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誕生日への思い

1月17日の誕生日
私は毎年、写真を撮ってみるのですが

しみじみ見るまでもなく
顔が痩せたのか、何だか
しゅわっと縮んだような感じ

また一つ歳を重ねるからこそ
ちゃんと食べることを
大切にしようと感じました。

そして、この誕生日の日は
私にとって
忘れられない日でもあります。

29年前の大阪で
私は阪神大震災を経験しました。

大きな縦揺れの恐怖が
あったものの

幸い我が家は
食器が割れたくらいで、
怪我もなく済みました。

日が昇ってから
続々と現状を知らせるニュースに
目を疑いながら
昨日までの平穏な日々が
遠く離れていくのを感じました。

そして、子供心に
「おめでとう」を求めることは
悪いことだと思いました。

当日か翌日か忘れてしまいましたが、
母がケーキを用意してくれて
ろうそくに火を灯しました。

それを吹き消す前に父が、
「その前に黙祷しよう」といいました。

黙祷して、目をあけると
綺麗に飾られたケーキの上に
青やピンクの蝋が垂れて固まっていました。

こんな誕生日が
この先ずっと続くのは、嫌…
それ以来、私は自分の誕生日を
後ろめたく感じるようになっていました。

何のために、
誕生日の日と重なったのか
何のために、
昨今のこのような状況において
このことを書こうとしているのか…

まだ言語化の途中ではありますが、
おおっぴらに言えない
人から見ると
些細なことであったとしても

その時の様々な感情、
時が経ったからこその解釈と共に
心の中に存在している出来事は
誰しもあると思います。

履歴書の経歴欄のようには
文中で書かれない
そんな行間にある出来事を
大切にすくいあげて書くことに
私の使命があるのでは…と
感じています。

大寒に近い1月17日
一年で一番寒さが厳しい時期です。

能登半島地震にて
被災された方々が
一日も早く
温かで安心出来る場所で

心の安定と
日常を取り戻せることを
心より祈っております。

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