積水化学女子陸上競技部

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積水化学女子陸上競技部セキスイフェアリーズ公式noteアカウントです。「心を一つに、一歩一歩前進!」をスローガンに活動する選手たち。彼女たちの想い、陸上競技と向き合い学んだこと、コラムなどを発信してまいります。皆様よりいただく数々の応援に感謝し、挑戦を続けてまいります。

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“出場するための練習”じゃなく、世界で“決勝に残る練習”を/山本有真③

パリでの5000mレース前半は、 自己ベスト目指して集団を抜け出し、 単独トップで3000m過ぎまで走り切った山本有真選手。 しかし、3200m付近で追い付かれると、集団に抜かされ、 以降は苦しい戦いになりました。 きつかったけど、これも大事な一瞬「3000過ぎぐらいでちょっと厳しいかなと思ったんですけど、先頭で脚を使いすぎたのもあって、ついていけませんでした」 「あの時はけっこう風もあって、追いつかれた時点で多分、向こうの集団は自分がラストで走るぐらいの速さだったので

    • 「先頭で見た景色はすごくキラキラしてた」/山本有真②

      レース直前に届いた、同僚からのサプライズ動画。 その勇気、たくさんの応援を胸に、 山本有真選手は、パリでのレースに挑みました。 心に体がうまく追いついていない感覚直前の練習も順調にこなし、 コンディションも問題なく、 レース当日を迎えた山本選手。 ただ、その前に思わぬ敵が出現します。 「試合まで時間があったので、色々考えちゃうから、中学校の同級生と電話したり、ビデオ通話とかしてリラックスさせてたんですけど、すごい緊張してるなっていうのは自分でも感じていました」 「でも、

      • パリのレース当日朝に届いたサプライズ動画/山本有真①

        長年、目標にしてきたパリでのレース。 あれから少し時間が経った今、 山本有真選手は、その日々を思い返し、 「本当にあったのかな、ってぐらい、すごくいい経験でした。今でもあまり実感が湧いてない感じです」 と、夢のような記憶を振り返ります。 パリへ向けた日々の中で6月末の日本選手権で、 5000m日本代表の座を掴んだ山本有真選手。 出場が決まってからはホクレンに出場するなど、 それまでの良いトレーニングの流れを引き継いで、 パリへ向けて調整を続けました。 「日本選手権までのほ

        • 選手自身の積極性で“やりたいことを形に”

          昨年度から始まった、選手主導で行う 社内向け健康イベント企画。 1年間、取り組みを進めた中で、 選手も少しずつ人前で話すのに慣れたり、 成長の跡が見られるようになりました。 それでも、未来へ向けて、 改善点はまだたくさんあります。 アスリートのあり方を考えるイベントイベントをサポートするTWOLAPSの池谷竜コーチは、 “自主性”が、これからより重要になると考えています。 「去年取り組んでみて、成長した部分はありますが、選手個別で見ると、1年に1~2回ぐらいしか教える

        “出場するための練習”じゃなく、世界で“決勝に残る練習”を/山本有真③

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        • プリンセス駅伝
          4本
        • クイーンズ駅伝
          11本
        • 全日本実業団陸上
          4本

        記事

          笑顔にできる人を増やす

          昨年一年間、従業員の方々の健康促進と、 選手たちとのコミュニケーションの場を目的として 開催してきた社内向け健康イベント。 そこから、また一歩前に踏み出すため、 今年はさらに内容をパワーアップさせた 取り組みが続いています。 陸上部が持っている価値は家族にも届けられる昨年度も「陸上部の選手を身近に感じた」 「実際に選手に会えてよかった」など、 大好評を得てきた社内向け健康イベント。 去年の経験を踏まえて今年度は、 より参加しやすくするため土日に開催。 家族も参加できるイベ

          笑顔にできる人を増やす

          ここまで過ごした日々に後悔はないから

          度重なる怪我を経て、 パリでの日本代表入りを ひとつの目標にしてきた楠莉奈選手。 その挑戦は、6/29の陸上日本選手権、 5000m終了と共に、終わりを迎えました。 結果として、望んでいたものは 手に入りませんでした。 しかし、彼女は 「ここまでの過程に後悔はない」「ここまでサポートしてくれた人たちに感謝の気持ちでいっぱいです」 と、やりきれたから後悔はないと話します。 一番なってほしくなかったレース展開日本代表選考を兼ねた、今年の日本選手権。 楠選手は5000mでの代

          ここまで過ごした日々に後悔はないから

          悔しさと嬉しさと

          6/29の陸上日本選手権、5000mで3位に入り、 表彰台にのぼった森智香子選手。 直後のインタビューで、彼女は涙を見せました。 そこには、嬉しさと悔しさが 入り混じる感情があったと言います。 “すごく悔しい”の一言悔しさの理由。 それは、自分が最も力を入れている 3000mSCの結果から来るものでした。 大会1日目の決勝レースに出場した森選手は、 集団前方につけて試合を展開。 途中で先頭に立ちましたが、 残り2周で追いつかれると、 最後はついていけずに、 10分01秒1

          嬉し泣きができて良かった

          ゴールした後、トラックに座り込み、 安堵の涙を流した山本有真選手。 そこに、田中希実選手(New Balance)は手を差し伸べ、 森智香子選手は両手を頭にのせて、 彼女の健闘を称えました。 彼女が感じていた、その重圧に寄り添うように。 ここまで思い通りには来れなかった6/29に新潟で行われた陸上日本選手権 女子5000m。 パリ日本代表選考も兼ねたこの大会、 世界ランキング上位につける山本有真選手は、 このレースで3位以内に入れば、 代表にほぼ内定という、 大事な試合と

