セラピスト \本音を勇気に繋げるセルフコーチン…

髙橋早苗

エッセイスト・ヨーガインストラクター・セラピスト \本音を勇気に繋げるセルフコーチング/の 自分自身への実践の場として ネガティブ体験という人生の「行間」に 価値という光を届けるエッセイを綴っていきます

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固定された記事

今につながるラブレター

世の中にたくさんの表現方法がある中で 私はすぐに「書く」ことを 選んだ訳ではありません。 幼い頃の両親との関わりから 「自分の想いを表現すること」を 自分自身に許し…

髙橋早苗
5か月前
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手離しのお話①黒いロングコート

第1回目 黒いロングコート 寝室に入ると 白い壁に 存在感を放つ 礼服用の黒いコート 引越し後 中段のある押入に入らず 仕方なく壁に掛けていました 黙っていれば きれい…

髙橋早苗
4日前
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古巣に行った日

昨日、2ヶ月ぶりに 引っ越し前に通っていた幼稚園の イベントに声をかけていただき 息子と出かけてきました。 朝から 「何となくお腹が痛い」と言いつつ 「けど、行きたい…

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4か月前
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こじれをほどく

いいことや 素晴らしいことを言う人は 嘘臭い人 わかるわかる!という人は 軽薄で適当な人 誰がそう思っていたのか そう、今までの私です・・・ そして極めつけは 褒め…

髙橋早苗
4か月前
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自分の感受性くらい

今朝、起きた時に とある詩を思い出しました。 初めて茨城のり子さんの詩を 知ったのは、中学生の時 父が童話社の詩集を 買ってきてくれたことが きっかけでした。 感受…

髙橋早苗
4か月前
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短所は長所

昨日は息子の習い事の 面談日でした。 年末の引越しにおいて 大きく環境が変わる中、 変わらない場所も残したいと思い、 習い事は続けることにしました。 面談では 日々…

髙橋早苗
5か月前
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あの時の言葉

人生の折々に  思い出す言葉はありますか? 私は かつての上司からの 言葉がずっと 心に引っかかっていました。 幼いころから 承認欲求が強かった私は 素晴らしい人と比…

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5か月前
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お昼寝へのハードル

私が朝早くに目覚めると ほどなくして、息子も起きてきます。 まだ、朝の5時。 「そんなに早く起きて、平気?」ときくと、 「そうしたら、お昼寝出来るかもしれないから」…

髙橋早苗
5か月前
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枠を超えていく

母とのことを ぐっと掘り下げると 思わぬ母との共通点が出て 理解には至ったものの、 そこから先に進めなくなりました。 私は、物心ついた時から 人から「認めてもらいた…

髙橋早苗
5か月前
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誕生日への思い

1月17日の誕生日 私は毎年、写真を撮ってみるのですが しみじみ見るまでもなく 顔が痩せたのか、何だか しゅわっと縮んだような感じ また一つ歳を重ねるからこそ ちゃん…

髙橋早苗
5か月前
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私と母の願い

幼少期の母とのことを 前回の投稿で触れたので、 もう少し書いてみたいと思います。 そもそも、私は 何のために入園までに トイレトレーニングを間に合わせず 幼稚園で粗…

髙橋早苗
5か月前
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心のゆとり

今週から保育園が 本格的に始まりました。 本格的、というのは 朝から夕方までの フルコースということ 朝、息子を保育園に連れて行った時 先生から私への 「行ってらっ…

髙橋早苗
5か月前
15

ノイズを減らす

三連休の最終日は 午前中に本棚を組み立て 平積みになっていた絵本をしまい、 午後はトイレの不具合から 業者さんの手配と 引っ越しから半月 まだ行きつ戻りつですが、 …

髙橋早苗
5か月前
12

もやもやの中に

エッセイを書くことで しばらく休んでいたSNSを 少しずつ再開しています。 すると、そこからコメントや ダイレクトメッセージを いただくことがあるのですが、 いつも も…

髙橋早苗
5か月前
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やさしい世界

家から 少し頑張って歩くと 大きな大きな公園があります。 ここは、私の中の パワースポットとなっていて、 若かりし頃 悩みごとで 心がもやもや、ざわざわする時 よく訪…

