積水化学女子陸上競技部

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積水化学女子陸上競技部セキスイフェアリーズ公式noteアカウントです。「心を一つに、一歩一歩前進!」をスローガンに活動する選手たち。彼女たちの想い、陸上競技と向き合い学んだこと、コラムなどを発信してまいります。皆様よりいただく数々の応援に感謝し、挑戦を続けてまいります。

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最近の記事

ここまで過ごした日々に後悔はないから

度重なる怪我を経て、 パリでの日本代表入りを ひとつの目標にしてきた楠莉奈選手。 その挑戦は、6/29の陸上日本選手権、 5000m終了と共に、終わりを迎えました。 結果として、望んでいたものは 手に入りませんでした。 しかし、彼女は 「ここまでの過程に後悔はない」「ここまでサポートしてくれた人たちに感謝の気持ちでいっぱいです」 と、やりきれたから後悔はないと話します。 一番なってほしくなかったレース展開日本代表選考を兼ねた、今年の日本選手権。 楠選手は5000mでの代

    • 悔しさと嬉しさと

      6/29の陸上日本選手権、5000mで3位に入り、 表彰台にのぼった森智香子選手。 直後のインタビューで、彼女は涙を見せました。 そこには、嬉しさと悔しさが 入り混じる感情があったと言います。 “すごく悔しい”の一言悔しさの理由。 それは、自分が最も力を入れている 3000mSCの結果から来るものでした。 大会1日目の決勝レースに出場した森選手は、 集団前方につけて試合を展開。 途中で先頭に立ちましたが、 残り2周で追いつかれると、 最後はついていけずに、 10分01秒1

      • 嬉し泣きができて良かった

        ゴールした後、トラックに座り込み、 安堵の涙を流した山本有真選手。 そこに、田中希実選手(New Balance)は手を差し伸べ、 森智香子選手は両手を頭にのせて、 彼女の健闘を称えました。 彼女が感じていた、その重圧に寄り添うように。 ここまで思い通りには来れなかった6/29に新潟で行われた陸上日本選手権 女子5000m。 パリ日本代表選考も兼ねたこの大会、 世界ランキング上位につける山本有真選手は、 このレースで3位以内に入れば、 代表にほぼ内定という、 大事な試合と

        • 胸を打つ走り―「絶対に逃げるようなことはしたくない」

          「胸を打つ走り」というものが あるのなら、きっとこれなのだろう。 そんなシーンがありました。 6/29、新潟での陸上日本選手権で、 5000mを走った木村友香選手。 3500m付近までは集団後方についたものの、 ペースダウンすると徐々に離されていきます。 前日、かけてきた1500mで結果を出せなかった中、 一縷の望みをかけて出場した5000m。 準備万端なわけではない状態で出たレースです。 優勝争いをしているわけではありません。 自己ベストより、よほど遅い ペースでもあ

        ここまで過ごした日々に後悔はないから

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        • プリンセス駅伝
          4本
        • クイーンズ駅伝
          11本
        • 全日本実業団陸上
          4本

        記事

          悔いのないようにチャレンジして欲しい

          ついに明日から、6/27(木)〜30(日)の日程で、 新潟で開催される日本選手権陸上。 毎年、真剣勝負の場となる日本選手権ですが、 今年は、パリ五輪出場権をかけた戦いとなり、 独特の緊張感が漂う大会になります。 積水化学女子陸上競技部からは、 8名の選手が出場。 卜部蘭(800m/1500m)、 木村友香(1500m/5000m) 、 森智香子(3000mSC/5000m)、 佐藤早也伽、楠莉奈、田浦英理歌、山本有真(5000m)、 松本明莉(U20女子5000m) が、

          悔いのないようにチャレンジして欲しい

          4年に1度の日本選手権

          いよいよ来週末、6/27(木)〜30(日)に 新潟で開催される日本選手権陸上。 今回はパリオリンピック日本代表を決める 最終選考会でもあり、毎回、オリンピックイヤーの 日本選手権は、独特の緊張感が漂います。 積水化学からは、卜部蘭(800m/1500m)、 木村友香(1500m/5000m) 、道下美槻(1500m)、 森智香子(3000mSC/5000m)、 佐藤早也伽、楠莉奈、田浦英理歌、山本有真(5000m)、 松本明莉(U20女子5000m) 各選手がエントリー。

          4年に1度の日本選手権

          運動教室&工場見学で、健康と応援をより身近に

          5/18・19に行われた東日本実業団陸上。 その翌日の20日。 大会に参加した選手たちに、 数名を加えた合計8選手が、 積水化学工業(株)群馬工場を訪れ、 工場見学&健康促進イベントを行いました。 伊勢崎市にある群馬工場は、 環境・ライフラインカンパニーの東のメイン工場。 塩化ビニールのパイプなど製造している場所で、 4月中旬くらいに今回の企画を相談。 工場見学を行いつつ、加えてお昼休みに 軽く体を動かすイベントとして開催が決まりました。 今回のイベントを担当した企画管理

          運動教室&工場見学で、健康と応援をより身近に

          阿蘇合宿の一日

          4月から始まった トラックシーズンも中盤戦へ。 自分の可能性を拡げるために、 海外遠征に出た選手、 日本選手権に向けて調整を進める選手、 ホクレンなどの記録会に向けて強化を図る選手など、 それぞれが目標を定めて、トレーニングを続けている 積水化学の選手たち。 今回は5月~6月にかけて行われた 阿蘇合宿の一日の様子をご紹介します。 毎日のトレーニング基本的な1日の流れは、こんな感じです。 実際に一日の練習風景を見てみると… ある日の朝練習では、朝一から クロカン(クロス