          嬉し泣きができて良かった

          胸を打つ走り―「絶対に逃げるようなことはしたくない」

          「胸を打つ走り」というものが あるのなら、きっとこれなのだろう。 そんなシーンがありました。 6/29、新潟での陸上日本選手権で、 5000mを走った木村友香選手。 3500m付近までは集団後方についたものの、 ペースダウンすると徐々に離されていきます。 前日、かけてきた1500mで結果を出せなかった中、 一縷の望みをかけて出場した5000m。 準備万端なわけではない状態で出たレースです。 優勝争いをしているわけではありません。 自己ベストより、よほど遅い ペースでもあ

          胸を打つ走り―「絶対に逃げるようなことはしたくない」

          悔いのないようにチャレンジして欲しい

          ついに明日から、6/27(木)〜30(日)の日程で、 新潟で開催される日本選手権陸上。 毎年、真剣勝負の場となる日本選手権ですが、 今年は、パリ五輪出場権をかけた戦いとなり、 独特の緊張感が漂う大会になります。 積水化学女子陸上競技部からは、 8名の選手が出場。 卜部蘭(800m/1500m)、 木村友香(1500m/5000m) 、 森智香子(3000mSC/5000m)、 佐藤早也伽、楠莉奈、田浦英理歌、山本有真(5000m)、 松本明莉(U20女子5000m) が、

          悔いのないようにチャレンジして欲しい

          4年に1度の日本選手権

          いよいよ来週末、6/27(木)〜30(日)に 新潟で開催される日本選手権陸上。 今回はパリオリンピック日本代表を決める 最終選考会でもあり、毎回、オリンピックイヤーの 日本選手権は、独特の緊張感が漂います。 積水化学からは、卜部蘭(800m/1500m)、 木村友香(1500m/5000m) 、道下美槻(1500m)、 森智香子(3000mSC/5000m)、 佐藤早也伽、楠莉奈、田浦英理歌、山本有真(5000m)、 松本明莉(U20女子5000m) 各選手がエントリー。

          4年に1度の日本選手権

          運動教室&工場見学で、健康と応援をより身近に

          5/18・19に行われた東日本実業団陸上。 その翌日の20日。 大会に参加した選手たちに、 数名を加えた合計8選手が、 積水化学工業(株)群馬工場を訪れ、 工場見学&健康促進イベントを行いました。 伊勢崎市にある群馬工場は、 環境・ライフラインカンパニーの東のメイン工場。 塩化ビニールのパイプなど製造している場所で、 4月中旬くらいに今回の企画を相談。 工場見学を行いつつ、加えてお昼休みに 軽く体を動かすイベントとして開催が決まりました。 今回のイベントを担当した企画管理

          運動教室&工場見学で、健康と応援をより身近に

          阿蘇合宿の一日

          4月から始まった トラックシーズンも中盤戦へ。 自分の可能性を拡げるために、 海外遠征に出た選手、 日本選手権に向けて調整を進める選手、 ホクレンなどの記録会に向けて強化を図る選手など、 それぞれが目標を定めて、トレーニングを続けている 積水化学の選手たち。 今回は5月~6月にかけて行われた 阿蘇合宿の一日の様子をご紹介します。 毎日のトレーニング基本的な1日の流れは、こんな感じです。 実際に一日の練習風景を見てみると… ある日の朝練習では、朝一から クロカン(クロス

          それぞれの収穫

          5月18日・19日と熊谷で行われた東⽇本実業団陸上。 10000mには積水化学から3選手が出場。 10位山賀瑞穂選手(33分52秒50) 11位佐々木梨七選手(34分05秒09) 18位荒井優奈選手(34分52秒91) という結果に終わりました。 それぞれの選手が 「もう少し良いタイムを出したかった」と 感じる中、好材料もいくつかありました。 1年前からの成長山賀選手は序盤で集団に ついていく走りをキープするも、 5000m付近で辛そうな表情に。 本人も「思ったより途中ち

          二人で掴んだ自己ベスト

          助け合い、お互いに刺激を与えあって 成長していくチームメイトや同僚。 その存在は、自分自身を一歩前に進める、 きっかけをくれます。 作戦がハマりました(笑)先週末19日(日)に国立競技場で行われた、 セイコーゴールデングランプリ陸上2024。 5000mに出場した楠莉奈選手と田浦英理歌選手は、 外国人選手が4人先行する中、 第三集団の先頭に立ってリードします。 しばらくトップを走っていたのは楠選手。 残り1000mになって、楠選手が一人抜いて5位へ。 その真後ろを走ってい

          二人で掴んだ自己ベスト

          1500mで、より強くなれた/木村友香②

          5000mをメインに置きながら、 アクシデントもあり、 今シーズンは1500mを中心に 挑戦しようと決めた、木村友香選手。 今年の2月~3月にかけての海外遠征で、 1500mを走る感覚を掴めたことは、 4月からのトラックシーズンに向けて ひとつのアドバンテージになりました。 4月以降、毎週のように試合を戦う中で、 少しずつ結果を出せるように なっていった木村選手。 そして今週末、5/19(日)には セイコーゴールデングランプリ陸上 2024 東京 で世界の強豪たちと戦いま

          1500mで、より強くなれた/木村友香②