髙橋早苗
5か月前
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寄り添う時間

年末年始を数年ぶりに 実家で過ごしました。 一昨年までは毎年 大晦日は築地へ買い出し 正月は高尾山へのお参りが 恒例だったのですが 築地は人が多すぎて 高尾山は行く…

髙橋早苗
5か月前
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今につながるラブレター

今につながるラブレター

世の中にたくさんの表現方法がある中で
私はすぐに「書く」ことを
選んだ訳ではありません。

幼い頃の両親との関わりから
「自分の想いを表現すること」を
自分自身に許していなかった為、

書くことに関しても
作文や読書感想文、
日記に至るまで
自分の想いや感覚を
言語化することが苦痛でした。

そんな私が書くことに
自分自身で許可を出せたのは
18歳の時
ある一人の先生との出会いでした。

文学の非

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手離しのお話①黒いロングコート

手離しのお話①黒いロングコート

第1回目
黒いロングコート

寝室に入ると
白い壁に
存在感を放つ
礼服用の黒いコート

引越し後
中段のある押入に入らず
仕方なく壁に掛けていました

黙っていれば
きれいめのコートですが

「礼服用だから」という
思いがひっついていると
普段着るにも
抵抗があります

そして何よりも
そこにあることで
誰かのお別れを
待ち構えているような
気持ちになり、

それなら手離そうか、と
ようやく思い

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古巣に行った日

古巣に行った日

昨日、2ヶ月ぶりに
引っ越し前に通っていた幼稚園の
イベントに声をかけていただき
息子と出かけてきました。

朝から
「何となくお腹が痛い」と言いつつ
「けど、行きたい」の
やり取りを経て

最寄りの駅に降りたって歩いて行くと、
幼稚園の塀にかかれた
ニワトリとヒヨコの絵が見えます。

その時に初めて
「不安だよ、怖いよ」と
息子が言いました。

訊いてみると
自分がもう、
忘れられているのではな

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こじれをほどく

こじれをほどく

いいことや
素晴らしいことを言う人は
嘘臭い人

わかるわかる!という人は
軽薄で適当な人

誰がそう思っていたのか

そう、今までの私です・・・

そして極めつけは
褒められたら、
心の中で一歩ずつする後ずさり!

その場にいるのが
いたたまれなくなってしまう

かつての私は
何でも素直に受け取れなくて
「思いやり」や「親切」を

すぐに
「何か裏があるに違いない」と
受け取り拒否をしていました

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自分の感受性くらい

自分の感受性くらい

今朝、起きた時に
とある詩を思い出しました。

初めて茨城のり子さんの詩を
知ったのは、中学生の時

父が童話社の詩集を
買ってきてくれたことが
きっかけでした。

感受性という言葉の意味を
当時は
どう解釈していたのかは
わかりませんが、

さいごの「ばかものよ」の
インパクトが
忘れられずにいたようです。

年を重ねながら感じてきた
自分の生きづらさが
その感受性ゆえの
「繊細さ」というピース

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短所は長所

短所は長所

昨日は息子の習い事の
面談日でした。

年末の引越しにおいて
大きく環境が変わる中、
変わらない場所も残したいと思い、
習い事は続けることにしました。

面談では
日々の親子の関わりや
息子の好きなこと
夢中なことについて
担任の先生と話していきます。

先生とは、
妊娠中からのお付き合いで
気心も知れた仲なので

早い段階で
わが家の事情について
お伝えし、

それを知った上で
変わらぬお付き合

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あの時の言葉

あの時の言葉

人生の折々に 
思い出す言葉はありますか?

