選手自身の積極性で“やりたいことを形に”
昨年度から始まった、選手主導で行う
社内向け健康イベント企画。
1年間、取り組みを進めた中で、
選手も少しずつ人前で話すのに慣れたり、
成長の跡が見られるようになりました。
それでも、未来へ向けて、
改善点はまだたくさんあります。
アスリートのあり方を考えるイベント
イベントをサポートするTWOLAPSの池谷竜コーチは、
“自主性”が、これからより重要になると考えています。
「去年取り組んでみて、成長した部分はありますが、選手個別で見ると、1年に1~2回ぐらいしか教える側に立ってないんですよね。その後に新しい選手も入って、例えば4月に担当した選手は1年間まるまる自分のセッションがなくなったりする」
「時間が空くと、“自分で考えて企画する”ことが、どうしてもなくなってしまうんです」
選手たち自身がやりたいこと、
自身が提供できる価値は何か、考えること。
それがこのイベントの狙いのひとつ。
そのためにも、選手たちには積極性を持って
取り組んで欲しいと、池谷コーチは言います。
「僕らが期待するのは、選手自身が競技で経験したことを、どう従業員の方に返せるか。それを考えて提供できる選手、”アスリートのあり方”を考えるイベントにしたいと思っています。だから、選手も『こういうのやりたい』をどんどん出して、実行できるチームであったら嬉しいですね」
やりたいことができる環境を大切に
同じく、イベントをサポートする
新田良太郎コーチもまた、
今の恵まれた環境を活かして、
自発的に行動できることが、
重要だと話しました。
「イベントの回数も増えてきて、イベントに対応する技術としては、十分に伸びてきたと思っています。今後は本当に自分がやりたいことなど、自発的に意見を口にしていくのを、できたらいいなと思います」
「今はスタッフがリードして、選手にやりたいことをヒアリングしながら、イベントを作るといった流れが多い。でも、社内外通してイベントをある程度自由に開催できて、なおかつそれをサポートしてもらえる環境って、他チームではあまりない。せっかく今の環境にいるのだったら、自分で考えて”やりたいことを形にする”を、ぜひ選手にはチャレンジして欲しいです」
まだ改善点はあるものの、
このイベントを始めて以降、
喋るのが苦手な選手も対応がうまくなるなど、
成長も感じられます。
何より、従業員さんの嬉しそうな顔が、
増えたことが一番!
「選手を身近に感じて、より応援したくなった」との
声がイベント後の感想でも多く聞かれ、
その効果は、確実にプラスとなっています。
今年度も、基本的には1か月に1回ペースで開催予定。
これからも、競技だけでなく、
『自分たちの価値をどう作るのか』を考えつつ、
選手たち発信のイベント企画は続いていきます。