          それぞれの収穫

          5月18日・19日と熊谷で行われた東⽇本実業団陸上。 10000mには積水化学から3選手が出場。 10位山賀瑞穂選手(33分52秒50) 11位佐々木梨七選手(34分05秒09) 18位荒井優奈選手(34分52秒91) という結果に終わりました。 それぞれの選手が 「もう少し良いタイムを出したかった」と 感じる中、好材料もいくつかありました。 1年前からの成長山賀選手は序盤で集団に ついていく走りをキープするも、 5000m付近で辛そうな表情に。 本人も「思ったより途中ち

          二人で掴んだ自己ベスト

          助け合い、お互いに刺激を与えあって 成長していくチームメイトや同僚。 その存在は、自分自身を一歩前に進める、 きっかけをくれます。 作戦がハマりました(笑)先週末19日(日)に国立競技場で行われた、 セイコーゴールデングランプリ陸上2024。 5000mに出場した楠莉奈選手と田浦英理歌選手は、 外国人選手が4人先行する中、 第三集団の先頭に立ってリードします。 しばらくトップを走っていたのは楠選手。 残り1000mになって、楠選手が一人抜いて5位へ。 その真後ろを走ってい

          二人で掴んだ自己ベスト

          1500mで、より強くなれた/木村友香②

          5000mをメインに置きながら、 アクシデントもあり、 今シーズンは1500mを中心に 挑戦しようと決めた、木村友香選手。 今年の2月~3月にかけての海外遠征で、 1500mを走る感覚を掴めたことは、 4月からのトラックシーズンに向けて ひとつのアドバンテージになりました。 4月以降、毎週のように試合を戦う中で、 少しずつ結果を出せるように なっていった木村選手。 そして今週末、5/19(日)には セイコーゴールデングランプリ陸上 2024 東京 で世界の強豪たちと戦いま

          1500mで、より強くなれた/木村友香②

          考えるきっかけになった試合/木村友香①

          春のトラックシーズンに入った陸上界。 4月から始まったグランプリシリーズ (対象の指定大会で年間通して 獲得したポイントを争う大会)で、 結果を残しているのが、木村友香選手です。 4月中は1500m中心に3大会(4レース)をこなし、 2234ポイントで全体3位(5/8現在)につける彼女。 その背景には、「色々な種目に挑戦してきて、 今、一番面白いと感じるのが1500m」と、 改めて競技の楽しさに気づいた自分がいました。 高い壁への挑戦昨年度に積水化学メンバーの 一員となっ

          考えるきっかけになった試合/木村友香①

          ”人の心を動かせる選手”になりたい/24-25ルーキー道下美槻②

          この春、積水化学女子陸上競技部に加入した 道下美槻(みちした みづき)選手。 大学時代から培ってきた行動力を武器として、 オリンピック出場を夢に見る彼女。 その未来に向けて、先輩たちから たくさん見て学べる積水化学の環境は、 非常に魅力的なものでした。 ”人の心を動かせる選手”になりたい「日本代表になることが、今は1番の目標です。そのためにも強い先輩方と同じ環境で練習して、越えていきたいじゃないですけど、先輩方みたいになっていけたら嬉しいです」 日本を代表する選手たちが

          ”人の心を動かせる選手”になりたい/24-25ルーキー道下美槻②

          世界を目指して/24-25ルーキー道下美槻①

          自分で決めた目標。目指したい、未来の姿。 それがいくら高く、大変な道のりだとしても、 全ては、一歩目からしか始まりません。 2024年度の新人選手として、 立教大学から積水化学女子陸上部に加入した 道下美槻(みちした みづき)選手。 学生時代、日本選手権を経験した彼女が、 積水化学で陸上を続けたいと思った理由。 それは、「世界で戦いたい」と、 思ったからでした。 柔軟性を生かしたダイナミックな走り800m~5000mまでこなす 道下選手ですが、専門は1500m。 その

          世界を目指して/24-25ルーキー道下美槻①

          陸上競技部の価値を上げる取り組みを/野口英盛・横田真人2023-24 Vol.2

          “強いから応援される”じゃなく関係値作りも大切 ――昨年度は社内向けの健康促進イベントにも取り組みました。感じた効果など教えてください。 野口:元々やりたいと考えていて、コロナでできなくなっていた企画でした。一番は従業員に対して、陸上競技部の価値を上げて応援してもらいたいと考えた時、我々に何ができるか。それをイベントにした経緯があります。選手自身が、全部じゃなくても、自分たちで主体的にプログラムを組んだり考えて進行する。陸上の結果以外での仕事に取り組んで欲しい、という狙いが

          陸上競技部の価値を上げる取り組みを/野口英盛・横田真人2023-24 Vol.2

          やりたいことが体現できた年/野口英盛・横田真人2023-24 Vol.1

          2022-23シーズンは、駅伝での王座奪還、 個人では世界大会への出場も多かった、 積水化学女子陸上競技部。 しかし、当然すべてが うまくいったわけではありません。 よかったこと、できなかったこと。 それをしっかり受け入れて、 また先のステップへと進むことが大切です。 健康促進イベントなど、チームとして 新しい施策にも取り組んだ1年を、 野口英盛監督・横田真人コーチが 振り返ります。 一年を通して話題提供できた――2023年度も終わり、駅伝は2度目の優勝を果たしました。

          やりたいことが体現できた年/野口英盛・横田真人2023-24 Vol.1