私は
かつての上司からの
言葉がずっと
心に引っかかっていました。

幼いころから
承認欲求が強かった私は
素晴らしい人と比べては
「自分は、どうせダメだ…」と拗ねたり

ちやほやされる人を見ては
「その程度で、どうして褒められるの?」
と妬んだり、

なかなか 心中が
穏やかではありませんでした。

いつも
他者の領域という枠の中にいて
上手く立ち回

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お昼寝へのハードル

お昼寝へのハードル

私が朝早くに目覚めると
ほどなくして、息子も起きてきます。
まだ、朝の5時。

「そんなに早く起きて、平気?」ときくと、
「そうしたら、お昼寝出来るかもしれないから」と
ぽつり。

保育園に入って2週間、
少しずつ馴染んできたものの
眠れないお昼寝の時間は
苦痛なようです。

保育園に勤めたことのある友人に
そのことを相談した時、
「お昼寝を一緒にすることは、
一緒に銭湯に行くくらいの心理的な

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枠を超えていく

枠を超えていく

母とのことを
ぐっと掘り下げると
思わぬ母との共通点が出て
理解には至ったものの、
そこから先に進めなくなりました。

私は、物心ついた時から
人から「認めてもらいたい」という
承認欲求を強く持っていました。

求める割にアピール出来ないので
心の底の重い思いは叶えられず
ネガティヴな経験をする度に
自分には価値がないと
思ってきたのです。

そこを掘り下げていくと
両親との幼少期の関わりと
なっ

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誕生日への思い

誕生日への思い

1月17日の誕生日
私は毎年、写真を撮ってみるのですが

しみじみ見るまでもなく
顔が痩せたのか、何だか
しゅわっと縮んだような感じ

また一つ歳を重ねるからこそ
ちゃんと食べることを
大切にしようと感じました。

そして、この誕生日の日は
私にとって
忘れられない日でもあります。

29年前の大阪で
私は阪神大震災を経験しました。

大きな縦揺れの恐怖が
あったものの

幸い我が家は
食器が割れ

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私と母の願い

私と母の願い

幼少期の母とのことを
前回の投稿で触れたので、
もう少し書いてみたいと思います。

そもそも、私は
何のために入園までに
トイレトレーニングを間に合わせず
幼稚園で粗相を繰り返したのでしょう?

私が生まれる数年前(1981)に
国産メーカーの
紙おむつの販売が始まりましたが、
当時の我が家は布おむつ。

私自身も
息子を布おむつで育てていたので
よくわかるのですが、
紙おむつの進化に対して
じっ

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心のゆとり

心のゆとり

今週から保育園が
本格的に始まりました。

本格的、というのは
朝から夕方までの
フルコースということ

朝、息子を保育園に連れて行った時
先生から私への
「行ってらっしゃい!」が
とても新鮮で、
これが保育園なんだ!と
実感しています。

今までの環境の「当たり前」が
「当たり前」ではなくなること。

子供の頃は
転校を経験する度に
親、学校、友達のせい…と
変化に対して、
不満を感じてばかりい

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ノイズを減らす

ノイズを減らす

三連休の最終日は
午前中に本棚を組み立て
平積みになっていた絵本をしまい、

午後はトイレの不具合から
業者さんの手配と

引っ越しから半月
まだ行きつ戻りつですが、
家の中が大分整ってきました。

家の中が整ってくると、
頭の中の「これしなきゃ」の案件が
ぐんと減ってきます。

そのくらい、
目の前に映るものが
ノイズとなってしまうと
それに引っ張られ、
時間や集中力を
奪われてしまうのだなと感

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もやもやの中に

もやもやの中に

エッセイを書くことで
しばらく休んでいたSNSを
少しずつ再開しています。

すると、そこからコメントや
ダイレクトメッセージを
いただくことがあるのですが、
いつも もやもやと
引っかかる人がいました。

私の経験に対して、
「自分もそうだった」というもの。
一見、共感に見えるけれど
「わかってほしい」が透けてみえるもの。

嫌だな、と感じる部分とは
私が自分に対して
許せていないことです。

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やさしい世界

やさしい世界

家から
少し頑張って歩くと
大きな大きな公園があります。

ここは、私の中の
パワースポットとなっていて、
若かりし頃
悩みごとで
心がもやもや、ざわざわする時
よく訪れていた場所でした。

数年ぶりでもそこは
大らかな空間が拡がっていて
大地と樹々と空という
シンプルなゆりかごの中に
すっぽり包まれるような
安心感があります。

昔は
頭の中を空っぽにしたくて
ただただ早足で歩いていましたが

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寄り添う時間

寄り添う時間

年末年始を数年ぶりに
実家で過ごしました。

一昨年までは毎年
大晦日は築地へ買い出し
正月は高尾山へのお参りが
恒例だったのですが

築地は人が多すぎて
高尾山は行くのに
ちょっと遠い

何よりも
それらを楽しんでいた夫が
隣にいないと
習慣は
いとも簡単に変わってしまう。

年末の空気と
新年の空気は
一夜でがらりと変わります。

私は幼い頃から
年末の空気が好きなのですが、

年を跨ぐことで

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