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ここまで過ごした日々に後悔はないから

度重なる怪我を経て、
パリでの日本代表入りを
ひとつの目標にしてきた楠莉奈選手。

その挑戦は、6/29の陸上日本選手権、
5000m終了と共に、終わりを迎えました。

結果として、望んでいたものは
手に入りませんでした。
しかし、彼女は
「ここまでの過程に後悔はない」「ここまでサポートしてくれた人たちに感謝の気持ちでいっぱいです」
と、やりきれたから後悔はないと話します。

一番なってほしくなかったレース展開

日本代表選考を兼ねた、今年の日本選手権。
楠選手は5000mでの代表権を目標に、
大会3日目のレースに挑みました。

直近のカナダでの海外レースでも
好調ぶりを発揮していた楠選手は、
試合でも安定した走りを披露。
スローペースの中、終盤まで
上位をキープします。

残り2周、数人が密集する状態で、
4~5番手前後につけていた楠選手ですが、
最後のスパートで表彰台争いには絡めず。
結果は、6位でフィニッシュ(15分40秒33)
となりました。

楠選手は、このレースを
「自分が一番なってほしくなかったレース展開だった」
と話します。

「スローペースになると思ってはいましたが、想定以上のスローペースでした。もうちょっと早いペースの方が、体も仕上がってはいたので、レースが動いた時の判断とかを含めて、対応はできたかなというところはあります」

そして、

「今回のレースに関しても、 自分が思っていた展開ではなかったり、そういった悔しい部分もありますが、ここまでの過程、過ごしてきた日々に後悔はありません」

と、続けます。

何ひとつの後悔なく今日を迎えられた

このレースにより、パリに向けた
日本代表の選考がほぼ終了。
上位に入れず、参加標準記録を切れなかった
楠選手の挑戦はひとつの区切りを迎えました。

数年間にわたって、目指してきた目標。
それに届かなかった想いを、
彼女は言葉にします。

「去年の夏ぐらいから、標準記録のクリアだったり、参加するレースを絞って取り組んできました。でも、クイーンズ駅伝前に怪我もしてしまって、実際にスタートしたのが、今年1月に入ってから。そこから、ここまで約7か月近く、色々な人にサポートしてもらって、担当コーチと話し合いながらやってきました。本当に、この7か月に後悔はないです」

やり切れた、と言えるのは、
自分の頑張りが一番。そして、
やるべきことを指し示してくれた周囲の人、
協力してくれるスタッフが、いてこそのものです。

「ここまでは、自分のやることがちゃんとわかっていて、それに対して動いて、 色々な人に支えてもらったりサポートしてもらいながら、やってこれた道のりでした。それがあって、何ひとつ後悔なく今日を迎えられたし、今までやってきたことをレースで出せたと思う。結果に対して、悔しいは悔しいですけど、その後悔や悔しさはありません」

「不思議と落ち着いていられる分、時間が経つにつれて悔しいなって思うんでしょうけど、何よりここまで走れるようになったことに対して、サポートしてくれた人たちに感謝の気持ちでいっぱいです」


周りで支えてくれた人たちのおかげで、
納得のいく形でレースを終えられたと話す楠選手。

でも、ひとつの挑戦が終わっても、
楠選手のランナーとしての挑戦
人生の挑戦は終わりません。

「自分の状態とも相談しながら、駅伝とかもあるので、次に向けてやっていけたらなと思います」

と、また未来へ向けての一歩目を、
彼女は踏み出します。


文・写真:守本和宏/ナノ・アソシエーション
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