悔しさと嬉しさと
6/29の陸上日本選手権、5000mで3位に入り、
表彰台にのぼった森智香子選手。
直後のインタビューで、彼女は涙を見せました。
そこには、嬉しさと悔しさが
入り混じる感情があったと言います。
“すごく悔しい”の一言
悔しさの理由。
それは、自分が最も力を入れている
3000mSCの結果から来るものでした。
大会1日目の決勝レースに出場した森選手は、
集団前方につけて試合を展開。
途中で先頭に立ちましたが、
残り2周で追いつかれると、
最後はついていけずに、
10分01秒16でフィニッシュ。
目指していた表彰台に届かず、
6位と悔しい結果に終わりました。
彼女はこの結果を「すごく悔しかった」と話します。
「まだ積水化学の選手が誰も表彰台に乗っていなかったので、やっぱり自分が最初に乗らなきゃいけないと思ってたのに、逃してしまった。すごく申し訳ない気持ちがありました」
「最初から置いていかれることもなく余裕があったので、今日は行けるかもと思って途中で仕掛けたんですけど、ちょっとロスが多くて(差を)つめられてしまい、逃げ切れずに最後失速してしまう形でした。優勝も表彰台も逃し、タイムもかかって、“すごく悔しい”の一言しかないです」
その悔しさの分、
3日目にエントリーしていた5000mでは、
「やり返したい」
という気持ちを心に宿していました。
最後に出し切ろうと思った
そして迎えた3日目の5000m。
日本代表権争いがかかる勝負の中で、
着順を重視する選手が多く、
レースは前半からスローペースになります。
落ち着いて試合を進める森選手は、
集団にあわせてペースをコントロールすると、
残り2周で8位前後。そこから一気に
スパートをかけて、残り1周で4位へ。
最後は力を振りしぼり、見事に3位、
15分35秒78でのフィニッシュとなりました。
本人も、気持ちの切り替えが
結果に出たと話します。
「私は別にもう失うものはないので、とにかく行けるところまでついていこうと思って。最後に出し切ろうと思ったら、3000mSCで乗れなかった表彰台に、まさか乗れるとは思っていなかったので、すごく嬉しいです。3000mSCが良くなかった分、5000mで表彰台に乗れたのは良かった」
「走力として上がってるところだったり、駅伝連覇に向けて積水化学の強さを見せなきゃいけない、この5000mでも6人走っている強さを見せたいという思いはあったので、その力になる走りができたかなと思います」
感じた悔しさを、確実に自分の力に変えて、
表彰台を勝ち取った森選手。
「今後も出る種目でベストを狙っていきたい」と、
その一つひとつの経験を力に変えて、
彼女は一歩ずつ前へと進んでいきます。
文・写真:守本和宏/ナノ・アソシエーション
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