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私的推薦盤

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個人的に選んだアーティストやアルバムを紹介していきます。あくまでも主観になります。
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#フュージョン

私的推薦盤~本田雅人『Cross Hearts』

私的推薦盤~本田雅人『Cross Hearts』

コロナのせいで、自粛、自粛、自粛……。まぁしょうがない。私はもともとインドア派なもんで、この自粛はそんなに苦ではない。だがライブには以前は結構行っていたわけで、それがまったく行けなくなったのはちょっと寂しい。まぁ親の介護もあったんでライブどころではなかったのだが、一段落ついた今はコロナがなければライブにでも行きたいところだ。だが自分が行きたいと思うようなライブはなかなかやっていない。仕方ないな、こ

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私的推薦盤~宮本文昭『Soul Blue』

私的推薦盤~宮本文昭『Soul Blue』

 異種格闘技戦という言葉を聞くと、私の世代だと「アントニオ猪木VSモハメド・アリ」になるのだろう。プロレスとボクシングという、一見すると接点のない競技の選手がどちらが強いかを決めるために戦うわけだ。見たことのないものを見るというのは何であれわくわくするものだ。
 あれ? なんの話しようとしてるんだったかな……。あぁ、そうだった、音楽の話だった。音楽の世界でも異種格闘技的なものというと失礼だが、演奏

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私的推薦盤~神保彰『Crossover The World』

私的推薦盤~神保彰『Crossover The World』

 もう還暦を迎えられたと言うのに実に若々しいお姿なのが世界的なドラマー、神保彰である。何度かお会いしているのだが、本当に若々しい。十歳くらい下なのに、私の方が老けて見えてしまうのが本当に嫌になってしまうくらい若々しい。いや、見かけの若々しさばかりを言ってはいけない。何から何まで若々しいのだ。

 そんな神保彰との出会いはやはり私が高校生の時のこと。だから神保彰もまだ二十代後半だったということになる

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私的推薦盤~TETSUJINO『Double Trouble』

私的推薦盤~TETSUJINO『Double Trouble』

 自称ベーシストである私が若い時のベース・ヒーローといったらやっぱり櫻井哲夫だった。高校一年生の時にCASIOPEAでフュージョンの洗礼を受けた私だが、そこまでの私は「ベースって指二本で四本の弦を弾くんだろ?」という固定観念を持ち、弦がギターより二本少ない分だけ簡単だという周囲のベースに対する考えをそのまま受け入れていた。ところがCASIOPEAを聴いてそれを根底から覆されることになったのである。

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私的推薦盤~青木智仁『Experience』

私的推薦盤~青木智仁『Experience』

 最初に採り上げるとしたら、これしかないというのが青木智仁の『Experience』。私が最も敬愛するベーシストである。

 わずか2枚しかアルバムを発表していないが、レコーディングに参加した数となると本当に枚挙にいとまがない。
 なぜ彼を知ったかと言うと、原因は私の性格にある。私は生来の貧乏性で、中学からレコードやCDを買うたびに、そのクレジットまですみずみと見る癖があった。誰が参加しているのか

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歌のない音楽

前振り以前、とあるブログで「歌のない音楽は音楽じゃない」という記事をみかけた。

はて、そうかな。

じゃぁクラシックのほとんどって、音楽じゃないの? 揚げ足取りみたいだけどそう思った。

ボーカル(歌)って、確かにね、時にはすごくいい効果を出したりするけど、私は絶対に必要かというとそうは思っていない。

それが私の音楽評を始める前振りになる。

私の音楽遍歴~黎明すごく昔にさかのぼると、私の場合

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